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2021/10/11

【独占映像公開】ハンス・ジマー、映画『DUNE/デューン 砂の惑星』では“異なる時代・惑星の音楽”を目指した

 2021年最大の超大作である映画『DUNE/デューン 砂の惑星』が10月15日に日本公開される。その音楽を手掛けた名匠、ハンス・ジマーやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らが本作の音楽にかけた思いやマル秘エピソードを語る映像がBillboard JAPANで独占公開された。
https://youtu.be/HojlgV7Yp40

 本作は“未来が視える”能力を持つ青年、ポール・アトレイデスの物語。皇帝の命でその惑星を制する者が全宇宙を制すると言われる過酷な“砂の惑星デューン”へ移住したことを機に、アトレイデス家と宇宙支配を狙う宿敵ハルコンネン家の壮絶な戦いが勃発。父を殺され、復讐そして全宇宙の平和のために、巨大なサンドワームが襲い来るその星で“命を狙われるひとりの青年”ポールが立ち上がる--。

 監督を務めたドゥニ・ヴィルヌーヴが「キャリア史上最も重要な作品」と断言するだけあり、キャストのみならず撮影監督、編集、音楽、美術など超一流のスタッフが揃った本作。中でも音楽を担当したハンス・ジマーは、映画ファンであれば一度は彼の音楽を聴いたことがあるハリウッドを代表する映画作曲家だ。『レインマン』でアカデミー作曲賞に初ノミネート後、ディズニー・アニメーション『ライオンキング』でアカデミー作曲賞を初受賞。その後も『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズをはじめ、クリストファー・ノーラン監督作品では『バットマン ビギンズ』以降、長編7作品中6作品で作曲を担当し、内3作品『インセプション』『インターステラー』『ダンケルク』でアカデミー賞にノミネートされた。

 そんなノーラン監督の作品には欠かせない存在でもあるハンス・ジマーだが、同監督最新作『TENE テネット』には参加していない。その理由は、本作『DUNE/デューン 砂の惑星』のオファーと時期が被ってしまったからだという。ジマーも本作の原作『デューン/砂の惑星』の大ファンで、その映像化に携わることを長年夢見ていたそうだ。ヴィルヌーヴ監督は「ハンスが『僕の最大の夢の一つはデューンの音楽を手掛けることだ。あまりにも大きな夢なので、(過去作は)一切観ていない』と言っていた」と明かしている。

 今回公開された特別映像では、ハンス・ジマーやドゥニ・ヴィルヌーヴ監督らが本作の音楽の制作過程を語っている。監督が目指した「全く新しいサウンドスケープをつくりたい」との願い通り、ハンス・ジマーは「現世の音楽ではない、異なる時代に存在する、異なる惑星の音楽」を作ることに挑戦したという。誰も聞いたことのない音を作るため「音や楽器をつくり出し、楽器を今までとは違うかたちで弾いてもらうのに膨大な時間がかかった。どの文化にも共通するのは“声”だと感じた。独自の言語までもつくり出した」と語る。

 また、ヴィルヌーヴ監督とジマーは女性の声を使ったスコアにすると当初から決めていたそうだ。その理由を「女性の存在感は、原作の根底にあり、我々が非常に重要だと感じていたから、音楽でもそれを強化したかった。スコアと脚本の両面から女性の力をもたらすというのは、お互いに同意したことだったんだ」とヴィルヌーヴ監督は明かす。

 なお、製作のメアリー・ペアレントは「この惑星に、この世界に、観客を一緒に連れて行きたいと思った」というハンス・ジマーの長年の夢と情熱から生み出された音楽に対し、「ハンスが作曲したなかでも最高の音楽」と評している。


◎公開情報
映画『DUNE/デューン 砂の惑星』
2021年10月15日(金)より、全国公開
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ
出演:ティモシー・シャラメ、レベッカ・ファーガソン、オスカー・アイザック、ジョシュ・ブローリン、ステラン・スカルスガルド、ゼンデイヤほか
配給:ワーナー・ブラザース映画

(C) 2020 Legendary and Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved

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