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2021/06/05

ビリー・アイリッシュ新曲MV公開、YouTubeが音楽業界に支払った金額、BTS「Butter」初登場1位:今週の洋楽まとめニュース

 今週の洋楽まとめニュースは、ビリー・アイリッシュに関する話題から。ビリー・アイリッシュが新曲「Lost Cause」を配信リリースし、自らが監督したMVも同時公開した。同楽曲は、2021年7月30日にリリースするニュー・アルバム『ハピアー・ザン・エヴァー』からの先行トラックとなる。楽曲のタイトルとなる「Lost Cause」は「駄目なやつ」という意味で、歌詞では「あなたはただの駄目なやつ / 前は全然こんなんじゃなかったのに / だから言ったでしょ? / 独りよがりはやめて / そろそろ現実を見なよ」と皮肉たっぷりな内容。公開わずか8時間で600万回再生を超えているMVでは、ブロンドヘアになったビリーが仲間と家の中で踊っている様子が映し出されている。ビリーは自身のインスタグラムで「“Lost Cause”が配信されましたあああああセクシーな気分になってこの撮影をできる時間があったんだよね。へへへ 楽しんで(笑)」とコメントしている。先週27日に【Happier Than Ever, The World Tour】と題したアリーナ・ツアーの発表したビリー。皮切りとなる北米、ヨーロッパ、イギリスの全日程は完売となっている。さらに、今月25日からは、ビリーが全てをさらけ出したドキュメンタリー映画『ビリー・アイリッシュ: 世界は少しぼやけている』の劇場公開が始まる。新宿ピカデリー他、全国で随時ロードショーされる予定だ。

ビリー・アイリッシュ、仲間とハウス・パーティーを楽しむ新曲「Lost Cause」のMV公開

 YouTubeが過去12か月間に40億ドル(約4,400億円)以上を音楽業界に支払ったことが、同社の音楽担当トップであるリオ・コーエン(Lyor Cohen)が送った書簡で明らかになった。この40憶ドルの支払いには、アーティスト、ライター、レーベルなどへの支払いが含まれる。コーエンは、40億ドルの30%が一般ユーザーによって作られたコンテンツのクリエイターに支払われたと述べ、同社がクリエイターに投資していることを強調した。コーエンは、「YouTubeでは、ファンによる動画の投稿が常に盛んで、アーティストが視聴者を増やし、世界中で曲をヒットさせるのに役立っている」と述べた。「今ではプレミアム音楽コンテンツと並び、意味のある追加的な収入源になっていることに感動しています」と続けた。また、具体的な数字は公表しなかったが、彼はYouTube Musicの開始以来、2021年の第1四半期の新規加入者は、これまでのどの四半期よりも多かったと明かした。Spotifyは2020年に50億ドル(約5,500億円)以上のロイヤリティを支払ったと明かし、ストリーミング音楽の分野で他社より多かったことを強調した。しかし、コーエンは書簡で、YouTubeは定額制の音楽やミュージック・ビデオのサービスに加えて、大規模な広告支援があるビデオ・プラットフォームを通じて音楽を収益化していると指摘した。

YouTube、過去12か月間に音楽業界に約4,400億円を支払ったと発表

 ダフト・パンクが2001年にリリースしたアルバム『ディスカバリー』の影響力について書かれた新しい本が、今年9月に発売されることがわかった。ジャーナリストのベン・カーデュー(Ben Cardew)が執筆した『Daft Punk's Discovery: The Future Unfurled』では、約25本のインタビューを通して同アルバムのレガシーを紐解く。これらには、プロデューサーとしてダフト・パンクと仕事をした人物、1997年の「ティーチャーズ」や他の曲の制作に関わった人物、ダフト・パンクを取材したジャーナリスト、そして彼らに影響を受けたアーティストのインタビューが含まれる。また、2013年に行われたダフト・パンクとの対談で未発表のインタビューも収められる。「私は30年以上もダフト・パンクに魅せられてきました」とカーデューは声明で述べた。「この本を執筆したかった主な理由の一つは、彼らが少し誤解されているように思えたからです。まるで伝説がひとり歩きしているようで、私は真実を伝えたかったのです」と続けた。なお、米ビルボードがダフト・パンクに確認したところ、同著書はアーティスト公認でないことがわかった。

ダフト・パンク、アルバム『ディスカバリー』についての本が今秋発売

 さて、今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、BTSの新曲「Butter」が1位に初登場した。5月21日にリリースした「Butter」で、通算4曲目のNo.1タイトルを獲得したBTS。初の首位獲得曲「Dynamite」(2020年9月5日付チャート)から「Butter」まで、4曲を1位に送り込んだ期間はわずか9か月で、グループとしては1970年にジャクソン5が記録した8か月2週間(1970年1月30日から10月17日)に次ぐ最短記録を約51年ぶりに更新した。「Butter」は、初週242,800を売り上げてデジタル・ソング・セールス・チャートでも1位に初登場。週間セールスは「Dynamite」が初登場週で記録した300,000以来の最高売り上げとなった。ストリーミング・ソング・チャートでは初週3,220万回を記録して4位に、エアプレイ・チャートでは1,810万回を記録して39位にそれぞれデビューしている。そしてオリヴィア・ロドリゴが3曲をTOP10に同時ランクインさせた。さらに、ストリーミング・ソング・チャートではTOP10圏内に8曲を同時にチャートイン。女性アーティストとしての最多記録を更新した。全アーティストを含むと、故ジュース・ワールド(2020年7月25日付)、ザ・ウィークエンド(2020年4月4日付)、リル・ウージー・ヴァート(2020年5月21日付)、ポスト・マローン(2018年5月12日付)の計4組とのタイ記録で、歴代最多はJ.コール(2021年5月29日付)とドレイク(2018年7月14日付)の9曲となっている。

【米ビルボード・ソング・チャート】BTS「Butter」初登場1位、オリヴィア・ロドリゴTOP10に3曲チャートイン
オリヴィア・ロドリゴ、米ビルボード・ストリーミング・チャートTOP10に8曲が同時ランクイン テイラーの最多記録を抜く

 そしてアルバム・チャートでは、オリヴィア・ロドリゴのデビュー・アルバム『サワー』が1位に初登場した。5月21日にリリースされた『サワー』は、4月24日付チャートでテイラー・スウィフトの『フィアレス(テイラーズ・バージョン)』が記録した291,000を上回る2021年最大の週間ユニット295,000を記録して、堂々のNo.1デビューを飾った。そのうち、218,000がアルバム・ストリーミング(SEA)、4,000がトラックごとのユニット(TEA)、72,000がアルバム・セールスで、ストリーミング、セールスいずれも今週最大の数字を記録している。なお、そのテイラー・スウィフトは本作収録の「1 step forward, 3 steps back」にソングライター(サンプリング曲として「New Year’s Day」を提供)として参加している。テイラーは、オリヴィア・ロドリゴが最も敬愛するアーティストであり、実力や楽曲を称えるなど彼女のブレイクにも大きく貢献した。『サワー』の初週ストリーミングは3億73万回で、R&B/ヒップホップ・アルバムを除く女性アーティストの作品としては、2019年2月23日付チャートでアリアナ・グランデの『thank u, next』が記録した3億707万回に次ぐ、歴代2番目に高い週間ストリーミングを打ち出した。なお、『thank u, next』は12曲だったのに対し『サワー』は11曲で同等の記録を打ち出している。

【米ビルボード・アルバム・チャート】オリヴィア・ロドリゴ初登場1位、トゥエンティ・ワン・パイロッツ/42ダグTOP10デビュー

 

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