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2022/01/05

【第64回グラミー賞】オミクロン株感染拡大のため延期の可能性が高まる

 複数の情報筋によると、【グラミー賞】を主催するレコーディング・アカデミーが、当初2022年1月31日に米ロサンゼルスのCrypto.com Arenaで開催予定だった【第64回グラミー賞】を、新型コロナウイルスのオミクロン株感染拡大のために延期する可能性が高いことがわかった。

 新型コロナウイルスによる【グラミー賞】の延期は、2年連続となる可能性がある。昨年は当初2021年1月31日に開催される予定だったが、米ロサンゼルスでの新型コロナウイルス感染者数が急増したため、同年3月14日に延期されることが1月5日に発表された。その際、授賞式での混雑を緩和するためにステイプルズ・センター(Crypto.com Arenaの旧名称)から近くのロサンゼルス・コンベンション・センターに会場が移された。

 昨年の授賞式の司会を務めた、米TV局コメディ・セントラルの『ザ・デイリー・ショー』の司会者トレバー・ノアが、今年も司会を続投することが決定している。レコーディング・アカデミーは、【グラミー賞】をフル・キャパシティのアリーナで開催するのを好むことで知られている。そうすることで、かなりのチケット収入が得られるからだ。昨年のように規模を縮小して開催すれば、このチケット収入を失うことになる。

 1月29日にロサンゼルス・コンベンション・センターで開催予定の【MusiCares パーソン・オブ・ザ・イヤー】式典と、1月30日に米カリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトン・ホテルで開催予定のクライヴ・デイヴィスとレコーディング・アカデミーの【Pre-Grammy Gala】も、【グラミー賞】が延期された場合、同様に延期となる。2022年度の<MusiCareパーソン・オブ・ザ・イヤー>には、ジョニ・ミッチェルが選出されており、【Pre-Grammy Gala】ではソニー・ミュージック・グループ会長のロブ・ストリンガーが2022年度の<Grammy Salute to Industry Icons賞>を受賞する予定だ。

 レコーディング・アカデミーの広報担当者は「(延期が)決定したわけではない」と強調し、匿名の情報源による憶測に注意を促した。

 今年の【グラミー賞】のノミネーションは、2021年11月23日に発表された。ジョン・バティステが最多11部門、続いてドージャ・キャット、H.E.R.、そしてジャスティン・ビーバーがそれぞれ8部門でノミネートされている。今年は、<年間最優秀レコード>、<年間最優秀楽曲>、<年間最優秀アルバム>、<最優秀新人賞>の主要4部門全てにおいて、初めてノミネート数が10になった。