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2021/07/16

マネスキン、独特の世界観が具現化された「アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ」のMV解禁

 アバ、セリーヌ・ディオンを生んだヨーロッパ最大の音楽の祭典【ユーロヴィジョン・ソング・コンテスト2021】で、先日見事優勝を飾ったイタリアのロック・バンド、マネスキン。優勝後わずか2か月足らずで全世界の音楽シーンを席巻中の彼らの最新ミュージック・ビデオ「アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ」が本日公開された。

 独特のリズムがクセになる同曲は今年3月にリリースした最新アルバム『テアトロ・ディーラVol.I』からのオリジナル楽曲で、現在全世界のチャート上位にランクインする中、待望のビデオ公開となった。

 映像はオーディエンスを覗き見的なループへと陥れ、あらゆる欲望がほんの少しの犠牲によって叶えられる様子が、魚眼レンズ、のぞき穴、透明フィルムをフル活用し、目まぐるしく回転し動き続けるイメージを通じて描かれている。バンドは大胆でフィルターをかけないライブ・ショウのスターらしく、曲のムードや歌詞を完璧な形で反映させている。また相反する様々なキャラクターが登場し、セクシュアリティをあらゆるニュアンスで表現。このある意味矛盾ともいえる描写は、彼らの持つ独特の世界観が具現化されたものとも言える。

 衣装やアクセサリーは、グッチのクリエイティヴ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレの最もアイコニックなコレクションからメンバーが選んだ。また映像はヴェネツィア映画祭の第35回FIPRESCI賞(国際映画批評家連盟賞)を受賞した、ショート・フィルム『ジャドール(J’Ador)』のシモーネ・ボゼッリ監督によるもの。監督による語り口と視点が、欲望と人間模様の領域における力関係を絶妙に表現している映像を作り上げた。

 現在、同曲と2017年にリリースしたデビューEP『チョーズン』に収録され、TikTokでも再生回数が急上昇している、フォー・シーズンズのカヴァー曲「ベギン」が世界各国でヒット中。7月9日付けSpotifyウィークリー・ソング・チャート(グローバル)では、オリヴィア・ロドリゴ、エド・シーラン、リズ・ナズ・X、ドージャ・キャット、デュア・リパなど錚々たるアーティストがTOP10に名を連ねる中、「ベギン」が堂々の1位獲得、また「アイ・ワナ・ビー・ユア・スレイヴ」も8位にランクインし、2曲同時にTOP10入りするという快挙を達成している。

 今後彼らは現在配信中の最新アルバム『テアトロ・ディーラ Vol.I』の続編を年内にリリースする予定。また12月に初のアリーナ・ツアーを行ない、2022年春に長期ツアーに出ることも発表している。

◎リリース情報
アルバム『テアトロ・ディーラ Vol.I』
配信中
https://SonyMusicJapan.lnk.to/ManeskinTeatrodIraVol1