2021/06/10
現地時間2021年6月9日、テイラー・スウィフトが、今年のNational Music Publishers' Association(NMPA)の年次会合で、<ソングライター・アイコン賞>を授与された。受賞スピーチでは、これまでに一緒に仕事を共にしてきたコラボレーターやファンに心のこもった感謝の言葉を述べている。
ヴァーチャル開催されたイベントにリモート出演したテイラーは、NMPAのデヴィッド・イズラライト(David Israelite)社長兼CEOの紹介を受けると「この場を借りて、ソングライティングにおける私の師や先生となってくださった方々にお礼をしたいです」とスピーチを始めた。「最初に、私が中学2年生、3年生だった頃に、米ナッシュビルで一緒に曲作りをしてくださった方々、そんなことをするなんて正気ではなかったはずです。でもおかげで、私はミュージック・ロウを拠点とする最高のソングライターたちから学ぶことができました」と彼女は述べた。
テイラーはまず、2006年のセルフ・タイトル・デビュー作に収録されている「Tim McGraw」や「Teardrops on My Guitar」で共作し、その後もアルバム『ザ・ホリデイ・コレクション』、『フィアレス』、『レッド』などでタッグを組んだリズ・ローズについて話した。「リズ・ローズは、私のキャリアが軌道に乗るか全くわからなかった頃に、何時間も何時間も(曲作りをしながら)一緒に過ごしてくれた人物です」と紹介すると、「当時私のダンスカード(予定表)は空いていて、14歳でした。けれど、彼女は私と一緒に幾度も曲作りを行ってくれましたし、自分のアイディアを簡潔にするとともに、エモーショナルなパンチが詰まったものする方法を教えてくれました」と振り返った。
続いてテイラーは、アルバム『レッド』、『1989』、『レピュテーション』などの作品を通じて、彼女がポップ界へ転身するの手助けしてくれたマックス・マーティンとシェルバックにお礼すると、『1989』で初めてタッグを組み、現在では彼女のメイン・コラボレーターとなったジャック・アントノフについて、「本当に素晴らしいクリエイターで、学べる存在」と称した。また『フォークロア』と『エヴァーモア』をコライトし、共同プロデュースするとともに、再録アルバム第一弾『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』のプロデュースにも携わったザ・ナショナルのアーロン・デスナーにも感謝の言葉をかけた。
UMPGナッシュビルの会長兼CEOのトロイ・トムリンソンについては「いつでも私の新曲を聴くことに興奮してくれること」が励みになると述べると、UMPGの会長兼CEOのジョディー・ガーションには「業界内の女性ソングライターを後押ししてくださって」感謝していると話した。そして“私の詞を大切に思ってくれている”ファンたちには、「みなさんが詞を分析し、それを日記に書き写したり、私が書くことに興味を持ってくれることが、自分にとってどれほど意味があることなのかわかっていないと思います」と伝えた。
NMPAのイベントということもあり、テイラーはスピーチの中でソングライティングの“魔法のようで不可解な”プロセスについても触れた。「ソングライターなら誰もが言うと思いますが、アイディアを思いついて、それがどこから生まれたのか確かでなくても、そのアイディアを掴み、音楽の一部など何かに変えることができれば、そこから職人技が培われるんです」と彼女は話し、「そうやって技を学び、磨く機会が与えられるんです」と説明した。
授賞式では、テイラーへのトリビュートとして、サラ・バレリスが『1989』に収録されている「Clean」のカヴァーを披露した。その際、彼女は2013年にテイラーのコンサートに出演した時に、イヤ・モニターが“故障”するというアクシデントに見舞われたことを明かし、「私の歌唱は酷いものでしたが、テイラーはとても親切に、深い思いやりを持って接してくれて、気分を安らげてくれました」と彼女の人柄について語った。
<ソングライター・アイコン賞>の過去の受賞者には、ガース・ブルックス、アリシア・キーズ、ファレルなどがいる。
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