2021/10/05 09:00
米ルイジアナ州出身の若手ラッパー、ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインの新作『Sincerely, Kentrell』が1位に初登場した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
『Sincerely, Kentrell』は、同チャート1位を記録した前作『Top』から1年ぶり、自身3作目のスタジオ・アルバムで、ミックステープ2作を含む4枚目の首位獲得、7作目のTOP10入りを果たした。Billboard 200には、これまで通算18作がランクインしている。
スタジオ・アルバム
7位『Until Death Call My Name』(2018年)
1位『Top』(2020年)
1位『Sincerely, Kentrell』
ミックステープ
1位『AI YoungBoy 2』(2019年)
2位『Still Flexin, Still Steppin』(2020年)
1位『38 Baby 2』(2020年)
10位『Until I Return』(2020年)
2019年、2020年、2021年の過去3年連続で1位を獲得したのは『ラヴァー』(2019年)、『フォークロア』(2020年)、『エヴァーモア』(2020年)、『フィアレス(テイラーズ・ヴァージョン)』(2021年)の4作を送り込んだテイラー・スウィフトに続く2組目で、ヒップホップ・アーティストとしては初の快挙となる。
『Sincerely, Kentrell』の初動ユニットは137,000で、そのうち125,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスが10,000と全体の9割以上をストリーミングが占めた。週間ストリーミングは全23曲で1億8,629万回を記録している。なお、本作はリリース初日(9月24日)の段階では21曲だったが、4日後の28日に2トラックが追加されている。
ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインは、現在麻薬所持及び銃刀法違反等の罪で起訴されていて、4月に同ルイジアナ州で裁判が行われる予定。日本では到底考えられないことだが、アメリカでは起訴中にアルバムをリリースすることも多く、過去には故2パックやリル・ウェインが同様のケースで1位を獲得している。
初登場から3週連続で1位をキープしたドレイクの『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』は、『Sincerely, Kentrell』の登場により2位にダウンしたが、週間ユニットは135,000と僅差だった。前週から21%減少したが、登場4週目としては好記録といえる。一方、先週2位に初登場したリル・ナズ・Xのデビュー・アルバム『モンテロ』は、初週から54%減少の47,000ユニットまで落ち込み3位に順位を下げている。
以下、カニエ・ウェストの『Donda』(47,000ユニット / 17%減少)が4位、オリヴィア・ロドリゴの『サワー』(46,000ユニット / 10%減少)が5位、ドージャ・キャットの『プラネット・ハー』(44,000ユニット / 8%減少)が6位、モーガン・ウォレンの『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』(39,000ユニット / 1%増加)が7位、ザ・キッド・ラロイの『ファック・ラヴ』(35,000ユニット / 8%減少)が8位、ビリー・アイリッシュの『ハピアー・ザン・エヴァー』(31,000ユニット / 4%減少)が9位に、それぞれ同位をキープした。10位は、先週ランクインしていたケイシー・マスグレイヴスの『スター・クロスト』 が圏外に落ち込み、ロッド・ウェーブの『SoulFly』(27,000ユニット / 7%減少)が11位から再ランクインしている。
Text: 本家 一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートは10月8日以降掲載予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『Sincerely, Kentrell』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン
2位『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』ドレイク
3位『モンテロ』リル・ナズ・X
4位『Donda』カニエ・ウェスト
5位『サワー』オリヴィア・ロドリゴ
6位『プラネット・ハー』ドージャ・キャット
7位『デンジャラス:ザ・ダブル・アルバム』モーガン・ウォレン
8位『ファック・ラヴ』ザ・キッド・ラロイ
9位『ハピアー・ザン・エヴァー』ビリー・アイリッシュ
10位『SoulFly』ロッド・ウェーブ
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