2021/12/09
現代音楽の鬼才クリエイター、タイヨンダイ・ブラクストンが、2曲の新曲「Dia / Phonolydian」を全世界デジタル・リリースした。タイヨンダイにとって、2016年に発表した5曲EP『Oranged Out』以来、5年ぶりの新作となる。
新曲は、米ニューヨーク州ベアーズビルにある彼の自宅スタジオでレコーディングを行い、エレクトロニクス色を前面にフィーチャーしたトラックに仕上がっている。今回のリリースは、来年以降に予定されるという一連の新曲リリースのスタートとみられる。
彼は『Oranged Out』で得た収益を銃規制派団体「エブリタウン・フォー・ガン・セーフティー(Everytown for Gun Safety)」に寄付するなど社会的な活動でも知られている。当EPは2015年にリリースされた『HIVE 1』の次に発表された。『HIVE 1』は本来、2013年に米ニューヨークのグッゲンハイム美術館でのパフォーマンス作品として考案されていた。
米ワシントン・ポストから「過去10年、最も評価の高い実験音楽家の中の一人」と称賛されたタイヨンダイは、言わずとも知れたエクスペリメンタル・ロック・バンド、バトルスの元メンバーだ。バンドのデビュー・アルバム『ミラード』は音楽的な評価に加え、商業的な成功をも収めている。オーケストラ音楽とも近接しており、 2012年には【ATP I'll Be Your Mirror】フェスティバルでフィリップ・グラスとコラボレーションしている。さらに、自身の作品『セントラル・マーケット』をロサンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団、ロンドン・シンフォニエッタ、BBC交響楽団、ニューヨークのThe Wordless Music Orchestraと共に演奏している。現在は、2018年に英ロンドンのクイーン・エリザベス・ホールで初演が行われた、サウスバンク・センターとヘルシンキ・フェスティバル委託の87曲のオーケストラ曲を含む『TELEKINESIS』のスタジオ・レコーディングに取り込んでいる。
◎リリース情報
配信シングル「Dia / Phonolydian」
2021/12/8 RELEASE
https://Japan.lnk.to/TB_d-pPu
Photo: Grace Villamil
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