2021/12/22 12:00
アデルの最新アルバム『30』が、2021年12月25日付の米ビルボード・トップ・アルバム・セールス・チャート“Top Album Sales”で4週連続1位を獲得すると同時に、2021年に全米で最も売れたアナログ・レコードとなった。
MRCデータによると、アルバム『30』は、フィジカルとデジタルのすべてのフォーマットにおいて、12月16日までの1週間に米国で146,000枚を売り上げた(前週から2%減)。これまでの総売上は121万枚となり、2021年にリリースされたアルバムで唯一100万枚を売り上げた作品となっている。
また同アルバムのアナログ・レコードは、41,000枚(16%増)を売り上げ、4週目となるアナログ・アルバム・チャート“Vinyl Albums”首位を記録した。『30』のアナログ盤の総売上枚数は234,000で、12月16日までの売上が232,000枚に達したテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』を抜き、2021年に全米で最も売れたアナログ・レコードとなった。
『30』は、2021年8月8日から9月5日付の“Top Album Sales”で、テイラーによる『フォークロア』が5週連続首位(通算では7週)を獲得して以来、約1年ぶりに同チャートで4週連続1位をマークした。2021年に発売されたアルバムで、“Top Album Sales”通算4週以上1位となったのは、オリヴィア・ロドリゴのデビュー・アルバム『サワー』に続いて2作目となる。
テイラーの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』は、最新の“Top Album Sales”で33,000枚を売上げ(前週から14%減)、引き続き2位にランクインした。
MONSTA Xの最新アルバム『The Dreaming』は、29,500枚を売上げ、3位に初登場した。その内訳は、CDが28,000枚、デジタル・ダウンロードが1,500となる。同アルバムは、CD以外のフィジカル・フォーマットでは発売されておらず、多くのK-POP作品と同様に、米大手スーパーのターゲット限定盤を含めると10種類以上のパッケージが販売され、特典(トレーディング・カード、ステッカー・シート、ポスター等)が封入されていた。
オリヴィア・ロドリゴの1stアルバム『サワー』は27,000枚を売上げて、4位をキープ(アナログ・レコード購入の急増により57%増)、ビリー・アイリッシュの『ハピアー・ザン・エヴァー』は19,000枚を売り上げ、前週11位から5位に浮上(同じくアナログ・レコード購入の増加により41%増)、ザ・ビートルズ『レット・イット・ビー』は17,000枚を売り上げ(7%増)前週5位から6位にダウンした。
TVアニメ『スヌーピーのメリークリスマス』のヴィンス・ガラルディ・トリオによるサウンドトラックは17,000枚で前週6位から7位に(9%増)順位を落とし、ザ・ビートルズの『アビイ・ロード』は17,000枚近く売れ、前週12位から8位に上昇した(28%増)。
ニール・ヤング&クレイジー・ホースのニュー・アルバム『バーン』は、15,500枚を売り上げて、9位にランクインした。内訳はフィジカル・アルバムが13,500枚(CD9,000枚、アナログ・レコード4,500枚、カセットテープは極わずか)、デジタル・アルバムは2,000となった。1991年のチャート開始以来、ニール・ヤングが“Top Album Sales”のトップ10にランクインするのは13回目となる。
15,000枚を売り上げた(1%未満減)キャリー・アンダーウッドの『マイ・ギフト』は前週7位から10位にダウンとなった。
米ビルボードの“Top Album Sales”は、従来のアルバム販売枚数のみに基づき、その週に最も売れたアルバムをランク付けするものである。このチャートの歴史は、米ビルボードがサウンドスキャン(現MRCデータ)の電子モニターによる枚数情報を使ってチャート集計を始めた最初の週である1991年5月25日にさかのぼる。米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”は、2014年12月6日付チャートまでは純粋なアルバム・セールスが唯一の測定方法だったが、その後、アルバム・セールスにトラック・イクィヴァレント・アルバム・ユニットとストリーミング・イクィヴァレント・アルバム・ユニットを合算する方法に変更されている。
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