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2021/08/13

【ロラパルーザ】スーパー・スプレッダー・イベントにはならなかったと米シカゴ保健当局が発表

 現地時間2021年8月12日、米シカゴ公衆衛生局(CDPH)長官のアリソン・アーワディが、7月29日から8月1日にかけて開催された音楽フェスティバル【ロラパルーザ】後の新型コロナウイルスの症例数をTwitterで報告した。

 彼女は、「【ロラパルーザ】の初日から14日が経過し、私たちは新型コロナウイルスの症例を引き続き調査しています」と綴った。「現時点で予想外のことは起きておらず、“スーパー・スプレッダー”イベントやシカゴの新型コロナウイルスの状況に実質的な影響を示す証拠はありません」と説明した。

 先週【ロラパルーザ】は、4日間で推定385,000人の参加者(クルー、スタッフ、アーティストとその一行を除く)の90%がワクチン接種を完了していたと報告した。CDPHによると、その後ワクチン接種完了者の0.004%が陽性反応を示したと報告している。また、同フェスティバル開催の72時間前までの検査で陰性であることが参加条件となったワクチン未接種者のうち、0.0016%が陽性となったことを明らかにしている。8月11日の時点で、CDPHは現在これらの事例に関連した入院や死亡の報告はないとしている。

 アワーディは、【ロラパルーザ】の参加者で新型コロナウイルスが確認されたのは現在までに203件で、症状が出た日、無症状の場合は検査日で追跡していると明かした。このうち58人は米シカゴ在住者で、138人は米シカゴ以外のイリノイ州在住者、7人はイリノイ州以外の在住者である。

 一見すると前向きな内容の報告だが、同フェスティバルの最終日にあたる8月1日から丸2週間経過していない。加えて、参加者が無症状であった場合、同フェスティバル参加後に検査を受けていない可能性がある。さらに、同フェスティバルに参加するためにコンタクト・トレーシング(接触追跡)をする必要がなかった。

 今回の報告は、コンサート、特に秋にかけて予定されている多くフェスティバルの開催が再び問題視されている最中に発表された。米大手プロモーターのAEGは、同社が所有・運営するクラブ、劇場、フェスティバルにおいて、観客およびイベント・スタッフのワクチン接種済の証明を必要とすることを本日発表した。一方、【ロラパルーザ】を運営するC3が制作する音楽フェスティバル【オースティン・シティ・リミッツ】(今年10月上旬の週末に2回開催予定)の中止を求める請願書には約1,300人の署名が集まっている。

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