2021/05/21 11:10
BTSのSUGAが、米ローリング・ストーン誌のデジタル・カヴァー・ストーリーで、自身の鬱や苦悩を歌詞の中でどのように表現しているかについて語っている。
SUGAは、メンバーの中でも多くの曲を書いており、彼の告白的な歌詞は奥深く、時に心の闇から生まれている。2016年にデビュー・ミックステープ『Agust D』をリリースした際、彼はスポットライトを避け、一時的にK-POPのアイコンとしての地位から離れ、自身の鬱病という厳しい現実に向き合い、精神治療を受けた。しかし、ファンが良い時も悪い時も自分に寄り添ってくれていることを彼は知っている。なぜなら彼が音楽を通じて自由に表現する感情にどれだけ共感しているか、ファンから聞かされているからだ。
「今は穏やかで気分が良いですが、こういったネガティブな感情は現れては消えます。寒い天気と同じようなもので、一年、一年半の周期で戻ってくるかもしれません」とSUGAは語った。「でも、私の音楽を聴いて、これらの感情を表現した歌詞に安心したり、慰められたという声を聞くと、すごくいい気分になりますし、とても励みになります。誰にとっても、これらの感情は隠すべきものではないと思います。話い合い、表現されるべきです。私がどんな感情を抱こうと、以前のように、私はいつでもそれを表現する準備ができています」と続けた。
BTSの2ndアルバム『Wings』に収録されている彼のソロ曲「First Love」では、人が経験する良い事、悪い事、「苦しい事」が表現され、彼の音楽への愛が語られている。だが、彼の両親にとってラップは聴いたことのない、そして理解できない音楽のジャンルだったため、彼がラップを通じて表現することに必ずしも賛成しておらず、時には歌詞を破ったこともあったようだ。しかし、28歳の世界的なスーパースターにとって、それがかえって曲を作り続けるモチベーションになったそうだ。
SUGAは「私の両親はラップを理解していませんでした。私とは世代が違いますし、ラップを聴いたこともありません。彼らが聞く音楽にラップは存在しなかったのです。だから、私がやっていることに反対したのは当然のことなのです」と振り返った。「もちろんミュージシャンという職業が、とても不安定なのもあります。ですから、私がしていたことに両親が反対したのはよく理解できます。そして、証明する必要があったからこそ、私はモチベーションを高め、より一層努力できたのだと思います。両親にそれが可能であることを示さなければなりませんでした。それが、私をさらに頑張ろうという気持ちにさせたのだと思います」と説明した。
米ローリング・ストーン誌の2021年6月号では、BTSを大特集しており、メンバー全員の表紙のほか、各メンバーがそれぞれフィーチャーされた表紙の全8種が収められたボックス・セットのプレオーダーが開始されている。
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