2021/10/25
1971年に発売されたザ・バンドの4枚目のスタジオ・アルバム『カフーツ』の新規リミックス・リマスターを含む50周年記念エディションが2021年12月10日に発売されることが決定した。今回のリリース発表に合わせて、「カーニバル」(2021リミックス)が配信スタートとなった。
マルチ・フォーマットのスーパー・デラックス・エディション・ボックス・セットは、ボブ・クリアマウンテンによるニュー・ミックスを収録。さらにオフィシャル・ブートレグである『ライヴ・アット・オリンピア・シアター、パリ1971』、未発表のオルタネイト・ミックス、5.1サラウンドとハイレゾ音源を含むブルーレイ・オーディオ・ディスクも収録される。
スーパー・デラックス・エディションの他に2CD、デジタル、180G LPブラック・ヴィニールおよび限定版180G LPブラック・ヴィニールの各フォーマットも発売となる(LP2種類は輸入盤のみで発売)。
これまでのザ・バンドの50周年記念エディションと同じく、今回の『カフーツ』もメイン・ソングライターであるロビー・ロバートソンが監修。ボブ・クリアマウンテンがオリジナル・マルチトラック・マスター・テープから新たに制作されたニュー・ステレオ・ミックスが採用されている。未発表音源が多数収録されており、その中には1971年5月に仏パリのオランピア劇場で録音されたライブ音源も含まれている。これはザ・バンドの絶好調のヨーロッパ・ツアーを記録した公式ブートレグ音源で、熱烈なコンサートの一部を記録した11曲で構成されている。さらには、「エンドレス・ハイウェイ」や「傑作をかく時」の初期ヴァージョンや別ヴァージョン、6曲分の初期テイク、アウトテイク、インストゥルメンタル・ヴァージョン、音数を減らしたミックスも聞くことができる。
ニュー・ステレオ・ミックスと共に、クリアマウンテンによる『カフーツ』本編とボーナス・トラック4曲の新たなドルビー・アトモスおよび5.1サラウンド・ミックスも収められている(ブルーレイ・ディスクにハイレゾ・オーディオ音源で収録)。いずれのニュー・ミックスでも、ゲートウェイ・マスタリングのアダム・ライアンがマスタリングを担当。このボックス・セットは、1971年に発売された日本盤7インチ・シングル「カーニバル b/w ザ・ムーン・ストラック・ワン」の復刻版(音源はニュー・ステレオ・ミックスを採用) 、ロビー・ロバートソンの書き下ろしエッセイやロブ・ボウマン執筆の詳細なライナーノーツを掲載した全20ページのブックレット、バリー・ファインスタイン、リチャード・アヴェドン(メンバー全員が目を閉じている裏ジャケットの有名な写真) 、著名なニューヨークの画家/イラストレーターのギルバート・ストーン(ザ・バンドのメンバーを引き延ばして描いた『Cahoots』表ジャケットの印象的なポートレート)の素晴らしい作品を複製したリトグラフ3点も収録されている。そのほかにも、オリジナル・レコーディング・セッションの歴史的なデータやその他の情報などが豊富に収められている。
『カフーツ』は、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で最高21位を記録。ザ・バンドにとって4枚連続でトップ30入りアルバムとなった作品。リリースから半世紀が経過した今も名盤として高く評価されているが、今回のニュー・ステレオ・ミックスやサラウンド・ミックスは長年のファンにとっても、またザ・バンドの音楽に初めて触れる聴き手にとっても、アルバムの内容をさらに生き生きと伝える新鮮な仕上がりになっている。
◎リリース情報
「カーニバル」(2021リミックス)
https://umj.lnk.to/TheBand_liac
アルバム『カフーツ』50周年記念エディション
2021/12/10 RELEASE
【スーパー・デラックス・エディション】UICY-79854 / 22,000円(tax incl.)
2CD + 1LP + ブルーレイ + 7インチ・シングル / 輸入国内盤仕様 / 完全生産限定盤
【2CDデラックス・エディション】 UICY-16035/6 / 3,960円(tax incl.)
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