2021/11/30 15:15
イギリスのワイト島出身、リアン・ティーズデイルとへスター・チャンバースからなるウェット・レッグが、2022年4月8日に待望のデビュー・アルバム『Wet Leg』をリリースすることを発表し、新曲「Too Late Now」と「Oh No」を2曲の新曲を解禁した。
イギー・ポップも絶賛したデビュー・シングル「Chaise Longue」が、予想を大きく上回る反響を生み、UK各地で行われたライブが軒並みソールドアウトとなっているウェット・レッグ。フェスティバルではテントいっぱいに観客を集め、訪れる先々で新たなオーディエンスを魅了した。その後も英BBCの人気音楽番組『Later... with Jools Holland』に出演し、VEVOが来年イチオシのバンドを紹介する企画「DSCVR Artists To Watch 2022」に選出されている。
そんな彼女たちが新たに発表した新曲「Too Late Now」は3部構成となっており、二人のより内省的な面を明かすような曲になっている。出会い系アプリやTVに翻弄されるリアンが、無秩序で殺伐とした世界のなかで「もっとマシな生き方をしなきゃ」と苦笑いを浮かべながら泡風呂に身を浸す。堂々としたグラムロック風のキックドラムが印象的な「On No」は、まるで80年代のSF映画を2分29秒にまとめたような曲に仕上がっている。
リアンは「Too Late Now」について、「テーマは夢遊病のまま大人になること。私は自分が大人になったときにこういう毎日を送っているとは想像もしていなかった。たぶんこの曲は、日々のプレッシャーや労苦を反映しているのかもしれない。私はときおりひどく考えすぎて、あらゆることに打ちのめされてしまうことがあるから。生きていると最悪な気分になることだってある、ってことを受け入れる曲なんだと思う。そんな気持ちにとことん付き合っちゃダメってことかもしれない。自分のためにちゃんと時間をとって、深呼吸して、お風呂に浸かること。そうすれば少しはマシな気分になれるから」と話している。
デビュー・アルバムとなる『Wet Leg』は、近年勢いを増すUKインディー・シーンの仕掛け人で<Speedy Wunderground>主宰のダン・キャリーがレコーディングとプロデュースを担当。実はデビュー・シングル「Chaise Longue」をリリースする以前、2021年4月には完成させていたという。リアンは「作りたかったのは楽しい曲。悲しい気持ちに浸ってばかりじゃなく、楽しく聴いたり演奏したりできる曲を書きたかったの。とはいえ、悲しみも滲み出てはいるけど」と語る。
ウェット・レッグの活動を始めた頃から、リアンとヘスターは楽しさにこだわり、真面目な顔で平然とジョークを言うシニカルな感覚が、アルバムのそこかしこに散りばめられている。そこにはカタルシスがあり、喜びがあり、パンクでぶっ飛んでいて、なによりも楽しさにあふれている。
「“Wet Leg”はもともと愉快なアルバムにするつもりだったの。女性って、いろんなことを課せられて、どれだけ見た目がきれいかイケてるかってことが唯一の価値みたいになってしまうことがある。でも私たちはもっとヘンテコで、ちょっぴり行儀が悪いこともしてみたいの。みんなが踊れる曲を書きたいし、楽しい時間を過ごしてほしい。たとえずっとそればかりってわけにはいかなくてもね」とリアンはコメントしている。
待望のデビュー・アルバム『Wet Leg』は、CD、LP、カセットテープ、デジタル/ストリーミング配信で世界同時リリースされる。国内盤CDにはボーナス・トラックとして「It's Not Fun」「It's A Shame」の2曲が追加収録され、歌詞対訳と解説書が封入される。LPフォーマットは、ブラック・ヴァイナルの通常盤とイエロー・ヴァイナル仕様の限定盤が発売され、BIG LOVE RECORDS限定で、グリーン・ヴァイナル仕様盤も発売される。
◎リリース情報
アルバム『Wet Leg』
2022/4/8 RELEASE
<トラックリスト>
01. Being In Love
02. Chaise Longue
03. Angelica
04. I Don't Wanna Go Out
05. Wet Dream
06. Convincing
07. Loving You
08. Ur Mum
09. Oh No
10. Piece Of Shit
11. Supermarket
12. Too Late Now
13. It's Not Fun (Bonus Track)
14. It's A Shame (Bonus Track)
Photo: Hollie Fernando
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