2021/12/10 16:00
大宮エリー作・演出による新作舞台【LIVE×LIVE Sing in the Story】が、12月11日、12日に大阪・サンケイホールブリーゼにて上演される。
今作は”俳優の演技とミュージシャンの生演奏を融合させた舞台表現”をコンセプトに、11日には鈴木杏×ハナレグミによる『家族の風景』、12日には片桐仁×板尾創路×真心ブラザーズによる『消えない絵』を、それぞれ1夜限り上演。今回、2日目の演目『消えない絵』の稽古場を取材し、本番を数日後に控えた現在の心境などを聞いた。
大宮エリー「稽古場で真心ブラザーズの生歌を聞かせてもらい、改めて「やはり名曲ばかり」と感じました。稽古なのに「もっと聞かせて!!」と思っちゃった(笑)。8曲も歌ってくれるのに!!」
稽古では、俳優の演技に合わせて真心ブラザーズの二人が幾度も登場。時に物語の登場人物として、時に歌い手として、作品世界を盛り上げる。特に、今作のメインコンセプトである「演技と生演奏の融合」シーンは、その魅力が分かり易く際立っていた。物語と音楽が重なり合う時、またひとつ、新たな情景が浮かび上がり、観る者の心を高揚させる。
桜井秀俊(真心ブラザーズ)「お芝居の現場に参加させて頂くのは初めてで、その状況が既に面白いです。真心ではお馴染みの、ライブで散々やってきた曲に、こういう形で違う光を当ててもらい、尚且つ凄い人達と一緒にパフォーマンスできることに、とてもワクワクしています。ぜひ期待して欲しいです。」
取材中の話題は、今作のモチーフである19世紀の画家・ゴッホへ。不幸なエピソードが多く残る人物だけに、劇中での描き方に注目が集まる。そのゴッホを片桐仁が、ゴッホと共同生活を送っていた画家・ゴーギャンを板尾創路が演じる。
YO-KING(真心ブラザーズ)「台本のラストで感動してしまいました。ゴッホなのに肯定で終わることが素晴らしい。僕は”芸術家は不幸だ”という前時代的な考え方があまり好きじゃないんです。芸術家こそ幸せにならないといけない。だから、これは間違いなく素晴らしい舞台になると思います。」
片桐仁 「エリーさんも絵描きだから、アーティストとしてのエリーさんの想いが込められた台本だと思っています。今回は大阪のみ、本番も1回のみです。その特別感も含めて、楽しんでもらえたら嬉しいです。」
大宮エリー「いまYO-KINGから”肯定”という言葉が出ましたが、この台本は真心の楽曲があればこそ。楽曲のおかげで説得力を持ち得たのだと思います。その台本に4人のおっさんが全力でぶつかっていく。このギリギリのぶつかり具合を見るだけで泣けるかもしれません。真心ブラザーズもいろんな役柄になり、好き勝手にやってくれるでしょう! 片桐仁さん、板尾創路さんと真心ブラザーズの絡みがどきどきしますね! 踊りもあります(笑)。みなさん、爆笑しにきてください! そして、そのあと、まさかの、え?こんないい話だったの?なにこれ、わたし、元気もらってる?って皆さんが思える展開が最後にありますから。ハンカチもお忘れなく! 元気になりにきてください!」
「演劇×音楽」を謳った企画公演は過去様々な例があるものの、それらは「演劇を中心に据え、そこに音楽要素が絡む」という構造が多い。しかし今作は演劇と音楽が並列的に配置されており、その双方が互いに良い刺激を与えている。片桐仁と板尾創路が織りなす物語を、真心ブラザーズの音楽が大きく膨らませる。そして、その音楽が物語の情感を更に練り上げていく。舞台上で巻き起こる魅力的な化学反応を、そして4人のぶつかり具合を、ぜひサンケイホールブリーゼで体験して欲しい。
取材・文:園田喬し
◎公演情報
<公演名>FM COCOLO × ステージぴあ 関西版 presents
大宮エリー 作 演出 LIVE × LIVE Sing in the Story
<日時>2021年12月11日(土)/12月12日(日)
17:15開場/18:00開演(上演時間は約1時間30分予定)
<会場>サンケイホールブリーゼ(大阪府)
<チケット>各日 全席指定 7,500円(tax in)
※ 当日券:開演の45分前から会場にて販売
<演目・出演>
11日(土)『家族の風景』
作・演出:大宮エリー
出演:鈴木杏×ハナレグミ
12日(日)『消えない絵』
作・演出:大宮エリー
出演:片桐仁×板尾創路×真心ブラザーズ
<お問い合わせ>
清水音泉 06-6357-3666 (火・金12:00-16:00)
info@shimizuonsen.com
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