2021/10/14
レッド・ホット・チリ・ペッパーズから約10年にわたる脱退を経て、ジョン・フルシアンテが、新型コロナウイルスのパンデミックが始まる直前となる2019年12月にバンドに再加入した。その後、バンドはニュー・アルバムのレコーディングに着手しており、ドラマーのチャド・スミスによると“もうすぐ完成する”そうだ。フルシアンテが、レッチリのアルバムに参加するのは、2006年リリースの『ステイディアム・アーケイディアム』以来となる。
現地時間2021年10月13日に掲載された米ローリング・ストーン誌とのインタビューでスミスは、「私たちはとても仲良くやっている」と語った。「ジョンが戻ってきてからしばらく経つので、今ではまったく自然な感じだ……新たな方法で、お互いによく耳を傾けている」と述べた。また、スミスはフルシアンテの現在の仕事ぶりを「彼はとても献身的だ」と振り返り、「とても熱心で、一生懸命なんだ。私たち全員が一生懸命だが、彼はオーバーダブを手がけたり、彼特有の魔法をもたらしている」と続けた。
2009年の夏にフルシアンテが脱退してからは、ジョシュ・クリングホッファーが後任のギタリストを務めていた。フルシアンテの再加入後、もともとバンドは彼のお披露目として一連のフェスティバルに出演することになっていたが、新型コロナウイルスによりこの計画は延期となった。まだタイトルとリリース日は未定だが、代わりに次のアルバムの制作に取りかかることができたため、バンドには好都合な結果となった。
スミスは、バンドのフェスティバル出演の計画が遅れたことについて、「新しい音楽をリリースして、新曲を披露したかったので、ある意味、ありがたかった」と述べた。「来年やっとツアーに出た際には、新作からの楽曲やもちろん他の曲も演奏できるだろうから、素晴らしいものになるだろう」と続けた。
今回のレコーディングでは、フルシアンテと過去に制作した『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』や『カリフォルニケイション』などのサウンドを再現しようとはしなかったとスミスは明かした。「ジョンは、10年間グループを不在にしていて、それは長い期間だ。なので、もちろんこれまでとは違うサウンドになるが、4人のサウンドであるのは間違いない。なぜなら、私たちが集まるとそこに特別な化学反応が起こるからだ」とスミスは説明した。「レッド・ホット・チリ・ペッパーズのサウンドでありながら、これまでと違う新しいサウンドで、それは自分にとって素晴らしいことだ……私たちはとても気に入っているし、誇りに思っていて、そこから始める必要がある。もし他の人々も気に入ってくれれば、それは素晴らしい。人々が何かと比較したり、“あのサウンドではない”と言っても、私たちにはどうすることもできない。だが、バンド自身はアルバムにとても満足している」と語った。
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは、2022年に開催されるグローバル・スタジアム・ツアーで代表的なヒット曲やファンのお気に入りの曲に加え、タイトル未定の12thスタジオ・アルバムからの曲を演奏する予定だ。6月4日にスペイン・セビリアにあるエスタディオ・オリンピコ・セビージャでツアーはキックオフし、北米日程は7月23日に米コロラド州のエンパワー・フィールド・アット・マイル・ハイにて開幕する。同ツアーには、ザ・ストロークス、エイサップ・ロッキー、ベック、ハイム、セイント・ヴィンセント、アンダーソン・パーク&ザ・フリー・ナショナルズ、サンダーキャット、キング・プリンセスら豪華アーティストがスペシャル・ゲストとして参加する。
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