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2021/12/18

『キングスマン』シリーズ監督マシュー・ヴォーンが放つ“音楽×過激アクション”に注目

 スタイリッシュな英国紳士が派手で過激なスパイアクションを繰り広げる人気シリーズの最新作『キングスマン:ファースト・エージェント』が2021年12月24日より日本公開される。

 『キングスマン』シリーズは、気品のある英国紳士が敵を目の前にした途端に展開する怒涛の超絶アクションや、その過激な描写、そしてブラックユーモアが世界中の人々を引き付けてきた。劇中の音楽とアクション・シーンのコラボレーションも、もう一つの醍醐味でもある。

 本シリーズを手掛けるマシュー・ヴォーン監督と音楽の関係性は切っても切れない。監督の名が世界で知られるようになった『キック・アス』(2010)では「バナナスプリット」、『キングスマン』(2015)では「威風堂々」など、過激なアクション・シーンや作品のクライマックスに合わせて印象的な楽曲が使われ、観客のボルテージをあげる演出が特徴的だ。過激なシーンからは想像できないようなクラシックやポップソングにシンクロするスピーディーで激しいカメラワークと、それに合わせて展開する過激でスタイリッシュなアクションは、ヴォーン監督の代名詞であり、彼ならではの世界観に浸ることができる。

 前作『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2018)以降は、さらに監督と音楽の結びつきが顕著となる。プリンスの「レッツ・ゴー・クレイジー」や、本人登場で観客を驚かせたエルトン・ジョンの「土曜の夜は僕の生きがい」「ロケット・マン」、そしてジブリでもおなじみの名曲「カントリー・ロード」が重要なシーンで使用され、強烈で痛快なアクション・シーンを生み出した。監督は『キングスマン』のエグジー役でおなじみのタロン・エガートン主演による、エルトン・ジョンの半生をミュージカルタッチで描いた『ロケットマン』(2019)の製作にも参加しており、彼自身の音楽への熱い想いも感じ取れる。

 1914年のヨーロッパとロシアを舞台にした最新作の予告編や本編映像には、作曲家チャイコフスキーによる「序曲 1812」や民謡「カリンカ」など、本作のヴィランであるラスプーチンのいるロシアにまつわる楽曲が登場。メインテーマには英シンガーソングライターのFKAツイッグスと英国出身のラッパーであるセントラル・シーのコラボレーション楽曲「メジャー・オブ・ア・マン」が決まっており、音楽だけをとっても楽しめる要素が豊富だ。

 本作では、『キングスマン:ゴールデン・サークル』や『ロケットマン』、『キック・アス/ジャスティス・フォーエバー』(2013)など、ヴォーン監督作品で音楽を担当してきたマシュー・マージェソンが参加。長年監督とタッグを組んできた彼がどのような音楽で本作を彩るのかにも注目だ。


◎公開情報
『キングスマン:ファースト・エージェント』
2021年12月24日(金)より、全国公開
監督:マシュー・ヴォーン
出演:レイフ・ファインズ、ハリス・ディキンソンほか
(C) 2021 20th Century Studios. All Rights Reserved.

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