2022/01/24
『ミラベルと魔法だらけの家』のサウンドトラックが首位に返り咲き、2週目のNo.1を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
昨年末にディズニープラスで配信がスタートしたことにより、1月15日付チャートで1位を獲得した同サントラは、先週1位にガンナの『DS4Ever』が、2位にザ・ウィークエンドの『ドーンFM』が初登場したことで3位にダウンしたが、アルバム・セールスが4%増加の17,000に、アルバム・ストリーミング(SEA)は10%増加の84,000にそれぞれ上昇し、累計104,000ユニット(9%増加)を獲得してトップに再浮上した。週間ストリーミングは1億2,533万回を記録している。
映画のサウンドトラックが2週以上首位を獲得したのは、2018年から2019年に通算4週をマークしたレディー・ガガとブラッドリー・クーパーによる『アリー/スター誕生』以来約3年ぶりで、ディズニー・アニメーションとしては、2014年に通算13週を記録した『アナと雪の女王』以来8年ぶりとなる。ディズニー・アニメーションで首位を獲得したアルバムは以下の5作で、『ミラベルと魔法だらけの家』は3番目の記録に達した。
10週『ライオン・キング』(1994年)
1週『ポカホンタス』(1995年)
13週『アナと雪の女王』(2014年)
1週『アナと雪の女王2』(2019年)
2週『ミラベルと魔法だらけの家』(2022年)
本作からは、「秘密のブルーノ」や「増していくプレッシャー」、「本当のわたし」などの人気曲が貢献し、トラックごとのユニット(TEA)だけで今週3,000を記録している。中でも人気の高い「秘密のブルーノ」は、先週のソング・チャート“Hot 100”で4位に上昇し、同4位を獲得したヴァネッサ・ウィリアムスの「風の色」(1995年)以来、約27年ぶりのTOP4入りを果たした。その他、ディズニー・アニメーションからTOP10入りしたタイトルは、以下の4曲がある。
1位 ピーボ・ブライソン&レジーナ・ベル「ホール・ニュー・ワールド」(1993年)『アラジン』より
4位 エルトン・ジョン「愛を感じて」(1994年)『ライオン・キング』より
4位 ヴァネッサ・ウィリアムス「風の色」(1995年) 『ポカホンタス』より
5位 イディナ・メンゼル「レット・イット・ゴー」(2014年) 『アナと雪の女王』より
先週1位に初登場したガンナの『DS4Ever』は、前週から36%減少の96,000にユニット数を落とし2位に、2位に続いたザ・ウィークエンドの『ドーンFM』も、59%減少の61,000ユニットに急落し3位にダウンした。なお、ザ・ウィークエンドはベスト盤『ザ・ハイライツ』(34,000ユニット / 6%減少)も今週7位にランクインしていて、2週連続で2作をTOP10入りさせている。
先週4位にダウンしたアデルの『30』(43,000ユニット / 10%減少)と、5位にランクインしていたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(41,000ユニット / 5%増加)は、それぞれ同位をキープ。続いて今週6位には、米コロラド州のフォーク・ロック・バンド=ザ・ルミニアーズの新作『ブライトサイド』が初登場した。
『ブライトサイド』は、2019年9月にリリースした前作『III』から約2年半ぶり、4作目のスタジオ・アルバムで、2013年に最高2位を記録したのデビュー・アルバム『ザ・ルミニアーズ』から4作連続のTOP10入りを果たした。
2位『ザ・ルミニアーズ』(2013年)
1位『クレオパトラ』(2016年)
2位『III』(2019年)
6位『ブライトサイド』(2022年)
『ブライトサイド』の初動ユニットは37,000で、そのうちアルバム・セールスが26,000、アルバム・ストリーミングは11,000(週間1,433万回)だった。セールスのみでは、今週最大の売り上げを記録している。
以下、 ドレイクの 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』(34,000ユニット / 3%減少)が8位をキープし、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(33,000ユニット / 8%減少)が7位から9位に、ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(32,000ユニット / 4%減少)が9位から10位に、それぞれランクダウンした。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月28日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ミラベルと魔法だらけの家』サウンドトラック
2位『DS4Ever』ガンナ
3位『ドーンFM』ザ・ウィークエンド
4位『30』アデル
5位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
6位『ブライトサイド』ザ・ルミニアーズ
7位『ザ・ハイライツ』ザ・ウィークエンド
8位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
9位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
10位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
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