2021/11/08
ロック・バンド、ジャーニーの歴代ヴォーカリストの中でも一際存在感を放ち、在籍中には「ドント・ストップ・ビリーヴィン」「オープン・アームズ」「お気に召すまま」「セパレイト・ウェイズ」、ソロでは「Oh, シェリー」といった数々の大ヒット曲を世に送り出した、孤高のロック・ヴォーカリスト兼ソングライターのスティーヴ・ペリーが自身初となるクリスマス・アルバム『The Season』をリリースした。
『The Season』は、スティーヴ自身とエンジニアとしても参加しているトム・フロワーズがプロデュースを務め、 ナット・キング・コールの『ザ・マジック・オブ・クリスマス』など、古くから親しまれてきたホリデー・アルバムをモチーフに、緻密なアレンジと豊かなニュアンスを持つサウンドを実現した。
スティーヴ・ペリーは、『The Season』のインスピレーションについて次のようにコメントしている。「このレコードに収録されている曲はすべて、私が子供の頃に好きだったものです。 祖母が休日に素晴らしい料理を作っているときに、キッチンでいつもかけていたフィルコ社のラジオから聞こえてきたもので、私の心の中で非常に感動的な記憶となっています。私が子供の頃に初めて聴いて恋に落ちた時の気持ちを大切にして、シンプルな方法ですべてを録音したいと思いました。このクリスマス・アルバムがファンの皆さんに受け入れてもらい、皆さんの家族の一員の様になってもらいたいと願っています」
主にスティーヴのホーム・スタジオで録音された本作は、ドラマーのヴィニー・カリウタ(スティング、ジョニ・ミッチェル、フランク・ザッパ)とダラス・クルーゼ(マルチ・インストゥルメンタリストで、ペリーの2018年のアルバム『トレイシズ』でも高い評価を得ている)とのコラボレーションによって生まれた。アルバムのほとんどは、ピアノ、ストリングス、アップライト・ベースなどの控えめなサウンドで表現されているが、ペリーのソウルフルなヴォーカル・ワークのおかげで、全曲とも忘れがたいインパクトを残している。「私が伝統的な録音で最も好きなことの一つは、ロックのように迫ってくるものではなく、ただ静かに座っているだけで、あなたを招き入れてくれることです」とスティーヴはコメントし、「私はこれまで、あんなにシンプルに歌ったことはありませんでしたが、このような表現をこれらの曲にもたらすことは、信じられないほどスリリングなことでした」とも語っている。
スティーヴは、本作に収録されているクリスマスの定番曲それぞれに独自の解釈を加えている。アーティストにとってもリスナーにとっても、『The Season』は感情的なタイムトラベルのようなもので、精神を支え、喜びに満ちた静けさを取り戻すような思い出を直接伝えるものとなっている。「音楽はいつも、困難なときに私を救ってくれるものです」とスティーヴは付け加え、「このレコードを聴いた人が、これらの曲をレコーディングしたときの私と同じように、テレポートできることを願っています。大切な人との黄金の時間を取り戻し、私たちがとても必要としている喜びや人との繋がり、安らぎの感覚を与えてくれることを願っています」とコメントしている。
ロックンロールの歴史の中で最も象徴的な声の一つであるスティーヴ・ペリーは、その音域の広さと並外れた暖かな歌声で何世代にもわたって人々を魅了してきた。米ローリング・ストーン誌の「史上最も偉大な100人のシンガー」の一人であるスティーヴは、ジャーニーが最も成功した時代にフロントを務め、【ロックの殿堂】入りを果たした。2018年、25年振りとなったスティーヴのアルバム『トレイシズ』は米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”でソロとして自己最高位となる6位に初登場し、自身初の全米TOP10入りを記録した。
◎リリース情報
アルバム『The Season』
2021/11/5 RELEASE
https://Steve-Perry.lnk.to/The_SeasonPR
Photo: Myriam Santos
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