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2021/10/18

【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク『CLB』通算4週目の首位、ドン・トリヴァー自己最高位マーク

 ドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』が2週ぶりに首位に返り咲き、通算4週目の1位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。

 9月18日付チャートでNo.1デビューしてから3週をキープした後、翌週はヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの『Sincerely, Kentrell』(10月9日)、そして先週は約6か月ぶりに返り咲いたテイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』(10月16日)にその座を奪われたが、今週再びトップに戻り4週目の首位を獲得した。

 週間ユニットは遂に10万を切ったが、登場6週目で94,000ユニット(14%減少)と好記録を維持していて、2位以下と2万以上差をつけている。そのうち、92,000がアルバム・ストリーミング(SEA)とほぼ全体数を占めていて、アルバム・セールス、トラックによるユニット(TEA)はどちらも1,000程度だった。アルバムの週間総ストリーミングは1億2,577万回で、6週連続で1億回を上回っている。

 続いて2位には、米テキサス州ヒューストン出身のラッパー=ドン・トリヴァーの新作『ライフ・オブ・ア・ドン』が初登場した。初動ユニットは68,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが49,000、アルバム・セールスが18,000とストリーミングが7割強を占めた。アルバムの週間ストリーミング数は、全16曲で6,413万回を記録している。なお、本作はCDやアナログ盤などのパッケージがリリースされておらず、デジタル・ダウンロードのみで18,000を売り上げた。フィジカルを含まないラッパーのセールスとしては、好記録といえる。

 本作『ライフ・オブ・ア・ドン』は、昨年3月にリリースしたデビュー・アルバム『ヘブン・オア・ヘル』に続く2枚目のスタジオ・アルバムで、そのデビュー作が記録した7位を上回る自己最高位を更新した。ドン・トリヴァー名義のアルバムは2作目のランクインだが、2019年12月に発売したトラヴィス・スコット主導のコンピレーション・アルバム『ジャックボーイズ』にも参加していて、本作は翌2020年1月11日付チャートで1位を獲得している。

 3位は、前述のヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン『Sincerely, Kentrell』が先週の4位から上昇し、TOP3はヒップホップ勢が独占した。とはいえ、本作の週間ユニットは前週比28%減少の51,000まで落ちている。先週3位に初登場したミーク・ミルの新作『Expensive Pain』も、51%減少の46,000ユニットまで落ち込み、4位に順位を下げた。

 今週2位から4位にランクインした『ライフ・オブ・ア・ドン』、『Sincerely, Kentrell』、『Expensive Pain』の3作はすべてアトランティック・レコードからリリースされた作品で、TOP4に同レーベルの作品が3作以上ランクインしたのは、2018年1月20日付チャート以来約3年半ぶりとなる。当時は、1位が『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラック、2位がエド・シーランの『÷(ディバイド)』、4位がブルーノ・マーズの『24K・マジック』だった。

 先週6位にダウンしたオリヴィア・ロドリゴの『サワー』(43,000ユニット / 1%減少)は5位に、 リル・ナズ・Xの『モンテロ』(43、000ユニット / 5%減少)は5位から6位に順位を入れ替え、ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(42,000ユニット / 2%減少)は7位をキープした。いずれもユニット数は安定している。

 先週9位ランクインしていたモーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』は、前週から6%増加の42,000にユニット数を上昇させ、8位にランクアップした。本作は、1月23日付チャートで1位に初登場してから10週連続でトップをキープし、今週までの40週間TOP10にランクインし続けている。カントリー・アルバムにカテゴライズされる作品としては歴代5番目のロングランで、上位は58週でテイラー・スウィフトの『フィアレス』(2008年)、53週でシャナイア・トゥエインの『カム・オン・オーヴァー』(1997年)、50週でガース・ブルックスの『ローピン・ザ・ウインド』(1991年)、43週でビリー・レイ・サイラスの『サム・ゲイブ・オール』(1992年)の4作となる。

 なお、初登場から連続でTOP10にランクインし続けたカントリー・アルバムの記録としては、 『ローピン・ザ・ウインド』(1991年9月28日から1992年9月5日)、 『サム・ゲイブ・オール』(1992年6月6日から1993年3月27日)に続く3番目のロングヒットで、あと3週ランクインすれば『サム・ゲイブ・オール』に並ぶこととなる。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月22日以降掲載予定となります。

◎【Billboard 200】トップ10
1位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
2位『ライフ・オブ・ア・ドン』ドン・トリヴァー
3位『Sincerely, Kentrell』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
4位『Expensive Pain』ミーク・ミル
5位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
6位『モンテロ』リル・ナズ・X
7位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
8位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
9位『Donda』カニエ・ウェスト
10位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ

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