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2021/12/06

映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』本予告編&山田洋次監督らのコメント到着

 映画『クレッシェンド 音楽の架け橋』の本予告編が到着した。

 2022年1月28日から全国公開される同作は、実在の管弦楽団へのインスパイアから生まれた作品。“世界で最も解決が難しい”とされる紛争で今この時も闘うパレスチナとイスラエルから、音楽家を夢見る若者たちを集めてオーケストラが結成される物語で、若者たちの対立と葛藤、恋と友情をクラシックの名曲の数々で彩る。若者たちを導くマエストロ役を演じるのは、『ありがとう、トニ・エルドマン』のペーター・シモニシェック。

 解禁された本予告は、「カノン」を奏でるピアノの音色とともに幕を開ける。

 また、石丸幹二、菊池亮太、黒柳徹子、廣津留すみれ、藤田真央、宮本笑里、安田菜津紀(Dialogue for People副代表)、柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者)、山田洋次のコメントも公開。


◎石丸幹二 コメント
音楽は、世界の共通言語。
未来を担う彼らの瞳が、憎しみで閉ざされてしまわぬよう、しっかりと隣人の瞳に応え、希望の光を分かち合っていけるよう、切に願う。

◎菊池亮太 コメント
古来より偉大な音楽家達の多くは、紛争や人種差別、政治的抑圧の中で激動の世界と戦いながら、それでも何かを伝えるために音楽を作ってきた。
この映画は、平和に慣れた我々によりリアルにその事実を突きつけてくる。

◎黒柳徹子 コメント
音楽は素晴らしい!なんて、しゃれた映画なんでしょう。音楽が平和を連れてくる。そのことが、この映画で何よりも、はっきりする。その懸け橋に、オーケストラを使った監督に、心からブラボーを!!

◎廣津留すみれ コメント
「音楽で世界を平和に」なんて夢物語なのかもしれない、命をかけて音を紡ぐ若者たちの姿に冷酷な現実を突きつけられます。
それでも対話を続けることの大切さと尊さ。多くの人に届いてほしい。

◎藤田真央 コメント
こんな悲しくて切ない音楽を聴いたのは初めての体験です。この2月、私はまさにイスラエルのテルアビブで、イスラエル・フィルハーモニーと1週間に渡りコンサートをしますが、世界平和を願わずにはいられません。音楽に力を!!

◎宮本笑里 コメント
「弦は銃じゃない、体の一部だ」
例えの「銃」に胸を抉られた。
あらゆる障害、葛藤のなかを乗り越えようとする姿は言葉に出来ないほどに美しく、魂を感じる。
祈りの想いが響き溢れるラストシーンは脳裏に刻まれます。

◎安田菜津紀(Dialogue for People副代表) コメント
「分かり合える」「許し合える」…構造的な暴力を無視して、安易な言葉を投げかけることはできないかもしれない。
大切なのは「それでも...」と相手に歩み寄る小さな一歩の積み重ねなのだと思う。

◎柳澤寿男(バルカン室内管弦楽団音楽監督・指揮者) コメント
音楽によって、民族対立から生まれた悲しみを乗り越え、憎しみの心が和らいでいく場面を、コソボ紛争後何度も経験しました。すべて「会う」ことから始まります。
彼らのボレロは、人間誰もが心の奥底に持っている共存共栄のハーモニーなのです。

◎山田洋次 コメント
国や民族同士が憎しみ合い、紛争が絶えない愚かしさに対し、
怒りをぶつけるように「ボレロ」が美しく演奏される。
これぞ現代の音楽映画。


◎映画情報
『クレッシェンド 音楽の架け橋』
2022年1月28日(金)新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ有楽町、シネ・リーブル池袋ほか全国公開
監督:ドロール・ザハヴィ
主演:ペーター・シモニシェック
上映時間:112分
配給:松竹
(C) CCC Filmkunst GmbH