2021/11/26
オーストラリア出身の今年を代表する大型新人、ザ・キッド・ラロイが、2021年11月24日に開催された豪州最大の音楽祭【2021 ARIA賞】で、主要部門の一つである<ベスト・アーティスト賞>を含む2部門で受賞した。
2003年生まれのザ・キッド・ラロイ、本名チャールトン・ハワードにとって2021年は躍進の年だった。世界的にヒットしたジャスティン・ビーバーとのコラボ曲「ステイ」は、彼の母国のチャートはもちろん、世界各国でNo.1を記録した。米ビルボード・ソング・チャート”Hot 100”でも彼にとって初となる首位を獲得し、Billboard JAPAN 総合ソング・チャート“JAPAN HOT 100”でもトップ10入りを果たした(洋楽曲がトップ10にチャート入りしたのは、レディー・ガガ「レイン・オン・ミー(with アリアナ・グランデ)」以来、約1年3か月ぶりだった)。
また、彼のデビュー・ミックステープ『F*ck Love』も、オーストラリアで首位を獲得し、17歳5か月22日という若さでオーストラリア人ソロ・アーティストの最年少記録を更新。先住民族の男性ソロ・アーティストとしても史上2人目となる快挙だった。『F*ck Love』のデラックス・エディションという位置付けで、「ステイ」が収録されている『F*ck Love 3: Over You』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位を獲得している。
これらの成功とともに、彼は音楽業界からの本格的な評価も得た。自身初となる【APRA音楽賞】の<最優秀新人賞>、【NIMA賞(全豪先住民音楽賞)】の<最優秀アーティスト賞>を受賞、2022年の【第64回グラミー賞】では<最優秀新人賞>の候補に挙がっている。
そんな彼は、地元であるシドニーで開催された【2021 ARIA賞】のクロージング・アーティストとして、「ステイ」の生パフォーマンスをバンドを従えて満員の観客の前で披露した。ザ・キッド・ラロイは、デビュー・アルバムの制作に専念するためにしばらく表立った活動を休止すると先週発表したが、【ARIA賞】主催者によると、このライブ・パフォーマンスが“活動休止前の最後の収録ライブ”となる。
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