2021/06/04
2021年上半期Billboard JAPAN総合アニメソング・チャート“HOT Animation”で、『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』の主題歌であるLiSAの「炎」が1位に輝いた。
昨年10月16日に公開され、現在もまだ公開が続く『~無限列車編』は、国内累計来場者2,800万人超、国内興行収入も歴代1位となる400億円突破と、空前の鬼滅ブームで日本を沸かせた。世界各国でも公開を迎え、コロナ禍で劇場危機が迫るなか、アニメ・映画産業を後押しする結果に。そのストーリーとのシナジーが話題となった主題歌「炎」もまた多くのリスナーに届き、ストリーミング、ダウンロード、動画再生、CD読み取り回数のルックアップ、カラオケの5指標で1位を記録。CDセールスも累計28万枚以上を売り上げており、LiSAはTVアニメ『鬼滅の刃』のオープニング曲で2020年年間アニメチャート首位に輝いた「紅蓮華」に続く、ロングヒットを叩き出した。待望のアニメ続編となる遊郭編が今年オンエアされることになっており、下半期の鬼滅人気の再燃に期待が高まる。
そして2位には、昨年11月に公開された映画『STAND BY ME ドラえもん 2』の主題歌である菅田将暉の「虹」がチャートイン。ダウンロード2位、ストリーミング3位、カラオケ3位、ルックアップ3位、動画再生4位、CDセールス5位、ラジオ5位、Twitter 8位と、フィジカル・デジタルともに好成績を残した。本曲も映画のヒットに合わせて、その歌詞とメロディが多くのリスナーに響いたようだ。そして3位には、初登場以降、週間アニメチャートでトップ10をキープするYOASOBIの「怪物」(TVアニメ『BEASTARS』オープニング曲)がチャートイン。本曲は現在10週連続No.1を記録してアニメチャート歴代3位に立っており、下半期も好調なペースを維持しそうだ。
そのほか『呪術廻戦』の第一期オープニングを飾ったEveの「廻廻奇譚」や、LiSAの「紅蓮華」といった人気アニメの楽曲が続く。特に「廻廻奇譚」はEP収録曲(アルバム扱い)であるためフィジカル・ポイントがないが、ストリーミング2位、動画再生3位、ダウンロード3位と、それをカバーする高いポイントを積み上げた。作品と楽曲自体の人気の高さに加え、第一期・第二期と長いスパンで新しいファンを取り込んだことで、アニメ放送終了後も好調なヒットが続いたと考えられる。
「廻廻奇譚」と相反して6位に入ったSnow Manの「Grandeur」(TVアニメ『ブラッククローバー』オープニング曲)は、デジタル配信がないものの、累計セールス97万枚でCDセールス1位、Twitter 1位、ルックアップ2位、動画再生5位と、主にフィジカル・ポイントが牽引してトップ10内に入り込んでいる。また、7位の宇多田ヒカル「One Last Kiss」(『シン・エヴァンゲリオン劇場版』主題歌)と8位のOfficial髭男dism「Universe」(『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争2021』主題歌)は、リリースからわずか2~3か月で早くも上半期トップ10入り。ラジオ1位の「Universe」は、まだ映画公開前ということもあり、公開後の今後のアクションに注目したい。
◎【2021年上半期Billboard JAPAN HOT Animation】トップ10
1位「炎」LiSA
2位「虹」菅田将暉
3位「怪物」YOASOBI
4位「廻廻奇譚」Eve
5位「紅蓮華」LiSA
6位「Grandeur」Snow Man
7位「One Last Kiss」宇多田ヒカル
8位「Universe」Official髭男dism
9位「優しい彗星」YOASOBI
10位「インフェルノ」Mrs. GREEN APPLE
集計期間:2020年11月23日(月)~2021年5月23日(日)
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