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2021/11/08 13:15

トラヴィス・スコット、主催フェスの死亡事故を受けてメッセージ動画を公開「ただ打ちのめされている」

 現地時間2021年11月5日、米テキサス州ヒューストンで開催されたトラヴィス・スコットが主催する音楽フェスティバル【アストロワールド・フェスティバル】で、スコットがパフォーマンスしていた際に観客がステージに殺到し、少なくとも8人が死亡し、多数の負傷者が出る事故が起きた。この悲劇的な事件を受け、スコットは翌6日夜に動画でファンに向けてメッセージを発信した。

 自身のインスタグラム・ストーリーズに投稿した動画で彼は、「昨夜失われた人たちに祈りを捧げたい。遺族の困難な時期に手を差し伸べられるように、俺たちは今、実際に特定に取り掛かっている」と述べた。

 彼はさらに、「ファンは俺にとってかけがえのない存在だし、俺は常にファンのみんなに有意義な経験をしてもらいたいと思ってるんだ。何かが起きているなって分かれば、俺はいつだってライブをストップして、助けが必要ならそれを提供できるようにしてきた。(ただ、今回の)状況の深刻さは想像を絶するものだった」と続けている。

 「俺たちは、真相究明のためにあらゆる人々と密接に協力している。ヒューストン市、ヒューストン警察、消防署とか……すべての人々が、この問題を解決するために協力してくれている」と彼は説明し、「何か情報を持っている人は、地元当局に連絡してくれ。みんな、祈り続けてほしい」と呼びかけた。

 彼は、「て言うか、正直なところ、ただ打ちのめされているんだよ。こんなことが突然起こるなんて想像もできなかった」と続け、「みんなに常に最新情報を提供できるよう、できる限りのことをするから」と動画を締め括っている。

 ヒューストン市のシルヴェスター・ターナー市長は、現地時間6日の午後3時過ぎに行われた記者会見で、この事故による死者が8名であること、死亡した7名の年齢が14歳から27歳であることを確認した。犠牲となった男性1名の身元はまだ確認されていない。

 6日午後の時点で、5日夜に病院に運ばれた25人のうち13人がまだ病院に残っており、25人のうち1人は10歳の子供で、依然として重体であることが確認されている。

 ヒューストン警察のトロイ・フィナー署長は、群衆が押し寄せた際に“踏みつけられた人もいた”と記者会見で述べた。ヒューストン市当局は、検死結果を待っており、死亡したすべての犠牲者の遺族に連絡が取れ次第、さらに詳しい情報を提供する予定だ。  

 フィナー署長はまた、フェスティバル会場で警備員が何者かに針で刺されたという報告も確認した。その警備員は意識を失ったが、Narcan(ナロキソン、オピオイド拮抗薬)が投与され、無事意識が回復した。サミュエル・ペーニャ消防署長は、“現場でNarcanを投与した事例がいくつか……いくつもあった”と確認している。

 スコットは、動画を公開した6日の午後に手紙も公開していた。内容は動画で語ったことと一部重複する。この文章で彼は、「昨夜起こったことに完全に打ちのめされています。【アストロワールド・フェスティバル】で起きた事件によって影響を受けた方々やご家族の皆様に心よりお見舞い申し上げます。この悲劇的な死亡事故の調査を続けるヒューストン警察を私は全面的に支援しています。ヒューストンのコミュニティと協力し、必要としている家族を癒し、支援することを約束します。ヒューストン警察、消防署、NRGパークの皆さん、迅速な対応とサポートに感謝しています。皆さんを愛しています」と綴っていた。

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