照井利幸（ex.Blankey Jet City）など各方面の著名人が絶賛（http://bit.ly/V2QEnY）。後藤正文（ASIAN KUNG-FU GENERATION）にも「好き」とツイートされたシンガーソングライター 阿部芙蓉美が、2月9日 恵比寿LIQUIDROOMでワンマンライブを開催した。

＜異例。文字通り“LIQUIDROOMの真ん中で”ライブ＞

　「お客さんが聴く音と同じ環境で歌いたい、同じ音を感じたい」とかつてから願っていた彼女は、LIQUIDROOMでは異例となるセンターステージライブ【阿部芙蓉美ワンマンライブ LIQUIDROOMの真ん中で】に挑戦。これは自身にとっても初のトライアルで、観客はステージを全方位に囲む形で着席する。また、スタンディングエリアもステージを四方八方から囲む為、通常はあり得ない角度からライブを楽しむ形となった。

＜明確な進化。未だかつてない熱量や視点を持つ新曲＞

　小田急電鉄『小田急ロマンスカー』CMや広末涼子出演の興和『キャベジンコーワS』CM等で、誰でも一度は聴いたことがあるであろう、スモーキーで美しい唯一無二の声。それがgomes（key,cho）、薫國（b）、千住宗臣（dr）、永野亮（g,cho）といったハイセンスな音楽家の音と寄り添いながら、いつもと情景の違う会場、満員の観客と溶け合う。また、4月3日リリースの3rdフルアルバム『how to live』収録曲を披露するブロックでは、未だかつてない熱量や視点を持つ新曲の畳み掛けで、聴く者を幾度となく唸らせた。

　MCでも“LIQUIDROOMの真ん中で”ライブを実現することが目標であったこと。これからも「もっと刺激的なことを」形にしていきたいと、いつになく少し熱っぽく語っていた彼女だが、この日披露された新曲はもちろん、リアレンジされた旧譜たちの多くも刺激的に進化。阿部芙蓉美のステージング自体も身振り手振りで周囲の熱をコントロールしたりと、耳だけでなく目も離せない内容となっていた。

＜今後。ミト（クラムボン）等との対バンも＞

　なお、阿部芙蓉美は、3月2日 永野亮とのユニットで下北沢SEED SHIPに登場。ミト（クラムボン）などと競演する。さらに、4月5日には月見ル君想フでDadaD、コトリンゴと対バン。6月29日にはshibuya duo MUSIC EXCHANGEでニューアルバムのレコ発ライブを行う。

取材＆テキスト：平賀哲雄
Photo by AZUSA TAKADA

◎ライブ【阿部芙蓉美ワンマンライブ LIQUIDROOMの真ん中で】
02月09日（土）恵比寿LIQUIDROOM SET LIST：
01.いつかまた微笑みあえる日が来るまで
02.群青
03.希望のうた
04.清い正しい美しい
05.空に舞う
06.cinema
07.青春と路地
08.the limit to your love（feistカバー）
09.革命前夜（新曲）
10.poets（新曲）
11.8月（新曲）
12.highway, highway
13.開け放つ窓
14.君とあの海
15.live in glory（新曲）
En1.エイトビート・サッドソング
En2.沈黙の恋人
En3.声と涙

◎アルバム『how to live』
2013/04/03 RELEASE
JHCA-1014 2,500円（tax in.）
01.革命前夜
02.poets
03.live in glory
04.アンアン
05.広い世界を見な、寝るのはまだ早いさ
06.8月
07.i love rock and roll
08.daddy
09.生き方