2010/07/13 00:00
冴えないチケットの売れ行きや、11公演のキャンセル、ヘッドライナーのひとりであるKELLY CLARKSONの出演辞退にもかかわらず、1O年ぶりとなる2010年のリリス・フェアは、相変わらず十分に生き残っていけるツアーだと言える。
アーヴィンのヴァリゾン・ワイアレス・アンフィシアターでのメイン・ステージのオープニングはBRANDI CARLILE。エネルギッシュな歌の数々は、日没後の展開を予感させて見事だった。
1997~98年の重要出演者でもあったEMMYLOU HARRISは、エネルギーはそれほどでないものの、甘いメロディでいっぱいの40分間のステージを繰り広げた。
自らを「リリス・フェアに出演した初めてのメキシコ人地元アーティスト」と称するJENNI RIVERAはこの日の11人の出演者の中でもっとも異色だった。流れるような紫色のドレスを着て、10人組のマリアッチ・バンドを伴って、英語とスペ
イン語で「CIELITO LINDO」などほとんどカバー曲ばかりを披露した。ステージ上のミニバーからテキーラを煽るたびに彼女の声はパワフルになっていった。
MIRANDA LAMBERTは10年以上前のDIXIE CHICKS時代を思い出させる50分のステージを見せた。
彼女のセットのハイライトは新しい友だち、CARLILEとのWILLIE NELSONの「CRAZY」のデュエットだった。二人の声はそれぞれ華やかだが、一緒になると女性らしい力に満ちたものになるのだ。こうしたコラボレーションはリリス・フェアならではのものとしてずっと残ってほしいものだ。
リリス・フェアの創立者、SARAH MCLACHLANがニュー・アルバム『LAWS OF ILLUSION』からの「LOVING YOU IS EASY」、「FORGIVENESS」、「OUT OF TUNE」や「ANGEL」、「BUILDING A
MYSTERY」、「SWEET SURRENDER」などのヒット曲を含むセットで7月10日のショーを締めくくった。
2005年の『AFTGERGLOW』以来ツアーをしていなかったMCLACHLANだが、パフォーマーとしては明らかに成長しており、より強くなった声と精神性を備え、圧倒的な存在感を見せつけていた。アンコールではこの日の出演者(他にJES HUDAK、MOLLY JENSON、ELIZAVETA、SUSAN JUSTICE、WEEPIES、MARINA AND THE DIAMONDSら)がPATTI SMITHの「BECAUSE THE NIGHT」を歌った。
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