2021/08/23 11:30
ケンドリック・ラマーが、自身の居場所と今後の音楽について長文のメッセージを2021年8月20日に発表し、ファンを驚かせた。Oklama.comというウェブサイトに掲載された“Nu Thoughts”と題されたこのメッセージで彼は、ここ数年の自身の歩みを詳細に説明し、現在は “TDE(トップ・ドッグ・エンターテインメント)での最後のアルバム”を制作中であると述べている。
彼のメッセージは、「俺は一日の大半を、つかの間の思考で過ごしている。書くこと。聞くこと。そして古いビーチ・クルーザーを集めること。朝のドライブは、俺を静寂の丘に留めてくれる」と始まり、「何か月も電話を使わないこともある。愛、喪失、悲しみが俺のコンフォート・ゾーン(安心領域)を乱したが、神の兆しが自分の音楽や家族を通して語りかけてくる。自分を取り巻く世界が進化する中、俺は最も重要なことについて考えている。俺の言葉が次に着地するであろう人生を」と続いている。
そして彼は、新曲に取り組んでいることをファンに伝え、17年間にわたってTDEファミリーと築いてきた“ブラザーフッド(兄弟愛)”を誇りに思っていると語った。「TDEでの最後のアルバムを制作するにあたり、17年の時を経て、このような文化的に影響のあるレーベルの一員であったことに喜びを感じている。苦労したこと。成功したこと。そして最も重要なのは、ブラザーフッドだ。最高神が、<トップ・ドッグ>を率直なクリエーターのための器として使い続けてくれますように。俺が自分の天職を追求し続ける間に」と彼は述べ、「完成には美しさがある。そして、未知のものへは常に信頼がある。俺のことを心に留めておいてくれてありがとう。みんなのために祈ってきた。またすぐに会おう」とメッセージを締め括っている。
ラマーの前作は、高い評価を得た2017年の『DAMN.』だった。 このプロジェクトは、初週にアルバム換算で603,000ユニットという驚異的な数字を叩き出し、米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で首位デビューを果たした。その翌年、彼がキュレーションした『ブラックパンサー:ジ・アルバム』が発表され、2019年の【グラミー賞】で8部門にノミネートされた。彼はその後、音楽面では沈黙を守っていたが、2020年にTDEの長年のコラボレーターであるデイヴ・フリーとともに、新しいビジネス・ベンチャー“pgLang”を立ち上げた。
2021年11月にラマーは、【Day N Vegas Festival】でヘッドライナーを務める予定で、『Section.80』から『DAMN.』までの楽曲を披露する。
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