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2021/07/31

ホワイトハウス訪問の舞台裏、ガガ出演映画のポスター解禁、故ポップ・スモーク初登場1位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、オリヴィア・ロドリゴに関する話題から。オリヴィアが、若い世代に新型コロナウィルスのワクチン接種を呼びかける目的で米ホワイトハウスを訪問した際の舞台裏動画が、2021年7月25日にジョー・バイデン大統領の公式インスタグラムで公開された。「オリヴィア・ロドリゴと私はさまざまなことで意見が合います。ファウチ博士が“マジでレジェンド的存在”であるということから、若者たちにワクチンを摂取してもらわなければならないということまで。ここホワイトハウスにおけるオリヴィアの1日の舞台裏をご覧ください」とキャプションが添えられた映像では、オリヴィアが14日に初めてホワイトハウスを訪れ、バイデン大統領とファウチ首席医療顧問と面会し、ジェン・サキ報道官に付き添われながらプレス・ルームでスピーチをする様子などが捉えられている。彼女は「あなたが若くて健康でリスクがなくても、ワクチンを接種することはすごく大切です。ワクチンは全ての人を助けます。あなたに特段リスクがなかったとしても、周りの人たちがそうだとは限りません。これは思いやりの行為なのです」と呼びかけており、ホワイトハウス訪問については、「これは確実に一生覚えていますね」と感想を述べている。

オリヴィア・ロドリゴ、ホワイトハウス訪問の舞台裏映像が公開

 7月29日、映画『House of Gucci』の公式Twitterアカウントで、レディー・ガガ、アダム・ドライバー、ジャレッド・レト、アル・パチーノ、ジェレミー・アイアンズら主要キャスト5人のキャラクター・ポスターが解禁された。11月24日に全米公開される今作は、ガガ演じるパトリツィア・レッジャーニが、当時グッチの会長だったマウリツィオ・グッチ(ドライバー)との離婚後に彼の暗殺を企てるというストーリーだ。有罪判決を受けて、16年間服役したレッジャーニ役のガガは、ポスターで“喪に服している”女性らしく、大ぶりなパールのジュエリーとオールブラックの衣装に、真っ赤な光沢のあるリップをしている。またサーティー・セカンズ・トゥ・マーズのフロントマン/ギタリストとしても知られるレトは、グッチの元デザイン・チーフでマウリツィオのいとこ、パオロ・グッチを演じており、ポスターでは、禿げかかった白髪の頭と立派な口髭、たるんだ顎と首など特殊メイクで本人とわからないほどの大変身を遂げている。ガガのポスターのみキャプションがあり、「今夜」や「今晩」を意味するイタリア語の“stasera”という言葉が一文字だけ添えられている。ガガとレトは、この言葉とともに自身のポスターをインスタグラムでも公開している。

レディー・ガガ、映画『House of Gucci』のキャラクター・ポスター解禁

 エド・シーランが、【ディバイド・ワールド・ツアー】の終了後からしばらくの間無気力な状態に陥ってしまい、娘が誕生してからもそのまま音楽活動をやめて父親業に専念しようと考えていたことを明かした。「音楽をしばらくやめていたからね。音楽が自分という人間の全てなのにね」と彼は続け、2020年12月に娘のライラ(Lyra)ちゃんが生まれてからは、“そうか、これで決まりだ。これが俺だ、俺はただの父親になるんだ。もう音楽は演らない”と思ったと説明している。そして日々の父親業に専念しつつも、目的を見失ってしまっていた彼は、とても悲しい気持ちになっていたと続けている。そんなある日、彼は突然閃いたそうだ。彼は、「娘の成長のためには、親が勤労意欲を持っていることや、努力することが大好きで、創作が大好きで、仕事を楽しんでいることが分かる方が大切なんじゃないかって突然気付いたんだ。父親が事実上無職だって思ってしまうよりはね」と語り、徐々に音楽活動を再開することができたと述べている。

エド・シーラン、音楽をやめて父親業に専念しようと思っていたと明かす

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの「Butter」が1位に返り咲いた。先週、自身の新曲「Permission to Dance」が1位に初登場したことで7位にダウンした「Butter」は、セールスの急増により復帰し通算8週目の1位を獲得した。2021年度では、 1月23日から3月13日までの同8週を記録したオリヴィア・ロドリゴの 「drivers license」と並ぶ最長記録となる。「Butter」は前週から売り上げを132%伸ばし、今週のSales Gainerを獲得してデジタル・ソング・セールス・チャートでも2位から1位に返り咲き、通算8週目の首位を獲得した。エアプレイ・チャートでは20位から21位に順位を落としているが、前週から2%増加の3,070万回に数字は上昇している。一方、新曲「Permission to Dance」は売り上げが39%減少の85,000まで下降し、セールス・チャートでは1位から2位に、Hot 100では7位まで大きく順位を落とした。なお、「Butter」が前週1位の「Permission to Dance」に代わり再び1位になったことで、BTSは新タイトルで首位を獲得した後、他のアーティストに1位の座を譲ることなく、前作を再びNo.1に返り咲かせた初のアーティストとなった。

【米ビルボード・ソング・チャート】BTS「Butter」首位返り咲き、オリヴィア・ロドリゴの2021年首位最長記録に並ぶ

 そしてアルバム・チャートでは、故ポップ・スモークの2ndアルバム『フェイス』が1位に初登場した。本作は、昨年7月18日付チャートでNo.1デビューした遺作『シュート・フォー・ザ・スターズ、エイム・フォー・ザ・ムーン』に続く2枚目のスタジオ・アルバムで、首位獲得は2作目、TOP10には2020年2月22日付チャートで7位を記録したミックステープ『ミート・ザ・ウー 2』含む3作目のランクインとなる。『フェイス』の初動ユニットは88,000で、そのうちアルバム・ストリーミング(SEA)が83,000、トラックごとのユニット(TEA)が1,000、アルバム・セールスは4,000とストリーミングが全体の9割以上を占めた。週間再生数は1億1,334万回を記録している。アルバムには、『ホール・オブ・フェイム』(今週7位)がヒット中のポロ・Gやミーゴスのメンバー、カニエ・ウェスト、ファレル・ウィリアムス、デュア・リパ、クリス・ブラウンなど人気アーティストが多数参加している。続いて2位にはジョン・メイヤーの新作『ソブ・ロック』が初登場。初動ユニットは84,000で、その内訳アルバム・ストリーミングが22,000、トラックごとのユニットが1,000、アルバム・セールスが61,000と1位の『フェイス』とは対照にセールスが大半を占め、今週最大の売り上げを記録した。

【米ビルボード・アルバム・チャート】故ポップ・スモーク初登場1位、ジョン・メイヤーが2位に続く

 

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