2021/12/09
英プログレッシヴ・ロック界の重鎮ジェスロ・タルの約18年ぶりとなる新作スタジオ・アルバム『ザ・ゼロット・ジーン』が2022年1月28日にソニーミュージックからリリースされる。
同アルバムからのセカンド・シングル「Sad City Sisters(悲しい街の姉妹たち)」の配信がスタートし、ミュージック・ビデオも公開された。監督は過去にあの名曲「アクアラング」のビデオ・クリップを手掛けたイラン人映画監督のサム・チェジーニ(Sam Chegini)が担当している。
「Sad City Sisters(悲しい街の姉妹たち)」について、バンド・リーダーのイアン・アンダーソンは、「この曲はウェールズのカーディフでのある土曜の夜の記憶を呼び起こす。何年か前、セント・デヴィッズ・ホールで僕たちが行ったコンサートの帰り道のことだった。多分イギリスのどんな街でも、いや、西側世界の大半の街でも同じようなことが起こり得ただろう。がむしゃらで傷つきやすい若者たちが尊厳を悲劇的にも失い、濡れた風の強い路上に酔っ払って寝そべる羽目になるなんて、彼らには何が取り憑いているんだろう?」とコメントしている。
2017年には形になり始めていた『ザ・ゼロット・ジーン』は、ツアーやレコーディングを行うアーティストとしての生業が今までにない不安定要素に直面した時代に、あらゆる意味において因習の打破を目指している。
イアン・アンダーソンは、聖書のストーリーテリングにおける神話やテーマが新作の歌詞的内容に果たした役割について、以下のように語っている。「私は聖典の華やかさやおとぎ話のようなストーリーテリングが純粋に好きなところがある一方で、その内容に疑問を呈したり、時には文脈からとんでもない類似点を引き出したりする必要性を感じることがあるんだ。このアルバムは全体を通じて良いこと、悪いこと、紛れもなく醜いことが浮かび上がりつつも、愛、尊敬、優しさといった要素が散りばめられている」
最終的に彼らのツアー計画と『ザ・ゼロット・ジーン』の2020年リリースを頓挫させてしまった、新型コロナウイルスのパンデミックという世界を震撼させた混乱を振り返り、アンダーソンは「あまりに突然だったよ。科学界や、見識あるごくわずかの政治家たちからの懸念や警告の真っただ中、私たちはみな信じられない思いで自宅に引きこもって、嵐が過ぎ去るのをじっと待っていたんだ」と話している。
◎リリース情報
配信シングル「Sad City Sisters(悲しい街の姉妹たち)」
2021/12/8 RELEASE
https://SonyMusicJapan.lnk.to/SadCitySisters
アルバム『ザ・ゼロット・ジーン』
2022/1/28 RELEASE
SICP 31514 / 2,500円(plus tax)
※セルフライナーノーツ(翻訳付)、解説:山田順一、歌詞・対訳付
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