2021/07/29 19:00
今年1月に開催された【サンダンス映画祭】のオープニング作品として上映され、<ドキュメンタリー部門審査員大賞>と<観客賞>をW受賞した映画『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』が2021年8月27日より劇場公開スタートする。
1969年、あのウッドストックと同じ夏、米ニューヨークで30万人を集めたもう一つの大規模フェスがあった。若きスティーヴィー・ワンダーやB.B.キング、当時人気絶頂のスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、全米ヒットチャートを席巻していたブラック・ミュージックのスターが集結した幻の音楽フェス【ハーレム・カルチュラル・フェスティバル】だ。しかし、その存在は50年間封印されていた――いまこの瞬間まで。
このフェスティバルの全貌をパワフルなドキュメンタリー映画として蘇らせたのが、5度の【グラミー賞】受賞者であり、ザ・ルーツのドラマー/DJとして世界的人気を誇るアミール・“クエストラブ”・トンプソン。至高のライブ・パフォーマンスの数々と、生きたアメリカ現代史ともいえる貴重な記録映像を見事に織り込み、誇りと希望に満ち溢れたメッセージを観る者に投げかける。
公開まで1か月となり、本編より極上ライブ・パフォーマンス映像が公開。大勢の人が詰めかけ、熱気溢れる会場に「次のアーティストは……」と紹介されて登場するのは、1996年に【ロックの殿堂入り】を果たし、【グラミー賞】を7度も受賞した“ソウルの女帝”グラディス・ナイト率いるグラディス・ナイト&ザ・ピップスだ。当時多大な人気を得ていた彼らの姿に、会場のボルテージは一気に最高潮。2週連続で全米2位の大ヒットを記録した「悲しいうわさ」をパワフルな歌声で披露し、会場を熱狂の渦に巻き込んだ。
今回公開された映像には「緊張したわ。とてもワクワクしてた。あんなに観客がいるなんて」と当時を振り返るグラディス本人の証言もあり、【ハーレム・カルチュラル・フェスティバル】が全米で人気絶頂を迎えていたアーティストですら圧倒する、過去に類をみない、世紀の一大イベントであったことが伺える。
50年間封印されていたとは思えない鮮やかな映像と、信じられないほど良質な音源で幻のフェスを疑似体験できる本作。夏本番を迎えながらも、多くのイベント・企画が中止や延期を迫られる昨今、大スクリーンと最高の音質を備えた映画館で、フェス上映を楽しんでみては?
◎公開情報
『サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)』
2021年8月27日(金)より、全国公開
監督:アミール・“クエストラブ”・トンプソン
出演:スティーヴィー・ワンダー、B.B.キング、フィフス・ディメンション、ステイプル・シンガーズ、マヘリア・ジャクソン、ハービー・マン、デイヴィッド・ラフィン、グラディス・ナイト&ザ・ピップス、スライ&ザ・ファミリー・ストーン、モンゴ・サンタマリア、ソニー・シャーロック、アビー・リンカーン、マックス・ローチ、ヒュー・マセケラ、ニーナ・シモンほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2021 20th Century Studios. All rights reserved.
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