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2021/10/12

米音楽リスナーの3人に2人がライブ会場における新型コロナ関連対策の強化に賛成と回答

 米音楽リスナーの3人に2人以上が、米ライブ会場における新型コロナウイルス感染症対策の強化に賛成していることが明らかになった。リサーチ会社MusicWatchが行った調査によれば、コンサートに足を運ぶリスナーの67%が、マスク着用、ワクチン接種証明、または直近の検査などの必要条件を設定すべきだと回答した。

 今回の調査結果は、今年に入ってからワクチン接種の義務化やマスク着用などの感染防止に関する条件を導入すべきか頭を悩ませていた多くの米会場オーナーやプロモーターに安堵をもたらしたのではないだろうか。今年の春から夏にかけて全米でコンサートが開かれるようになると、独立系の会場が真っ先に来場者に感染リスク低減への協力を求め、それに続いて業界大手のAEGは接種証明書、ライブ・ネイションは接種証明書または新型コロナの陰性証明書の提示をファンに求めるようになった。

 MusicWatchが753人の活発な音楽リスナーを対象に行った調査では、感染防止対策が強化されている会場には足を運ばないという回答がわずか6%であることも分かった。また、屋内コンサートでのワクチン接種やマスクの必要性について、来場者が“常識的に”対応すれば十分だと答えたファンはわずか15%だった。

 この調査に協力した13歳から65歳までの回答者の70%がすでにワクチンを接種し、ライブに参加する準備ができていた。この割合は2019年以降にライブに参加したことがある回答者では80%にまで上昇する。この調査では、年配のリスナーの方が、マスク着用と接種証明/陰性証明の併用など、複数の感染対策の実施を求める傾向が強いと言う結果が出ている。

 ところが、ワクチンを接種していないリスナーは、感染防止対策の強化にはあまり賛成していない。予防接種を受けるつもりがない未接種者(調査対象者の20%未満)の内、29%が条件がある会場には行かないと回答し、条件が得策であると思う人は27%にとどまった。

 米国内では、政府によるワクチン接種の義務化が進んでいる。 2021年8月には、ニューヨーク市が主要都市で初めて、9月からの屋内活動に対するワクチン接種の義務化を発表した。その後、サンフランシスコ、ロサンゼルス、シアトルでも、コンサートを含む不要不急の屋内活動に対し、ワクチン接種または陰性証明を義務付ける制度が導入されている。

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