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2021/11/27

アデル『30』今年全米で最も売れた、カニエ&ドレイク和解へ、テイラーがSG/AL共に首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、アデルに関する話題から。アデルのニュー・アルバム『30』が、リリースから3日間で今年全米で最も売れたアルバムになったことがわかった。MRCデータの第一報によると、2021年11月19日に発売された『30』は11月21日までに全米で50万枚以上のセールスを記録。過去11か月間にリリースされた全アルバムの売上枚数を上回り、2021年に最も売れたアルバムとなった。これは今年最も売れていたアルバムだったテイラー・スウィフトの『エヴァーモア』の売上枚数を超えるものとなる。同作は2020年12月に発売されたが、2021年のセールスも好調で11月18日までの総売上枚数は46.2万枚となっていた。また、Spotifyが『30』をきっかけに、プラットフォームのアルバム再生のデフォルトがシャッフルになっていた仕様を曲順どおりに再生するよう変更したことが話題になっている。この件についてアデルは、20日に、「変化し続ける私たちの(音楽)業界で、これが私からの唯一の要望でした!」とツイートした。このツイートに対し、Spotifyは、「あなたのためでしたら何なりと」と返信している。

アデル、ニューAL『30』が発売3日間で今年全米で最も売れたアルバムに
アデルのリクエストでSpotifyの仕様が変更に「あなたのためでしたら何なりと」

 日本時間2022年2月1日に開催される【第64回グラミー賞】授賞式の全86部門のノミネーションが発表された。今回は、主要4部門のノミネート数が8から10ノミネートとなっている。最多ノミネートはジョン・バティステの11部門で、日本でも人気を博すジャスティン・ビーバーは主要3部門を含む8部門、ビリー・アイリッシュは主要3部門を含む7部門にノミネートされた。さらに、オリヴィア・ロドリゴが<最優秀新人賞>を含む主要4部門すべてにノミネートされ、ビリー・アイリッシュに続き、新人アーティストが4冠となるか期待が高まる。先日開催された【2021 アメリカン・ミュージック・アワード】で3冠に輝いたBTSは「Butter」が前回と同部門<最優秀ポップ・パフォーマンス(グループ)>にノミネートされた。ノミネートの発表を受け、ミュージシャンたちがそれぞれのSNSでこのニュースに反応している。バティステはノミネート部門のリストと共に、「WOW!! 神様ありがとう!みんな愛してる!コラボレーターたちと祖先に本当に感謝している!11!」と、ハートや号泣の絵文字などを使いながら自身のTwitterに投稿した。

【第64回グラミー賞】ノミネーション発表、ジョン・バティステが最多11部門の候補に
【第64回グラミー賞】ノミネート発表にレディー・ガガ/J・バティステ/ホールジーなどが喜びのコメント

 カニエ・ウェストとドレイクが、12月9日に開催される【Free Larry Hoover】慈善コンサートに出演することが11月20日に発表された。この共演が実現すれば、長年仲違いしてきた二人が正式に和解したことを意味する。カニエとドレイクの間のビーフは10年以上続いてきた。最近では今年の夏にもカニエの『Donda』とドレイクの『Certified Lover Boy』の両アルバムの発売前に、カニエがドレイクの住所を一時的にリークしたり、ドレイクが自身の楽曲「7am on Bridle Path」でカニエへのディスと受け取られる表現を使ったりなどしていた。ところが、10月になるとレコード・レーベルRap-A-LotのCEOであるJ・プリンスことジェームズ・プリンスが、自身のインスタブラムでカニエとドレイクが“俺たちのブラザー、ラリー・フーヴァーを自由に”するために尽力していると投稿し、その数週間後には、J・プリンスとカニエが一緒に動画に出演し、重罪犯であるフーヴァーを連邦刑務所から釈放するためにドレイクの協力を求めた。そして11月16日、カニエとドレイクはデイヴ・シャペルのコメディー・ショーで再会し、その後カナダのトロントにあるドレイクの邸宅で過ごしたとみられる。和解の証として、カニエはドレイクとJ・プリンスと一緒にポーズをとっている写真をSNSで公開していた。

カニエ・ウェスト&ドレイク、12月の慈善ライブに出演決定 10年以上続いたビーフにピリオドか

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、テイラー・スウィフトの「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」が1位に初登場した。この曲は、2012年10月にリリースした4枚目のスタジオ・アルバム『レッド』を再録音したアルバム『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』に収録されているが、同曲は5分29秒と10分13秒の2バージョンあり、チャート集計では合算されている。後者は、2012年10月にリリースしたオリジナル『レッド』の5曲目に収録された同名曲「オール・トゥー・ウェル」の10分版として再録され、自身が監督を務めた14分56秒のショート・フィルムや、アコースティックによるサッド・ガール・オータム・バージョン、ライブ・バージョンなどがリリースされた。10分を超える曲が1位を獲得したのは史上初で、1972年1月に4週のNo.1をマークしたドン・マクリーンの「アメリカン・パイ」がもつ8分37秒を超える歴代最長記録を更新している。また、今週は「オール・トゥー・ウェル」の他、アルバム『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』に収録されたタイトルのうち以下の26曲が100位内に初登場、リエントリーしている。

【米ビルボード・ソング・チャート】テイラー・スウィフト「オール・トゥー・ウェル(テイラーズ・ヴァージョン)」首位獲得、『レッド』再録盤から計26曲がチャートイン

 そしてアルバム・チャートでも、テイラー・スウィフトの『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』が1位に初登場した。4月24日付チャートでNo.1デビューを飾った『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』に続き、原盤、再録盤いずれも首位を獲得するという快挙を達成した。なお、『レッド』のオリジナルは2012年11月から2013年1月にかけて計7週を、カントリー・アルバム・チャートでは16週間1位をマークする大ヒットを記録している。テイラーに阻まれNo.1デビューを逃したが、2位にはブルーノ・マーズとアンダーソン・パークによるコラボレーション・プロジェクト=シルク・ソニックのデビュー・アルバム『アン・イヴニング・ウィズ・シルク・ソニック』が初登場した。ブルーノ・マーズは『ドゥー・ワップス&フーリガンズ』(2010年 / 3位)、『アンオーソドックス・ジュークボックス 』(2012年 / 1位)、『24K・マジック』(2016年 / 2位)に続く4作目、アンダーソン・パークは『ベンチュラ』(2019年 / 4位)に続く2作目のTOP10入りにして自己最高位を更新している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】テイラー・スウィフト初登場1位、シルク・ソニックが2位に続く

 

今週のその他の注目ニュース

【2021 AMAs】BTS/テイラー・スウィフト/シルク・ソニックなど受賞者一覧
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