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2021/11/20

テイラーがSpotifyで記録、ブリトニーに祝福の声多数、サマー・ウォーカー自身初のAL首位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、テイラー・スウィフトに関する話題から。テイラー・スウィフトが『レッド(テイラーズ・ヴァージョン)』のリリース初日にSpotifyで2つの記録を打ち立てた。2021年11月12日に解禁となった30曲入りの『レッド』再録盤は、リリース初日に一日で最もストリーミングされた女性アーティストによるアルバムとなった。そのグローバル・ストリーム数は、9,080万回以上だったと同社は米ビルボードに認めている。テイラーは、昨年発表した『フォークロア』のリリース初日に8,060万再生を達成し、一日で最もストリーミングされた女性アーティストによるアルバムの記録を打ち立てていたが、今回自己記録を更新することとなった。さらにテイラーは『レッド』再録盤のリリース日に、1億2,290万回の総ストリーミング数を記録し、Spotify上で一日に最もストリーミングされた女性アーティストにもなった。彼女のSpotifyでの月間リスナー数は4,700万人以上となっている。

テイラー・スウィフト、『レッド』再録盤リリースを受けてSpotifyで一日に最もストリーミングされた女性アーティストに

 現地時間2021年11月14日、【2021 MTVヨーロッパ・ミュージック・アワード】(MTV EMA)がハンガリーのパップ・ラズロ・ブダペスト・スポーツアリーナから生放送され、BTSとエド・シーランが、それぞれ複数の賞を受賞した。BTSは、<最優秀グループ賞>、<最優秀ポップ賞>、<最優秀K-POP賞>、<ビゲスト・ファン賞>に輝き、最新シングル「Overpass Graffiti」の演奏で授賞式のオープニングを飾ったシーランは、<最優秀アーティスト賞>と「Bad Habits」で<最優秀楽曲賞>を獲得した。その後、彼は「Shivers」のパフォーマンスも行った。「Montero (Call Me By Your Name)」が、<最優秀ビデオ賞>に選ばれたリル・ナズ・Xは、ファストフード店のドライブスルーで働く従業員“モンテロ”に扮し、客から車の窓越しにトロフィーを渡されるというユーモラスな受賞動画で会場を沸かせた。なお、今年最多となる8つの賞にノミネネートされていたジャスティン・ビーバー、5部門の候補に挙がっていたザ・キッド・ラロイは、無冠に終わった。今年司会を務めたスウィーティーは、強敵オリヴィア・ロドリゴを下し、<最優秀新人賞>に輝いた。

【2021 MTV EMA】エド・シーラン/BTS/リル・ナズ・Xなど受賞者発表

 レディー・ガガが、ブリトニー・スピアーズが13年ぶりに自由の身になったことについて、SNSで心からのお祝いの言葉を贈った。39歳のブリトニーは、2008年から公私共に成年後見制度の管理下に置かれていたが、11月12日に米ロサンゼルス高等裁判所のブレンダ・ペニー判事が、後見制度の適用を終了すると裁定した。翌13日に自身のインスタグラムを更新したガガは、【2011 MTVビデオ・ミュージック・アワード】で撮影されたブリトニーとの写真に、「私は@britneyspearsのことがずっと大好きです。彼女を尊敬していましたし、彼女の力に敬服していました。彼女は多くの人に力を与え、今も与え続けています。今日は本当に良かったですね、これ以上ないほど嬉しいです。あんなことをされる筋合いなんてなかったんです、今日のこの日を神に感謝します。あなたはスーパースターであり、スーパーな人です。I LOVE YOU」と、赤いハートの絵文字を多用したメッセージを添えた。ブリトニー本人も決定について自身のSNSで“人生で最高の日”であると喜び、“今日はずっと泣き続ける!”と投稿していた。ガガの他にも、ミッシー・エリオット、シンディ・ローパー、クエストラヴ、シェールなど、多数の著名人たちがブリトニーにお祝いの言葉を贈っている。

ブリトニー・スピアーズの後見制度の適用終了、レディー・ガガらがメッセージ「これ以上ないほど嬉しい」

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、アデルの「イージー・オン・ミー」が4週目の首位をキープした。10月30日付チャートから今週で4週連続トップを維持した「イージー・オン・ミー」は、2,360万回(8%減少)を記録してストリーミング・ソング・チャートでも同4週目の首位を獲得。前週から7%減少したが、14,600を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでも2位から1位に返り咲いた。エアプレイ・チャートでは、7,810万回(12%増加)を記録して2位をキープしている。6位に初登場したのは、11月5日にリリースされたポスト・マローンとザ・ウィークエンドによるコラボレーション・シングル「ワン・ライト・ナウ」。ポスト・マローンは、2019年11月に首位を獲得した「サークルズ」以来2年ぶり、10曲目のランクインで、ザ・ウィークエンドは今年8月に同6位を記録した「テイク・マイ・ブレス」に続く14曲目のTOP10入りとなる。

【米ビルボード・ソング・チャート】アデル4週連続No.1、ポスト・マローン&ザ・ウィークエンド/シルク・ソニックTOP10デビュー

 そしてアルバム・チャートでは、サマー・ウォーカーの新作『Still Over It』が自身初のNo.1デビューを飾った。サマー・ウォーカーは、米ジョージア州アトランタ出身の女性R&Bシンガー。2018年にミックステープ『Last Day of Summer』(最高44位)でデビューし、ドレイクとコラボレーションした「Girls Need Love (Remix)」やブライソン・ティラーをフィーチャーした「Playing Games」などのシングル・ヒットを経て、翌2019年にデビュー・アルバム『Over It』を発表。本作は、Billboard 200で2位、R&B/ヒップホップ・アルバムとR&Bアルバム・チャートではそれぞれ1位を獲得し、100週以上のロングヒットと総ユニット250万を記録した。本作『Still Over It』は、その『Over It』に続く2作目のスタジオ・アルバムで、Billboard 200での首位獲得は自身初の快挙となる。TOP10入りは、昨年7月にリリースしたEP『Life on Earth』(最高8位)を含む3作目のランクイン。続いて2位に初登場したのは、約40年ぶりにリリースされたアバの復帰作『ヴォヤージ』となっている。

【米ビルボード・アルバム・チャート】サマー・ウォーカー自身初の首位、アバ新作が2位に続く

 

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