2021/09/16
スネイル・メイルが待望のセカンド・アルバム『Valentine』を2021年11月5日にリリースすることを発表し、同作よりタイトル曲とジョシュ・コールが監督したレトロで奇抜なMVが公開された。
米ボルチモア郊外で生まれ育ち、わずか16歳でリリースしたEP作品『Habit』(2016年)がピッチフォークやニューヨーク・タイムズといったメディアから賞賛を集め、デビュー作『Lush』で一躍USインディーを背負うスターへと成長を遂げたスネイル・メイル。
最新作『Valentine』は、現在22歳のリンジー・ジョーダンが作詞・作曲し、ブラッド・クック(ボン・イヴェール、ワクサハッチー)との共同プロデュースにより、2019年から2020年にかけて制作された。このアルバムには、ロマンス、失恋、血と汗と涙が詰まっている。しかし『Valentine』では、怒りや落胆という感情を、力強い復讐の空想へと転換し、自らの運命の物語を書き換えていくような、落ち着いた自己主張がなされている。その中には、ジョーダンが自分の痛みを相殺するために巧みに利用しているメロドラマや振る舞いが、至る所に縫い込まれている。
タイトル曲の最初の瞬間から、彼女の音の飛躍を感じることができるだろう。囁くような声と不気味なSFシンセが、スタジアム規模のアドレナリン全開のコーラスへと爆発する。そこからは、デジタル化された電子音を駆使したアンセム、うっとりするようなバロック調のロック、熱のこもったスロージャムのR&B、そしてエリオット・スミスのようなゴージャスで心を揺さぶる指弾きギターのバラードなどが展開される。しかし、この作品の主役はリンジーの声である。もはや神童ではなく、彼女のボーカルと言葉はこれまで以上に生々しく、深く、辛辣で、より感情的なものになっている。
「このアルバムでは、皆に聴いてもらう前に、できるだけ多くの時間をかけて、細部まで自分が満足できるものにしたかった。このプロセスを、私がこれまで経験した中で最も深いレベルのカタルシスとセラピーと呼ぶことすら、すごく控えめな表現になる。“Valentine”は私の子供のみたいなものだから!」と彼女は今作について述べている。
『Valentine』日本盤CDには、ボーナス・トラック「Adore U (Valentine Demo)」が追加収録され、解説・歌詞対訳を封入。輸入盤はCD、輸入限定盤LP(ゴールド・ヴァイナル)、日本限定輸入盤LP(帯付き、ポスター封入、ゴールド&ホワイト・エクスプロージョン・カラー・ヴァイナル)が同時発売となる。さらに全国のCDショップではTシャツ付日本盤CDが、Beatink.comではTシャツ付限定盤LPが数量限定販売される。また日本盤CDとTシャツ付限定盤CDを購入すると先着で特製ピンズがプレゼントされる。各フォーマットともに本日より予約がスタートとなる。
◎リリース情報
アルバム『Valentine』
2021/11/5 RELEASE
【国内盤CD】OLE1785CD / 2,200円(plus tax)
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