2021/12/21
マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」が約1年ぶりに返り咲き、通算6週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
ホリデー・シーズンに入ってから今年も順調にランクアップし、12月11日付チャートで3位、そして先週(18日)の2位からトップに立った「恋人たちのクリスマス」。これまでには、2019年12月21日、28日、2020年1月4日、2020年12月19日、2021年1月2日付チャートの計5週、3年間にわたり首位を獲得した初のタイトルという快挙を達成していて、今週で累計6週目に記録を塗り替えた。首位を獲得したのは2019年が初めてだが、2012年以降9年連続でチャートインしている。
クリスマス・シーズン本番に差し掛かり、各ポイントも上昇。週間3,760万回(16%増加)を記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは通算13週目の首位を獲得。2,610万(7%増加)を記録して、エアプレイ・チャートでは24位から23位に、7,400ダウンロード(7%増加)を記録して、デジタル・ソング・セールス・チャートでは9位から7位にそれぞれ上昇した。これまでの全米での総数は、ストリーミングが14億回、エアプレイが43億、セールスは370万ダウンロードを記録している。
ホリデー・ソング・チャート“Holiday 100”では、チャートの集計がはじまった2011年から合計49週目の首位を獲得。2015年から16年のホリデー・シーズン以降では、34週連続で首位をキープしている。
「恋人たちのクリスマス」が初めて首位を獲得した2019年12月21日付チャートから、今週(2021年12月25日)返り咲くまでの期間は2年4日で、チャビー・チェッカーの「ザ・ツイスト」が記録した1年3か月3週間(1960年9月19日から1962年1月13日)を上回る歴代最長記録も更に引き伸ばしている。
4度目の返り咲きを果たしたのは、今年の1月9日付チャートで達成した24kゴールデンの「ムードfeat.イアン・ディオール」以来約1年ぶりで、その2曲の他には2018年に同4回を記録したドレイクの「ナイス・フォー・ホワット」の3曲がある。
マライア・キャリーは、これで首位獲得総週を85週目に更新。2位以下と大差をつけてトップを独走している。
85週 マライア・キャリー
60週 リアーナ
59週 ザ・ビートルズ
52週 ドレイク
50週 ボーイズⅡメン
47週 アッシャー
41週 ビヨンセ
37週 マイケル・ジャクソン
34週 エルトン・ジョン
34週 ブルーノ・マーズ
首位獲得数は通算19曲目で、ザ・ビートルズの20曲に次ぐ歴代2番目、ソロ・アーティスト、女性アーティストでは最多記録を保持している。また、1990年代、2000年代、2010年代、2020年代の4年代で首位を獲得した初の記録も達成した。
マライアの首位獲得19曲のうち、6週を超えたのは「ドリームラヴァー」(1993年 / 8週)、「ファンタジー」(1995年 / 8週)、「ワン・スウィート・デイwithボーイズIIメン」(1995年 / 16週)、「ウィ・ビロング・トゥゲザー」(2005年 / 16週)に続く5曲目で、4曲で並んでいたボーイズⅡメン、ドレイク、アッシャーを抜き歴代トップに立った。
なお、ホリデー・ソングとして首位を獲得したタイトルは、アルビン&ザ・チップマンクスの「ザ・チップマンク・ソング」と「恋人たちのクリスマス」の2曲しかない。
チャート日付が12月25日で首位を獲得したのは、1993年12月25日付チャートで「ヒーロー」(通算4週)が獲得して以来28年ぶり2回目で、史上初の快挙。なお、クリスマスがチャート日付だったのは、同チャートの集計がスタートしてから10回目となる。
「恋人たちのクリスマス」に続き、ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」も先週の3位から2位に上昇。今年の1月2日付チャートで記録した最高位に再び並んだ。週間ストリーミングは3,580万回(19%増加)、エアプレイは1,980万(7%増加)にそれぞれ上昇している。
ホリデー・ソングの上昇により、先週7週目の1位を獲得したアデルの「イージー・オン・ミー」は3位にダウン。ストリーミングは7%減少の1,920万回、セールスも7%減少の8,300にそれぞれ下降したが、前週から1%増加の8,660万に上昇し、エアプレイ・チャートでは4週目の首位をキープしている。
続いて4位は、先週の6位からボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」が上昇。5位も、バール・アイヴスの「ホーリー・ジョリー・クリスマス」が同位をキープしている。
ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」は先週の4位から6位にダウンしたが、7月24日付チャートで3位にデビューしてから23週連続でTOP6にランクインするという記録を打ち立てている。この記録は、エド・シーランの「シェイプ・オブ・ユー」が記録した27週(2017年)に次ぐ史上2番目の記録で、同23週を記録したポスト・マローンの「ロックスターfeat.21サヴェージ」(2018年)と並んだ。
7位は、先週の10位からアンディ・ウイリアムスの「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」が、8位も先週の9位からグラス・アニマルズの「ヒート・ウェイヴス」がそれぞれ上昇した。後者は、ロック&オルタナティブ・ソング・チャートとオルタナティブ・ソング・チャートで、それぞれ13週目の首位をキープしている。
続いて9位には、先週の13位からワム!の「ラスト・クリスマス」が約1年ぶりにTOP10復帰した。週間ストリーミングは2,340万回(16%増加)、セールスは3,400(2%増加)、エアプレイは1,710万(7%増加)にそれぞれ上昇している。
「ラスト・クリスマス」は、1984年にリリースされた日本でも知名度の高いクリスマスの定番曲で、「恋人たちのクリスマス」同様リリース当時は集計上の理由からランクインしなかったが、ストリーミングが加算されるようになった2014年以降毎年ランクインを果たし、今年の1月2日付チャートで初のTOP10入りを果たしている。
ワム!名義の曲では、最高10位を記録した「エッジ・オヴ・ヘヴン」(1986年)以来34年ぶり、通算7曲目のTOP10入りで、メンバーの故ジョージ・マイケルのソロ曲を含めると、通算14曲目のランクインとなる。
ワム!TOP10ヒット
1位 「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」(1984年)
1位 「ケアレス・ウィスパー」 (1984年)
3位 「フリーダム (1985年)
1位 「恋のかけひき」(1985年)
3位 「アイム・ユア・マン」 (1985年)
10位 「エッジ・オヴ・ヘヴン」(1986年)
9位 「ラスト・クリスマス」(2021年)
リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウの「インダストリー・ベイビー」は、先週の8位から10位にダウンしたが、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとR&Bソング・チャートでそれぞれ17週目の首位をキープしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは12月24日以降掲載予定となります。
◎【Hot 100】トップ10
1位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
2位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
3位「イージー・オン・ミー」アデル
4位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
5位「ホーリー・ジョリー・クリスマス」バール・アイヴス
6位「ステイ」ザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバー
7位「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウイリアムス
8位「ヒート・ウェイヴス」グラス・アニマルズ
9位「ラスト・クリスマス」ワム!
10位「インダストリー・ベイビー」リル・ナズ・X&ジャック・ハーロウ
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
1
SEVENTEENが癒し&傷を表現、日本4thシングル『消費期限』コンセプトフォト
2
<インタビュー>三代目 J SOUL BROTHERSがアルバム『ECHOES of DUALITY』をリリース――“三代目だからこそ”見せられるグルーヴと制作で見つけた自分たちの役割
3
サザンオールスターズ、2025年1月より全国アリーナ&ドームツアー開催 その名も“THANK YOU SO MUCH”
4
【BMSG FES'24】がパッケージ化、23名による「Brave Generation -BMSG United Remix-」ライブ映像が公開
5
King & Prince、新曲「WOW」MVプレミア公開へ向けティザー解禁&YouTubeライブ実施
インタビュー・タイムマシン
注目の画像