Billboard JAPAN


NEWS

2021/11/08

【米ビルボード・アルバム・チャート】エド・シーラン4作目のNo.1獲得、メーガン・ザ・スタリオンTOP5デビュー

 エド・シーランの新作『=(イコールズ)』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 本作『=(イコールズ)』は、豪華ゲスト陣にスポットを当てた前作『No.6 コラボレーションズ・プロジェクト』(2019年)から約2年、シンボル・アルバム・シリーズとしては『÷(ディバイド)』(2017年)から4年半ぶり、4作目のスタジオ・アルバム。Billboard 200での首位獲得は、その2作と2ndアルバム『x(マルティプライ)』(2014年)を含む4作目で、最高5位を記録したデビュー作『+(プラス)』(2012年)から全てのアルバムがTOP5にランクインした。なお、本国イギリスでは5作全てが1位を獲得している。

 『=(イコールズ)』の初動ユニットは118,000で、そのうちアルバム・セールスが68,000、アルバム・ストリーミング(SEA)が46,500、トラックによるユニット(TEA)は3,500だった。週間ストリーミングは全14曲で6,169万回、セールスは今週最大の売り上げを記録している。

 先行シングルの「バッド・ハビッツ」は、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”で最高2位、「シヴァーズ」は7位にそれぞれTOP10入りし、アルバムのプロモーションに繋げた。3曲目にカットされた「オーヴァーパス・グラフィティ」も好調で、UKシングル・チャートではいずれも1位を獲得した前2曲に続き、現時点で4位まで上昇している。

 エド・シーランの登場により、先週トップに返り咲いたドレイクの 『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』は2位にダウン。週間ユニットも10%減少の67,000に落ち込んだ。先週8位から2位にTOP3復帰したモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は3位に順位を下げたが、ユニット数はほぼ同率の42,000(1%減少)を維持している。初登場の1月23日付チャートから10週No.1をマークした本作は、約10か月間TOP10に滞在し続ける驚異的なロング・ヒットを記録。今月末で集計が終わる2021年度の年間アルバム・チャートでも上位にランクインする可能性が高い。

 3位から4位にダウンしたドージャ・キャットの『プラネット・ハー』も、シングル・ヒットの効果でアルバムの週間ユニットは40,000(4%減少)と安定している。本作からの最新シングル「ニード・トゥ・ノウ」は、先週のソング・チャート“Hot 100”で9位にランクアップし、7月に最高3位をマークした1stシングル「キス・ミー・モアfeat.シザ」に続く2曲目のTOP10タイトルを獲得した。

 続いて5位に初登場したのは、こちらも人気フィーメール・ラッパー=メーガン・ザ・スタリオンの『Something for Thee Hotties』。TOP10入りは、最高10位をマークしたミックステープ『フィーバー』(2019年)、7位を記録したEP『Suga』(2020年)、そして2020年12月5日付チャートで2位に初登場したデビュー・アルバム『グッド・ニュース』に続く4作目で、3年連続のランクインを果たした。本作は、YouTubeのみで配信したトラックや、過去の未発表曲を集めたコンピレーション・アルバム。6月にリリースした先行シングル「Thot Shit」は、ソング・チャート“Hot 100”で16位、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートでは6位にランクインするヒットを記録した。

 TOP5以下、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(35,000ユニット / 7%減少)が5位から6位、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『Sincerely, Kentrell』(34,000ユニット / 12%減少)が4位から7位に下降。リル・ナズ・Xの『モンテロ』(30,000ユニット / 9%減少)は9位から8位に、ザ・キッド・ラロイの『ファック・ラヴ』(28,000ユニット / 4%減少)も11位から9位にそれぞれ上昇し、マネーバッグ・ヨーの『ア・ギャングスタズ・ペイン』(27,000ユニット / 26%減少)は6位から10位にダウンした。今週も全体数は低く、初登場の『=(イコールズ)』以外はいずれもユニット数を減少させている。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは11月12日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『=(イコールズ)』エド・シーラン
2位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
3位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
4位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
5位『Something for Thee Hotties』メーガン・ザ・スタリオン
6位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
7位『Sincerely, Kentrell』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
8位『モンテロ』リル・ナズ・X
9位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ
10位『ア・ギャングスタズ・ペイン』マネーバッグ・ヨー

エド・シーラン その他の画像・最新情報へ

関連商品

ACCESS RANKING

アクセスランキング

  1. 1

    <ライブレポート>King Gnu、現代ロックバンドの“王”たる所以を体現した5大ドームツアー【THE GREATEST UNKNOWN】東京公演

  2. 2

    <完全版ライブレポート>Superflyが感謝と癒しを届けた【Heat Wave】ツアーファイナル

  3. 3

    【ビルボード】Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」2週連続9か国首位キープ 藤井 風「満ちていく」タイ&シンガポールで初登場

  4. 4

    <ライブレポート>ジャネット・ジャクソン、圧巻の歌とダンスで余すことなくキャリアを綴った5年振り来日公演【TOGETHER AGAIN】

  5. 5

    <ライブレポート>チ・チャンウク “俳優”ではなく、“歌手”として。初のジャパンツアー開催

HOT IMAGES

注目の画像