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2021/09/18

【2021 MTV VMAs】開催、デュア・リパのジャパニーズ・アニメ風なMV、ドレイクがチャートを席巻:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、【2021 MTV VMAs】に関する話題から。現地時間2021年9月12日、【2021 MTVビデオ・ミュージック・アワード】(VMAs)が米ブルックリンのバークレイズ・センターにて開催され、リル・ナズ・Xの「Montero (Call Me By Your Name)」が栄えある<最優秀ビデオ賞>を受賞した。リル・ナズ・Xは他にも、同ビデオで<最優秀監督賞>と<最優秀視覚効果賞>に輝き、ホットピンクの衣装を纏ったダンサーとともに、刑務所に見立てたセットで同曲とジャック・ハーロウをフィーチャーした「Industry Baby」のパフォーマンスも披露した。「drivers license」が<最優秀楽曲賞>と<最優秀PUSHパフォーマンス賞>を受賞し、<最優秀新人賞>にも輝いたオリヴィア・ロドリゴは、パープルのミニ・ドレスに黒の網タイツとブーツを合わせ、風船やコンフェティが舞う中、パンキッシュな「good 4 u」のパフォーマンスで会場をヒートアップさせた。リル・ナズ・X、オリヴィア・ロドリゴとともに今年最多の3部門を獲得したBTSは、3年連続となる<最優秀グループ賞>受賞に加え、「Butter」が<最優秀K-POP・ビデオ賞>と<ソング・オブ・ザ・サマー賞>に輝いた。続いて、ビリー・アイリッシュ、ジャスティン・ビーバー、シルク・ソニックがそれぞれ2部門を受賞した。

リル・ナズ・X/オリヴィア・ロドリゴ/BTS受賞、【2021 MTV VMAs】受賞リスト&パフォーマンス映像まとめ

 9月10日、BLACKPINKが、YouTubeの公式チャンネルの登録者数が最も多いアーティストになったことが発表された。現在のチャンネル登録者数は6550万人で、歴代1位だったジャスティン・ビーバーを抜いた。BLACKPINKは、「信じられないことです。これは(ファンの)BLINKSによって贈られた特別な瞬間です」と声明で述べ、「私たちのことをずっと愛し、サポートしてくれた世界中のファンにこの名誉を捧げたいと思います」とファンに感謝した。そして「この快挙には、BLINKSも多大なる貢献をしてくれましたので、この名誉を楽しんでくれると嬉しいです……今後も音楽やビデオを通じて、ポジティビティと素晴らしいエネルギーをもたらすことを続けていきます」と続けた。BLACKPINKは、YouTubeで2番目に登録者数が多いアーティストになったほんの数か月に今回の快挙を成し遂げた。YouTubeによると、BLACKPINKはここ1年間で世界中において97億回以上の再生数を獲得している。

BLACKPINK、YouTubeの登録者数が最も多いアーティストに ジャスティン・ビーバーを抜く

 デュア・リパが、最新アルバム『フューチャー・ノスタルジア』より、日本のアニメーション・チームNOSTALOOK(ノスタルック)がアニメーション制作に携わった「Levitating」のOfficial Animated Videoを自身のYouTubeチャンネルで公開した。このミュージック・ビデオは、日本のアニメーション・チームであるNOSTALOOK(ノスタルック)がアニメーション制作を担当。デュアのOfficial Animated Music Videoを日本人クリエイターが手がけたのは初となる。デュアが愛車を駆って地球を飛び出し、銀河系の各惑星を巡る宇宙ツアー【Future Nostalgia Tour】に出る様子を描いており、『フューチャー・ノスタルジア』のアートワークに必ず登場し、アルバムを象徴する月にてコンサートを実施する、というストーリーになっている。アルバムの世界観に寄り添うような形で、1980から1990年代の日本アニメを特にオマージュした、オリジナル・アニメーション映像に仕上がっている。デュア・リパは、以前から「日本の文化が大好き」と公言しており、大好きな日本のアニメについてソーシャル・ポストしたり、2019年に来日した際のオフ映像『Dua in Japan Official Video』を日本向けに公開したりしている。

デュア・リパ、ジャパニーズ・アニメ風な「Levitating」最新MV解禁

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、ドレイクの新作『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』から「Way 2 Sexy feat.フューチャー&ヤング・サグ」が1位に初登場した。また、アルバムに収録された21曲中TOP10に9曲、TOP40に21曲が初登場するという史上初の記録も達成した。TOP5を同じアーティストが独占したのは、1964年4月4日付チャートでビートルズが達成して以来57年ぶり、2度目の快挙。なお、4位にランクインしている「Champagne Poetry」には、そのビートルズの楽曲「ミッシェル」(1965年)がサンプリング・ソースとして使われている。上記のビートルズが達成した5曲はいずれも下位から上昇したタイトルで、5曲すべてをTOP5に初登場させたのはドレイクが史上初。今年の3月20日付チャートでは、1位に「What’s Next」、2位に「Wants and Needs feat.リル・ベイビー」、3位に「Lemon Pepper Freestyle feat.リック・ロス」を送り込み、TOP3全てを初登場曲で独占する史上初の記録も打ち出している。ドレイクは、2018年7月14日付チャートで前作『スコーピオン』から10曲中7曲をTOP10に初登場させたが、今週その記録を自身が塗り替えたことになる。

【米ビルボード・ソング・チャート】ドレイク9曲がTOP10初登場の史上初快挙、最新AL収録曲全てTOP40入り

 そしてアルバム・チャートでも、ドレイクの新作『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』が、2021年最大の週間ユニットを記録してNo.1デビューを飾った。アルバム(Billboard 200)、シングル(Hot 100)の両チャートで同じ週に初登場1位を獲得したのは、 2020年に2回達成したテイラー・スウィフト(2020年8月8日、12月26日)、BTS(2020年12月5日)、ジャスティン・ビーバー(2021年4月3日)に続く4組目。カニエ・ウェストの新作『Donda』(今週2位)が、先週309,000ユニットを記録して2021年最大の週間ユニットを更新したばかりだが、『サーティファイド・ラヴァー・ボーイ』はその記録を倍以上上回る初動613,000ユニットを打ち出した。初動ユニットが60万を超えたのは、昨年の8月8日付チャートでテイラー・スウィフトの『フォークロア』が記録した846,000以来で、過去5年間ではドレイクとテイラーの2組しかいない。613,000ユニットの内訳、562,000がアルバム・ストリーミング(SEA)で、週間ストリーミングは7億4,367万回と驚異的な数字を叩き出した。この記録は、自身の『スコーピオン』が打ち出した7億4,592万回に匹敵するもので、過去3年間では最高記録となる。

【米ビルボード・アルバム・チャート】ドレイク堂々の首位デビュー、アイアン・メイデン/イマジン・ドラゴンズがTOP10初登場

 

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