2021/07/28
新型コロナウイルスのデルタ株の感染拡大が懸念される中、米ニューヨーク市の再開を記念してセントラル・パークで来月開催される大規模コンサートに、ジェニファー・ハドソン、ポール・サイモン、ブルース・スプリングスティーンに加え、ザ・キラーズ、ジャーニー、LL・クール・Jなどが出演することになった。
現地時間2021年7月27日、ビル・デブラシオ市長は、本コンサートを共同プロデュースする音楽界のレジェンドであるクライヴ・デイヴィスと共に記者会見を開き、“歴史的”な“超大規模”イベントになると約束した。【We Love NYC: The Homecoming Concert】と題されたイベントは、現地時間8月21日午後5時から開催される。本公演は米CNNで世界中に生中継され、チケットの80%は無料で提供される。当初、デブラシオ市長はワクチン接種者と未接種者のセクションを設けることを提案していたが、参加者はワクチン接種済みの証明書の提示が求められると述べた。
「ニューヨーク市が戻ってきます」とデブラシオ市長は述べ、「目で見て、感じることができます。広大な芝生で祝う時が来ました」と続けた。
米ニューヨーク出身のアーティストを多数含むラインナップには、ジョン・バティステ、アンドレア・ボチェッリ、ケイン・ブラウン、LL・クール・J、エルヴィス・コステロ、ラッキー・デイとケネス・”ベイビーフェイス”・エドモンズが参加するアース・ウィンド・アンド・ファイアー、シンシア・エリヴォ、ジミー・ファロン、ジェニファー・ハドソン、ワイクリフ・ジョン、ジャーニー、ザ・キラーズ、ガイル・キング、ドン・レモン、バリー・マニロウ、ニューヨーク・フィルハーモニック、ポロG、カルロス・サンタナ&ロブ・トーマス、ポール・サイモンなどが名を連ねており、パティ・スミスとブルース・スプリングスティーンのデュエットも予定されている。
クライヴ・デイヴィスは、「生まれも育ちもニューヨークの生粋のニューヨーカーとして、私たちがいかに立ち直りが早く、いかなる時も復活できることをよく知っています」と述べた。「これを祝うのにふさわしい方法は、世界で最も特別な場所であるセントラル・パークの芝生で忘れられないコンサートを開催する以外にないと思います。私のチームは、ライブ・ネイションのパートナーと共に、一生に一度のイベントになるように、何週間もかけて準備をしてきました。現代音楽の歴史の中で最も象徴的なアーティストが参加し、さまざまなジャンル、スタイル、時代の音楽を祝福するものになるでしょう」と続けた。
米ブルックリン出身のクライヴ・デイヴィスは、コンサートをライブ・ネイションと共同でプロデュースしている。また、ニューヨーク市経済開発会社の理事長に就任したばかりのレストラン経営者ダニー・メイヤーや、ユニバーサル・ヒップホップ・ミュージアムのエグゼクティブ・ディレクターであるロッキー・ブカーノも参加している。
ライブ・ネイションの地域社長ジェフ・ゴードンは、「このイベントに参加できてとても光栄です」と述べ、「準備に携わってきましたが、(クライヴ・デイヴィスの)言葉を聞いて私も鳥肌が立ちました。ライブ・ミュージックには、私たちの心を一つにするユニークな力があります。ライブ・ミュージックに匹敵する体験は他に存在しません」と続けた。
チケットは、日本時間8月2日午後11時に公式サイトで発売される。芝生エリアの収容人数は6万人で、そのうちの20%はVIPチケットとして販売される。デブラシオ市長は、参加者が入場する際、会場スタッフがワクチン接種の証明を確認すると述べ、詳細は今後発表される。ワクチン接種が必要ということは、コンサートの参加者は12歳以上に限られるのかという記者の質問に対し、彼は「今のところ、そうなる予定です」と答えた。
このイベントは、【NYC Homecoming Week】と名付けられた再開記念イベントの締めくくりとなり、8月14日から21日のセントラル・パークでのコンサートまでの期間、米ニューヨーク市は5つの行政区でコンサートを開催する。8月16日に米ブロンクスのオーチャード・ビーチ、8月17日に米スタテン・アイランドのリッチモンド・カウンティ・バンク・パーク、8月19日に米ブルックリンにあるブルックリン・アーミー・ターミナル、8月20日に米クイーンズのフォレスト・ヒル・スタジアムでそれぞれ開催される。
今回の記者会見は、新型コロナウイルスの中でも特に感染力の強いデルタ株の症例が米国内で広がり続けていることを受けて行われた。米カリフォルニア州でも感染者が増加しており、米ロサンゼルス郡は今月初めにマスクの着用を再度義務化した。
一方、ラジオ・シティ・ミュージック・ホールやビーコン・シアターなど、米ニューヨークの象徴的な芸術や娯楽施設は、今年4月上旬から営業を再開した。18歳以上のニューヨーク市民の70%が少なくとも1回のワクチン接種を終えた6月中旬に、米ニューヨーク州知事のアンドリュー・クオモは、パンデミック関連の規制の大部分を解除した。米国でのパンデミックの初期中心地となったニューヨークでは、18歳以上の人口の68%がワクチン接種を完了している。
デブラシオ市長室では、ワクチン接種に消極的な住民にワクチン接種を勧めるメディア・キャンペーンを展開している。彼は記者会見でワクチンを「一番の救世主」と呼び、「コンサートに参加したいのなら、ワクチンを接種してください」とニューヨーカーに呼びかけた。
New York City is back! Join us in for We Love NYC: The Homecoming Concert at the Great Lawn in Central Park on Saturday, August 21st. Tickets available Monday, August 2nd at 10am ET here: https://t.co/XiaM0hu80z #WeLoveNYC pic.twitter.com/gHwjikHHHP
— Live Nation (@LiveNation) July 27, 2021
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