2021/09/21
2005年の結成から15年以上にわたって聴く者の心を癒やし、歓喜させ、奮い立たせてきた音楽ユニット・moumoon。エイベックスとの契約を終了し、現在は独立して活動しているYUKA(vo)&MASAKI(g,key)がビルボードジャパンのインタビューに応えてくれた。
新しい環境でふたりは今どんな心境で音楽と対峙しているのか。昨年10月に海辺で行ったオンラインライブから今日に至るまでの日々を振り返りつつ、独立後初のシングル『君の隣、太陽の下で』や、moumoonの未来に期待している人たちへのメッセージに至るまでがっつり語ってくれたので、ぜひご覧頂きたい。
◎moumoon(YUKA&MASAKI)独立後初インタビュー
<moumoon独立=旅立ちのライブ「虹が出たんです!」>
--昨年11月30日にエイベックスとの契約を終了し、今年7月26日のデビュー記念日に独立後初のシングル『君の隣、太陽の下で』をリリース。この大転機となる期間はどんな心境で活動されていたんでしょう?
YUKA:昨年10月に海辺で行ったオンラインライブ【FULLMOON LIVE SPECIAL 2020 ~中秋の名月~】はエイベックス在籍時最後のライブだったんですけど、台風が接近していたのにUターンしてこっちに上陸せず、しかも歌っているあいだに虹が出たんです!
MASAKI:野外でのライブだったので「どうなっちゃうのかな?」と不安ではあったんですけど、本当に奇跡的な良いライブになって。それまでずっと一緒に、無料配信での【FULLMOON LIVE】を作ってきてくれたチームのスタッフたちと臨んだんですけど、本当に愛があったというか……
YUKA:「みんなでつくろう!」という気持ちがすごく込められていたから。コロナ禍だから仕方なく配信でやるライブじゃなくて、配信でしか出来ないライブをやりたいなと思って。それこそ「海辺でやっちゃおう」みたいな感じで、より面白いことをやろうと。しかも去年の夏なんてコロナ禍で誰も満喫できなかったですよね。だからこそ「10月に夏をやりなおそう!」みたいな気持ちで、昼から夕暮れ、暗闇になっていくその時間を味わってもらおうとしたり。
MASAKI:本当に良くやったよね、台風のリスクもあった海辺で! 皆さんの愛がすごく伝わってきました。
--その結果、虹に見守られながら新たな船出へ──みたいな奇跡のストーリーまで生まれて。「moumoonの15年は間違っていなかった」と全肯定してくれているかのような世界でしたよね。
YUKA:間違ってなかった! 本当にそう思いました。「これでよかったのか?」「よかったんだ!」と虹が出たときに思って。いろんな想いがあって独立することにしたんですけど、そんな私たちの旅立ちをあんなに美しい環境でのライブで彩ってもらえて、観てくれていたファンのみんなにはもちろん、携わってくれたスタッフの方々にも感謝しかなかったですね。MASAKIくんは裏方だったけど、ちゃんと音まわりを担当しながら見守っていてくれて。
MASAKI:以前は僕がギターを弾いて、YUKAちゃんが歌っている。それがmoumoonのライブだったんですけど、ああやって僕が完全に裏方にまわっても皆さんに喜んでもらえるライブが出来たのかな、と思うと感慨深かったですね。
--ただ、独立後初のシングル『君の隣、太陽の下で』リリース直前の配信ライブでは、MASAKIさんも出演してギターを弾かれていましたよね?
MASAKI:少し前から完全に表に出ないことにしたんですけど、コロナ禍になって普通のライブは出来ないし、ふたりで独立したばかりだし、月面秘密基地という新しいファンクラブを立ち上げてから1発目の配信ライブでもあったので、そういった環境下で何かファンのみんなに喜んでもらえる形を模索した結果「とりあえず表出るか。弾いてみるか」って(笑)。
YUKA:スタジオでの配信ライブにだけは出ることになったんです(笑)。
MASAKI:通常の大掛かりなライブは、やっぱり僕がPAの前で音まわりを仕切る裏方に集中したほうがベストだと思っているんですよね。なので、大々的に「またステージに立って僕もライブします!」という感じではないんですけど、たまには出て行ったほうがいいのかなとも思ったり。ぶっちゃけ迷ってはいます(笑)。
--せっかく独立もされたので、がんじがらめに決め込まず自由に判断できる状況にしておいたほうがいいですよね。ケースバイケースでベストな環境のライブをやっていくほうが苦しくならないんじゃないですか?
YUKA:たまに出て来て1曲とか(笑)、これからはレアキャラとしてやっていけば!
MASAKI:そっか。そういうスタンスでやっている人もいるもんね。
YUKA:アンコールだけ出てくるとかね。そしたら更にライブが盛り上がりそう。
MASAKI:それぐらいフレキシブルにやれたら良いですね。居なくても成立しているところに、たまに「俺も出たい!」って出ていくような見え方とか(笑)。
<私は「MASAKIくんの音楽が好きだからmoumoonを続けている」>
--そんな今後のライブも楽しみなmoumoonなんですが、独立してもふたりでこの活動を続けていく道を選んだということは、MASAKIさんにとってもmoumoonは「=人生」ぐらいの存在になっているわけですよね?
MASAKI:もちろん。moumoonは特別です。他のことをやるにしても、それはmoumoonが完全に出来たあとにやることであって、moumoonがなかったら「音楽から離れてもいいかな」と思うぐらい人生の軸になっている。moumoonの為なら無茶だってできるし、他の何かが自分の中でmoumoonに勝ることはないですね。もう次元が違うというか、完全に別枠ですよね。
--そんなMASAKIさんの作る楽曲をYUKAさんが愛し続けているからこそ、moumoonはここまで続いてきたし、独立後も続いていくんでしょうね。
YUKA:世の中に良い曲っていっぱいあるし、好きな曲もたくさんあるんですよ。でも、MASAKIくんが作ってくれる曲ほどにグサっと刺さる音楽は他にないから……私は「MASAKIくんの音楽が好きだからmoumoonを続けているんだ」と思います。カバーとかも好きだし、楽しいんですけど、それは遊んでいる感じに近いんですよね。私がいちばん「しあわせだな」と感じるのは心が震える瞬間や突き動かされる瞬間で、それを追い求めて生きているんですけど、MASAKIくんの作る曲はソレを私に与えてくれる。だからmoumoonが好きだし、ずっと続けているんだろうなって。
--MASAKIさんが作った曲だからYUKAさんは音楽に人生を乗せられるし、ライブでめちゃくちゃ自由になれたり、時として何かが憑依したかのように超人化することもあったりして……
YUKA:超人化(笑)。でもその感じはなんとなく分かります。
MASAKI:あるねぇ、そういう瞬間。
YUKA:何かが降りてきちゃって、そのときはすごく自分らしい自分に戻れている感じもあるけど、もう完全にコントロールが効かない状態というか……なんなんでしょうね、あの感じ。でも、それこそMASAKIくんが作っている楽曲に対してしかそういう風にはならないと思う。
--そう考えると、MASAKIさんがステージに出る出ないの話に関しても、YUKAさんがどんな曲のどんな瞬間に輝くか最も理解しているのはMASAKIさんであって、YUKAさんの歌をベストな形で輝かせる為に裏方=ライブプロデュース側にMASAKIさんがまわるというのは、少しもネガティヴな話じゃないんですよね。
MASAKI:プラネタリウムでのライブで、自分はPA側でディレイのフェーダーをコントロールしたりしていたんですけど、すげぇしっくり来たんですよ! ステージに立っているとどんな音がお客さんに聴こえているか分からないので、僕からすると不安な状態でライブを進めていくことになるんです。でも、PA側にいると「お客さんは今この音で聴いているんだな」って分かるんで、自分で「最高だな」と感じる状態まで持っていけるし、満足感もすごくあるんですよね。あと、moumoonの曲っていろんな音がたくさん入っているじゃないですか。それをアコギと歌で成立させるのってすごく難しくて指が痛くなるんですよ(笑)。まぁそれは冗談ですけど、僕らの音楽はすごく作り込まれた音で成り立っているので、それをライブで理想の形に落とし込むのは、やっぱりPA側に自分がいないと難しいんですよね。
--ステージ側に居ながらソレはコントロールできないですもんね。
MASAKI:そうなんですよ。でも長いことステージ側に居ちゃったので「なんで出て来ないんだろう?」と思われちゃう。
--でも、単純に今の話をファンのみんなに理解してもらえれば、その疑問は解消されると思いますよ。MASAKIさんが裏方にまわるということは、moumoonの音楽やライブのレベルが向上することに繋がるんだって。それは大いにやってほしいと思うんじゃないですかね。
YUKA:そうか、分かってもらえればいいのか!
MASAKI:良い音が鳴るようにやっていることですからね。なので、もう音がそんなに変わりようのないタイミングだけステージに出て行こうかな(笑)。
<独立後発の新曲制作「情緒不安定になって最終的に寝込んじゃった」>
--ちなみに、独立後は日々どんなモードで活動されているんですか?
MASAKI:本当に右も左も分からない中で会社をつくり、そこからは事務ばっかりやっていた気もするし、日々「なんでこんなに大変なことが多いんだろう」「なんで毎日こんなにメールばっかりしてるんだろう」と思いながら……(笑)
--初めての会社経営ですもんね。
YUKA:新しいファンクラブを同時に設立していたから「ファンの人たちに満足してもらえることって何なんだろう?」と考えながら動画を作ったりとか、ラジオをやったりとか、そういう細かいことをずっとやっていましたね。あと、ファンクラブの会員だけ動画視聴できるサイトがあるんですけど、そこで自分たちが作っている楽曲のカケラを聴いてもらうことにしたんです。今、アルバムを作っているから、そのデモを「ここまで出来たよ」って。それが今回の新作『君の隣、太陽の下で』になっていたりもするから、会員のみんなは先にサビのメロディーは聴いていたんですよ。あとは何をやっていたかな? 私は大学院に今通っているので、それも忙しかったり。
MASAKI:独立して体制が小さくなったので……
YUKA:ファンクラブの会社の方々に手伝って頂いているのですごく助かっているんですけど、私たちの会社は本当にこのふたりだけなので(笑)。
MASAKI:しばらく本当に忙しかったですね。最初はメールの文章ひとつにしても「どういう文章が正しいんだろう?」ってネットで毎回調べながら書いたりしていましたから。でも、なんだかんだで楽しみながらやっていますよ。
YUKA:本当に楽しい!
MASAKI:やっぱり自分たちの責任で出来るというのは、グッズひとつ取ってもね。
YUKA:「どんなグッズだったらファンの人たちは喜んでくれるかな?」と、ひとつひとつのことをイチから自分たちで考えてやれることが楽しいよね。
--何に対してもピュアな気持ちで臨むことが出来ているんですね。
YUKA:デビューする前はそういう気持ちだったかもしれません。でも、音楽がお仕事になるといろんな人と関わって、いろんな経験もして、痛い想いもして「これじゃいけないんじゃないか。もっと良くしなきゃいけないんじゃないか」と思うようになって、常に「足りない、足りない」みたいな意識に変わっていったんですけど、今はそれがいったんリセットされた感覚。もちろん「良くしていかなきゃいけない」という気持ちは変わらずありますけどね。
--気持ちが軽くなったと。
YUKA:軽くなった。
--羽根が生えたような感覚なんですかね。
YUKA:羽根が生えた(笑)!
--そう考えると独立は正解だったんですね。特にYUKAさんは羽根が生えた状態にしておかなきゃいけない人ですから(笑)。
MASAKI:たしかに(笑)。
--そんな独立後発の新作『君の隣、太陽の下で』。この曲はどんな想いで制作されたんでしょう?
YUKA:MASAKIくんが適当にポロンポロンとギターを弾いているデモがあって、それを聴きながら「ここが良かったね!」みたいな感じで抽出していく作業をふたりでしていたんですよ。
MASAKI:僕はいつも何時間にも及ぶデタラメソングを作っているんですよ。後から聴くのがイヤになるぐらい(笑)。でも1回聴いて良かったところを抽出しておかないと無駄になっちゃうから、色分けしたり、切り取ったりして残しておくんです。
YUKA:それをひとりでやると「これは良くない、格好良くない」と自分の検閲でどんどん削除しちゃうらしいんですけど、私が聴くと「ここ、すごく良いじゃん!」みたいなところもたくさんあるから、その作業を今はふたりでやるようにしているんです。
MASAKI:ひとりでやると「これは違うな」みたいな感じでほとんど無くなっちゃうんですよ(笑)。でもふたりでやると良いところを見つけてくれるんです。
YUKA:それを切って貼っていくとコード進行が見えてきて、そこから「じゃあ、これはサビにしていこう」みたいな感じで曲にしていくんですけど、その中で「この曲は絶対に良くなるね」と思ったモノが今回の『君の隣、太陽の下で』になっているんです。で、数日後にアレンジした音源を聴いていたら私が突然号泣してしまって、3時間ぐらい泣いていたんですよ。そのときも何か降りてきちゃっていたんですけど、その状態のまま1週間ぐらい歌詞を書いていて、その間ずっと情緒不安定だった。
MASAKI:そんなに消耗するのかぁ。いやぁー、大変。
YUKA:で、書き終わったらしばらく寝込んじゃいました。
--それだけ精神をすり減らしながら書いていたんでしょうね。
YUKA:そんな感じで出来た楽曲だから「こういう曲にしよう」とか「こういう人に届けよう」みたいな気持ちがあんまりなくて。そういうことを考えないまま作っちゃっているから。でも完成したモノを聴いて感じたことは、愛する気持ちを歌っている曲なんだけど、今までキラキラしたモノとかツルツルしたモノとかピカピカしたモノだけを歌にしなきゃいけないと思っていたんですよ。愛のまわりにはいろいろグチャグチャなモノがくっついているんですけど、良いところしか見ないようにしていて。でも、大学院で心理学を勉強するようになってから「このままじゃいけないんじゃないか」と思うようになったんです。とある人に「相手の良いところしか見ないということは、その人のダークな部分を無視することになる。愛したいところしか愛していないんじゃない?」みたいなことをかつて言われたことがあるんですけど、その言葉も思い出したりして。
--なるほど。
YUKA:それで「まわりのグチャグチャしたモノも削ぎ落とさず、無視せずに捉えたいな」と思うようになっていたから、いざ『君の隣、太陽の下で』の歌詞を書き始めたときに、いろんな感情が自分でも信じられないぐらい溢れてきちゃって。それで情緒不安定になって最終的に寝込んじゃったんですけど……
--それこそ自分でもコントロールが効かないぐらいの感情の波を引き出されちゃったわけですよね。MASAKIさんの生んだ音や旋律に。
YUKA:MASAKIくんってこういう人じゃないですか。
MASAKI:どういう人(笑)?
--一見、穏やかそうな人ではありますよね。
YUKA:でも、MASAKIくんが生み出す音楽は「何をどう考えてこんな音になったんだろう?」と思うぐらい、楽しいとか優しいとかポジティブな要素と、地の底に落ちるぐらいツラい要素の両方を内包しているんですよ。私は今までその片方だけを見ようとしていたけど、今回はその深いところも含めて感じ取って言葉にして歌にしたかったんだと思うんですよね。でも『君の隣、太陽の下で』の歌詞はあんまり考えないで書いているから上手く説明できないんですよね(笑)。
--今の話を聞く限り、理性より本能的に導かれるように出てきた言葉たちということですよね。自分の体調すら無視して溢れてきてしまったもの。ゆえに言葉では説明しづらい。でも今の話で「だから『君の隣、太陽の下で』は心の深いところまで突き刺さるのか」と合点がいきました。
YUKA:本当ですか?
--僕は『君の隣、太陽の下で』を聴いて、今そこにあるしあわせな愛の歌ではなく「ちゃんと愛と戦って傷ついてそれでもまだ愛そうと戦う人の歌」だと感じたんですよ。愛の怖さを知った段階を踏んだ上での愛の歌なので、痛いぐらい突き刺さるように響きました。
YUKA:私もとにかく痛かった(笑)。
MASAKI:狙ってそういう曲を作っているわけじゃなくて、勝手に出てきちゃってこうなった曲だから、その痛みすら自然ではあるんですよね。
YUKA:そういう自然に出来ちゃう曲がいちばん愛おしいんですよ。『ハレルヤ』とかも気付いたら出来ていた曲で、毎回そういう風に曲が生まれたら良いんですけどね。制作過程でボロボロにはなるけど(笑)。あと、今仰って頂いたみたいに段階を経ての愛の歌なので、過去とか負った傷とか……本当にグチャグチャなんですけど、それでも「愛を掴みたい」みたいなところは『君の隣、太陽の下で』の中にすごくあると思っていて。執念と言ってもいいぐらいのラブソングなので、もしかしたら「怖い」と感じる人もいるかもしれない。でも「怖い」と思われるぐらいの歌をうたえる人はずっと凄いなと憧れていたから、それぐらい強くて深い愛を自然に歌えるようになったのなら、それは私にとって嬉しいことなんですよね。
<気になる新アルバム「修行の果てに、ワンステップ上のmoumoon」>
MASAKI:ただ、1曲を作るのにこれだけのカロリーを使っているから「たくさん曲を作れるんだろうか」という不安はありますけどね(笑)。
YUKA:頑張ります(笑)! 曲はあるんですけど、歌詞が全然書けてなくて。
MASAKI:言っちゃった(笑)。忙しいからね。
YUKA:大学院が忙しいんですよ。
MASAKI:マイペースにやっていきましょう。
YUKA:大学院で勉強していることがあまりにも修行すぎて……自分の人生で今まで一度も経験したことがないぐらい、ツラい修行なんですよ。時期によっては毎日泣いているし。そういう意味では、音楽にも物凄く影響があるだろうなって。
--どんな修行をされているんですか?
YUKA:「心に耐えがたい辛さを抱えている人の人生がどうしたら良くなっていくか」ということに対してガチでぶつかっていく作業というか、本来なら見ないようにする部分を掘り下げていくので……でも私はそれが歌詞を書くことや歌うことにすごく必要だと思ったんですよね。自分は地に根を下ろしていく力がすごく弱いなと思って、それが弱いままでは深みのある歌を表現できないと思ったんです。そこを克服する為には、今まで自分が見るのを苦手としてきたモノとちゃんと直面しなくちゃいけない。だから心理学を勉強できて、今までの自分では気づけなかったことに目を向けられるようになってきた気がします。実際、今はすごく根を下ろしている最中だし、その中で出来た曲『君の隣、太陽の下で』はすごく愛おしいし。
--今の話を聞く限り、この先も物凄い曲が生まれそうですよね。だって、日常的に深遠を覗く作業に明け暮れているわけですよね?
YUKA:ずっと毎日ソレだから……もちろん自分の精神的な健康状態を意識しながらの作業になるんですけど、すごいミッションなんですよ。こういう話ばかりしていると、この先のmoumoonは重い曲しか作れないんじゃないかと思われそうですけど(笑)ちゃんとポップで気持ち良い曲も作っていくんで、安心してください!
MASAKI:いやぁー、本当に凄い人だわ。
--では、最後に、moumoonの未来に期待している人たちへメッセージをそれぞれお願いします。
MASAKI:今までの環境から飛び出して、またイチからスタートしたんですけど、それによって「何が大事なのか、何の為に音楽をやっているのか」どんどん分かってきたというか、再認識することが出来たんですよね。決められたスケジュールの中でずっと活動していたんですけど、その中では気付けなかったことがいっぱいあって。でも独立したことでソレが分かったんです。ファンのみんながいてくれるから僕らの音楽は成り立っているので、そのみんなの人生が良いモノになるような……ちょっと大袈裟に感じるかもしれないですけど、そういうことをやっていきたいなって。ライブで良い時間を過ごしたり、ラジオで笑ってもらったり、そうやってみんなと年齢を重ねていくことが心地良いなと思っているので、こんな僕たちでよければ、これからも一緒にmoumoonを楽しんでもらえたら嬉しいです。
YUKA:「アルバム作ってるよ」と言ってからかなり時間が経っているから、なんか……すみませんって思っているんですけど(笑)。
MASAKI:下手したら1年以上経ってる(笑)。
YUKA:でもここからリリースも続く予定なので、ファンの人には「また出た!」って喜んでもらえると思うので、そこは期待していて下さい。あと、今「心地良い」とMASAKIくんも言っていたけど、私も同じで。moumoonをやっていることが純粋にすごく楽しくて、しあわせな気持ちで向き合えているんですけど、それって音楽をお仕事にする上では、簡単そうに見えて物凄く難しいことだと思うんですよね。でも、今そういう風にしあわせを感じていられるのは、どんな楽曲を出してもすごく真摯に感想文を書いてくれるファンの姿を見ていれば分かる通り「ちゃんと見てくれているな」と感じているからなんですよね。なので、そんなみんなに届けるべく大事に大事にアルバムを作るので、もうちょっと待っていて下さい(笑)。
--大学院で心理学の修行をしているのもアルバム制作の一環ですからね。独立して慣れない事務をこなすこともアルバム制作の一環かもしれないし。
MASAKI:一環です(笑)!
--それらを全部クリアーしないと完成に辿り着かないのは事実ですもんね。
MASAKI:辿り着かないんですよ、これが。
YUKA:修行の果てに、絶対にもうワンステップ上に行ったmoumoonの音楽を作れると思うから、それを楽しみにしていてほしいなと思うのと……とにかくみんなには感謝しかありません! これからもよろしくね!
Interviewer:平賀哲雄
◎moumoon「君の隣、太陽の下で」Official Music Video
https://www.youtube.com/watch?v=72VSMvHPlvo
◎イベント情報
配信ライブ【FULLMOON LIVE SPECIAL 2021 中秋の名月 ONLINE 2021.10.24】
2021年10月24日(日)OPEN 16:15 / START 16:30
毎年恒例、年に一度のmoumoonのお正月ライブ【FULLMOON LIVE SPECIAL 2021 ~中秋の名月~】を横浜大さん橋ホールより生配信で開催!
配信チケットの詳細はこちら
https://moumoon.com/fullmoon-live-special-2021-ticket/
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