2021/09/08 14:20
BTSの大ヒット曲「Butter」が、米ビルボードが毎年発表している夏季のトップ・ソング・チャート“Songs of the Summer”において、2021年のトップ・ソングの栄冠に輝いた。
“Songs of the Summer”チャートは、ストリーミング/ラジオ・エアプレイ/セールス・データを総合したソング・チャート“Hot 100”に基づき、米国のメモリアル・デーからレイバー・デーにかけて毎週発表されている全20位のランキングで、今年は6月12日付から9月11日付のチャートが対象だ。
“Hot 100”でも10週No.1を獲得している「Butter」は、オリヴィア・ロドリゴの「グッド・フォー・ユー」を抑え、2021年“Songs of the Summer”の首位を獲得した。3位はデュア・リパの「レヴィテイティング」、4位はドージャ・キャットの「キス・ミー・モア feat. シザ」、5位はザ・ウィークエンド&アリアナ・グランデの「セイヴ・ユア・ティアーズ」と続いている。
TOP10圏内にはさらに、リル・ナズ・Xの「モンテロ(コール・ミー・バイ・ユア・ネーム)」が6位、オリヴィア・ロドリゴの「デジャヴ」が7位、ジャスティン・ビーバーの「ピーチズ feat. ダニエル・シーザー&ギヴィオン」が8位、シルク・ソニック(ブルーノ・マーズ&アンダーソン・パーク)の「リーヴ・ザ・ドア・オープン」が9位、そしてザ・キッド・ラロイ&ジャスティン・ビーバーの「ステイ」が10位に入っている。
“Hot 100”と“Songs of the Summer”の上位にランクインした楽曲の内、デュア・リパの「レヴィテイティング」が最もラジオで聴かれている(6月12日付~9月11日付チャートに反映されたオーディエンス・インプレッションが11億回、MRCデータ調べ)。最もストリーミングされていたのはオリヴィア・ロドリゴの「グッド・フォー・ユー」(3億8,000万再生)、セールスがトップだったのはBTSの「Butter」(170万ユニット)と なっている。
「Butter」は、今年の“Songs of the Summer”チャートにおいて全週で首位を獲得した。これは2019年にリル・ナズ・Xが「オールド・タウン・ロード feat. ビリー・レイ・サイラス」で達成して以来の快挙だ。
デュオまたはグループが“Songs of the Summer”を制覇したのも、2011年にLMFAOの「パーティー・ロック・アンセム feat. ローレン・ベネット、グーンロック」が獲得して以来10年ぶりとなる。2000年以降に“Songs of the Summer”の首位に立ったグループは他に、ブラック・アイド・ピーズの「アイ・ガッタ・フィーリング」(2009年)とマッチボックス・トゥエンティの「ベント」(2000年)だけだ。
2021年の“Songs of the Summer”チャートのTOP10は、ほぼポップ・ソングばかりという結果になった。10曲の内、米ビルボードのジャンル別チャートにカウントされる資格があった楽曲は「ピーチズ」と「リーヴ・ザ・ドア・オープン」だけで、“Hot R&B/Hip-Hop Songs”と“Hot R&B Songs”チャートでそれぞれ1位を獲得している。(カントリー、R&B/ヒップホップ、ロック/オルタナティブなどのジャンル別分類に当てはまらない楽曲を対象とした特定の多指標チャートがないため、“Hot 100”は事実上の“ポップ”・シングル・チャートとなっている。)
逆に、2020年と2019年の“Songs of the Summer”では、TOP10の内7曲がこうしたジャンル別ランキングに登場しており、2018年は8曲、2017年は9曲が登場していた。
米ビルボードのウェブサイトでは、1958年に発足した“Hot 100”と連動し毎年発表されてきた“Songs of the Summer”チャートの各年のTOP10と、シーズンを締めくくる2021年の“Songs of the Summer”チャート全20曲が紹介されている。また、billboard.comのチャート・メニューでは、新たに公開された“Greatest of All Time Songs of the Summer”チャートで、過去60年間の夏に生まれた500のヒット曲を振り返ることができる。
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