2021/08/18
現地時間2021年8月13日に米ニューヨーク州最高裁判所に提出された訴訟により、ボブ・ディランから1965年に性的虐待を受けたとして、匿名の女性が彼を訴えたことがわかった。
当時12歳だったイニシャル「J.C.」と名乗る女性は、1965年の4月と5月の6週間にわたり、ディランから虐待を受け、薬物やアルコールを与えられ、身体的な暴力で脅されたそうで、「今日に至るまで感情的な傷を負い、心理的な被害を受けた」と主張している。彼女は、ディランが「感情的な関係」を築くことで虐待を助長し、有名なミュージシャンとしての地位を使って彼女を手なずけたと述べた。訴状には、虐待に関する具体的な内容はほとんど書かれていない。
さらに女性は、ディランの虐待により医療費などの経済的な損失が生じたとし、そのうちのいくつかはディランが1966年のアルバム『ブロンド・オン・ブロンド』の歌詞を書いたことで有名なチェルシー・ホテル内の彼のアパートで起きたと主張している。彼女は、ディランを暴行および傷害、監禁、精神的な苦痛を意図的に与えたことで訴え、懲罰的損害賠償を求めている。
ディランの広報担当者は、米ビルボードに対して「この56年前の主張は事実に反しており、この主張に強く反論する」と声明を出した。
今回の訴訟の提訴は、米ニューヨークで2019年に成立した、児童被害者法(Child Victims Act)により可能となった。この法律は、すでに時効となった児童性的虐待の訴訟を2年間認めるもので、訴状が提出されたわずか1日後の8月14日に終了した。先週、ニッキー・ミナージュの夫であるケネス・ペティに対して提訴された児童性的虐待訴訟も、この法律が適用されたものだった。
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