2021/12/14
トラヴィス・スコットが来年の【コーチェラ・フェスティバル】のラインナップから外されたことが複数の報道によってわかった。
米パーム・スプリングスのABC系列局KESQは、毎年フェスティバルが開催されている米インディオのコミュニティ・サービス・マネジャーであるジム・カーティスがトラヴィスの出演変更を確認したと報じた。米ビルボードも別途、この報道を確認している。
先月11月5日、米ヒューストンでトラヴィスが主催した【アストロワールド・フェスティバル】で10人の死者と多数の負傷者が出た事故が発生した。これを受けて、彼を【コーチェラ】の出演者から外すことを求めるChange.Orgの嘆願書に6万人以上が署名していた。嘆願書は、トラヴィスが「重大な過失と人命に対する思いやりの完全な欠如」を示したとして、彼の出演を取りやめるように、同フェスティバルの主催者であるゴールデンヴォイス、AEG、そしてフェスティバルの共同設立者であるポール・トレットに対して要請していた。
米バラエティ誌によると、【コーチェラ】側は、トラヴィスの代理人であるキャラ・ルイスに、彼をラインナップから外す意思があり、出演をしない代わりにキャンセル料を支払うと伝えたそうだ。
先日トラヴィスは、【アストロワールド・フェスティバル】での悲劇以来初となるインタビューをシャーラメイン・ザ・ゴッドと行った。12月9日に公開された約1時間のインタビュー動画で、彼は安全性に関する話題を何度も取り上げ、今後のコンサートで同じような悲劇が起こらないように何が起きたか解明したいと述べた。しかし、安全対策を講じるのはアーティストではなく、”プロ”の責任であるとの考えも示した。
「アーティストとして、自分はクリエイティブなことをするだけです。私のフェスティバルでは、私がアーティストを呼び、クリエイティブ面のプロデュースをしました」とトラヴィスが語る場面があった。「人々が安全に過ごせるように、私たちはプロを信頼していました」と彼は続けた。
【アストロワールド・フェスティバル】での事故を受けて、約2,800人に上る参加者が、トラヴィス、プロモーターの米ライブ・ネイション、そしてイベントに携わった企業を相手に、企画に過失があったとして損害賠償を求めている。被害者と同フェスティバル主催者の弁護士は、多数の訴訟を1つの訴訟に統合することに合意している。
来年の【コーチェラ】は、2022年4月15日から17日、22日から24日まで、米カリフォルニア州インディオのエンパイア・ポロ・グランドで開催される。
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