2022/01/21 19:00
映画『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』の新たな場面写真が到着した。
1月28日から全国順次公開される同作は、1970年代から2000年代にかけて、ブリティッシュロックの名曲を次々と生みだした伝説の音楽スタジオ「ロックフィールド」の歴史を辿るドキュメンタリー。ウェールズの片田舎にある農場を世界初の宿泊可能な滞在型音楽スタジオに改修したキングズリー&チャールズ兄弟の軌跡を振り返ると共に、豪華ミュージシャンが続々と登場し、彼らがそこでどのように過ごし、どのように楽曲を制作したか、自らの言葉で知られざる名曲誕生の秘話を明かす。
公開されたのは、アーティストたちがロックフィールドを訪れた際に、ビジターズブックに書き残したスタジオへのメッセージやイラストの数々。ブラック・サバスのページにはバンド名とアルバム『Tyr』製作時に在籍していたメンバー、トニー・マーティンやコージー・パウエルらのサインが記されている。ロックフィールドに14か月も滞在したというザ・ストーン・ローゼズのベーシストであるマニは、同時期に別棟で滞在していたオアシスのリアム・ギャラガーに、同作の中で「トラクターでやって来て俺たちのハッパを盗んだ」と明かされているが、このビジターズブックには“I can't drive a tractor”(俺はトラクターを運転できない)と弁解とも取れるメッセージを残しており、当時の両バンドの楽しげな交流を想像させる。スキャンダラスな言動が絶えず悪態をついているイメージの強いオアシスも、ここでは“WOULD JUST LIKE TO SAY THANKS TO ROCKFIELD STUDIOS FOR THE PLEASANTSORROUNDINGS IN THIS WONDERFUL RURAL ATMOSPHERE!!”(この素晴らしい田舎の雰囲気の中にあるロックフィールドの心地良い環境にただ感謝を伝えたい)と、スタジオへの感謝を真摯に述べるメッセージを残している。
また、初期の代表作「イエロー」を含むデビューアルバム『パラシューツ』をロックフィールドでレコーディングしていた当時のコールドプレイは、メンバーひとりひとりのイラストを描いている。他にもザ・ストーン・ローゼズのボーカル、イアン・ブラウンやプロデューサーのジョン・レッキー、ザ・シャーラタンズ、ブー・ラドリーズらによるロックフィールドへの直筆メッセージやイラストの数々が映されており、楽曲を聴くだけではわからないアーティストたちのより素に近い人間性が垣間見えている。
◎映画情報
『ロックフィールド 伝説の音楽スタジオ』
2022年1月28日(金)新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:ハンナ・ベリーマン
音楽:アレクサンダー・パーソンズ
出演:
キングズリー・ウォード
チャールズ・ウォード
オジー・オズボーン
ロバート・プラント
リアム・ギャラガー
クリス・マーティン
ティム・バージェス
ジム・カー
上映時間:96分
配給:アンプラグド
(C) 2020 Ie Ie Rockfield Productions Ltd.
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