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2022/01/11 13:55

声優による、声優ファンのための祭典【声優紅白歌合戦2022】が大盛況

 中田譲治が発起人となって立ち上げた″声優による、声優ファンのための祭典″【声優紅白歌合戦2022】が1月4日に東京ガーデンシアターで開催。盛況のうちに幕を下ろした。

 コロナウイルス感染症拡大防止対策を徹底の上実施された、【声優紅白歌合戦2022】。発起人となる中田は「いやいやいやいや、(この日が)来ちゃいましたね。最後まで大いに盛り上がってもらいたいと思います。【声優紅白2022】開催するでー!」とおどけた様子であいさつ。司会を務める森田成一は「昭和から平成生まれまでのレジェンド声優が集合しました。正月にふさわしいイベントを楽しんでもらいたいと思います」と語ると、同じく司会を務める大原さやかは「ついに始まってしまいました。満を持してという感じですね」とワクワクした様子をみせた。

 記念すべき最初の対決は白組が林勇、紅組がMachico。まずは白組の林が自身も出演している『ハイキュー』の主題歌「イマジネーション」を披露すると、観客は白いペンライトを振りながら、早くも大盛り上がり。林は「トップバッターということでちょっと緊張しました。実は僕の母親が見に来ているんです。僕自身の声優としてのターニングポイントとなった作品なので、この曲を選びました」と感激の表情。続く紅組のトップバッターとなるMachicoは、『この素晴らしい世界に祝福を!2』のオープニングテーマ「TOMORROW」を披露。今度は赤のペンライトが会場を包み込んだ。Machicoは「初めてお仕事で年を越すことが出来て、充実した年末年始でした。この声優紅白にも参加させていただき、こんな素晴らしい歌い初めとなって幸せです。実は1月の新番組『幻想三國誌 天元霊心記』でもオープニング曲を歌わせていただくんです」とちゃっかりと番宣を加え会場を沸かした。

 続く2番手の対決は、白組が保住有哉、そして紅組は井上喜久子が登場。まず保住が『アクターズ』より「ジャンキーナイトタウン・オーケストラ」を披露。「この曲はデュエットソングでテンポも速い楽曲だったのですが、一人でどうやって歌おうかなと思っていたのですが、今日は気合で頑張りました」と明かした。一方の井上は『ふしぎの海のナディア』主題歌の「ブルーウォーター」を熱唱。「井上喜久子17歳です」「オイオイ!」という安定の持ちネタも披露した井上は、楽曲について「想い出深い作品で、忘れられないなという気持ちを込めて歌いました」と語り、井上が保住のことを「ほずみん」というニックネームで呼んでいることを披露するなど、仲の良さを見せた。

 3番手、4番手は2組同時に実施。白組の山本和臣、そして紅組の笠原弘子が対決。まず『機動戦士ガンダムAGE』から『AURORA』を披露した山本が当時を振り返り「主演そのものが初めてだったので、今日と同じく緊張バラまきつつも先輩たちに温かく見守られていたなぁ」と語ると、『ロミオの青い空』のオープニング曲「空へ…」を披露した笠原が「今日は(曲の途中のナレーションを笠原愛が担当)愛さんの声がとても印象的で癒されました」と感激の表情。四番手は白組の小笠原仁、そして紅組の田中理恵が登場。まず『銀魂』のエンディングテーマ「サムライハート」を披露した小笠原が「ファーストシングルにSPYAIRさんが楽曲提供してくださっていて、最大限のリスペクトを持って歌わせていただきました」と語ると、『機動戦士ガンダムSEED』より「静かな夜に」を披露した田中理恵が着物で登場。「実は当時、この作品に関してはキャラクターの声ではなく歌でオーディションをしたんです。今回リトラック盤を初披露させていただくので、オリジナルと聞き比べて頂けたら」と語り、カバー曲やキャラソン、アニメOP局など様々な楽曲で会場を盛り上げた。

 ここで前半戦は終了。歌合戦を小休止して、個性豊かな声優たちのコラボコーナーを実施することになった。まずはお正月ということで、あなたが好きなおせちのメニューはというアンケートをTwitter投票機能で実施。その後、“中田譲治のBarジョージ”と題したスペシャルコーナーが展開された。ゲストバーテンダーとして小野友樹が登場し、劇団グワィニャオンから誕生したSPユニット「愛染終と東京ニューセレクト」(遠藤純一、山口勝平、魚建、尾形雅宏、西村太佑)がムード歌謡「血風リトルトーキョー」を。続いて井上喜久子がゲストバーテンダーとして登場し、島本須美、笠原弘子が『魔女の宅急便」エンディングテーマ「やさしさに包まれたなら』を初デュエットで歌いあげた。そして締めくくりは、ゲストバーテンダーとして山本和臣が登場し、山口勝平と関智一が『機動武闘伝Gガンダム』の主題歌「Trust You Forever」を披露。会場を一体感に包み込んだ。中田も「どうでしたか皆さん?本日だけ、この場だけの化学反応を楽しんでいただけたのではないかなと思います」と満足げな様子で語った。

 そして後半戦がスタート。5番手、6番手は2組同時に実施。五番手は紅組がゆかな、そして白組の伊藤昌弘が対決。まず『ふたりはプリキュア』より「DANZEN!ふたりはプリキュア」を披露したゆかなが「初代プリキュアを担当させていただいていてその後もずっと関わっているので、プリキュアは私の一部です」と語ると、「from ARGONAVIS」を披露した伊藤が「(声優というお仕事について)感情をのせるというのがこんなにも大変で、こんなにもやりがいがあるのかと、日々充実させていただいております」と語ると、会場は大盛り上がりに。6番手は紅組の折笠愛が、白組の関智一が登場。まず『天地無用!魎皇鬼』のエンディングテーマ「月のTRAGEDY」を披露した折笠が「30年前の作品なので、どのくらいの方が知っているのかなと思いながら歌いました。これを機にOVAを改めて観ていただければ」と語ると、『史上最強の弟子ケンイチ 闇の襲撃』のオープニングテーマ「Higher Ground」を披露した関が「キャラソンだと思っていたらいつの間にか主題歌になっていたんです。ただかっこいいから歌いました」と当時を振り返りながら語った。

 続く7番手、8番手も2組同時に実施。7番手は白組が小野友樹、そして紅組は田所あずさが登場。まずアクターズより「吉原ラメント」を披露した小野が「ボカロ曲をカバーするにあたり、歌自体はロック調なのですが、セリフが早くて大変でした」と苦労を語る。『リアデイルの大地にて』のエンディングテーマ「箱庭の幸福」を披露した田所。「この曲はこの会場で初披露となり光栄でした。まもなく放送がスタートするので、是非作品もチェックしてみてください」と語ると、会場からは大きな拍手が。八番手は紅組の日髙のり子、そして白組の山口勝平が対決。まず『るろうに剣心』より「Journey」を披露した日髙が「演じているときは苦しかったんです。感情がすべて欠落しているというキャラでしたので。今日はちょっと噛んじゃいました」と照れながら語ると、『キャッ党忍伝てやんでえ』のオープニングソング「おっとどっこい日本晴れ」を披露した山口が「このアニメ本当に大好きで、いまだに一番好きかもと思える作品なんです」と熱く語った。

 白熱した対決もいよいよクライマックス。白組のトリは井上和彦、そして紅組のトリを島本須美がそれぞれ務めた。まずは『とんでも戦士ムテキング』から「ローラーヒーロー・ムテキング」を披露した井上が「白組のトリの曲がこの曲でよかったのかと思ったのですが(笑)、思い入れがすごくある歌なので歌えてよかったです」と語ると、「らき☆すた」より「幸せ願う彼方から」を披露した島本が「今日は力入っちゃって。『らき☆すた』の監督さんが先日の事件でお亡くなりになってしまったので、どうしても歌いないなと思って選曲させていただきました」と語ると、会場は温かい拍手で包まれた。

 全員の歌唱が終わり、この日のイベントもいよいよフィナーレ。出演した全声優が再び舞台に登場、Twitterアンケート投票の結果、今回は白組が優勝。中田からトロフィーを受け取った井上は「どうだー」とおちゃらけながらも喜びを隠せない様子。そして中田は「ここ最近はぼくらも個別で録ることが多くなって、こんなに多くの仲間たちと集まれてうれしい。(声優紅白は)僕が発起人と言われてますが、ツイッターでつぶやいただけなので、本当の発起人は皆さんです。これから皆さんと安全に元気にやっていければ、次回はもっといい形で出来ると思います。次回またお会いしましょう」と謝辞を述べて、会場は大盛り上がり。さらに最後のあいさつを求められた森田が「次回は是非歌の方で参加させてください」と語ると、大原も「とてもすがすがしい気持ちでいっぱいです。こんな大きなイベントでMCを務めるのが初めてですごくドキドキだったのですが、すごく楽しんでいる自分がいました」と感謝の言葉を述べた。会場の興奮は最高潮となり、盛大なフィナーレを迎えた。

 【声優紅白歌合戦2022】は1月16日までアーカイブ配信。視聴チケットは1月16日20時まで販売される。

(C)「声優紅白歌合戦」実行委員会

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