2013/01/25
ザ・ルーツのドラマーでリーダーのクエストラヴが、長らく沈黙を守っているディアンジェロのニューアルバムについて“完成間近”だと明らかにした。
アメリカのTV番組『レイト・ナイト・ウィズ・ジミー・ファロン』に出演するクエストラヴは、2000年リリースの『Voodoo』以来、長年待ち望まれているディアンジェロのニューアルバムに携わっており、ドラム・トラックのレコーディングなどに時間を費やしているという。クエストによると、アルバムは“インスタント・クラシック”のようなサウンドになるとしている。
先週末、アルバムの仕上げ作業のため18時間近くもスタジオにいたというクエスト。「まぁ俺は“ファロン”の仕事でスタジオを抜けなければならなかったんだけど、それでも仕事後すぐに取りかかった。実際、彼と一緒に朝6時までドラム・パートをやり直したよ。バンドではそんなことしないけど、俺は彼のためならやるんだ。今はやり残したところを仕上げているところさ。99%は終わったよ」とビルボード誌に明かした。
また、内容についても触れており、アルバムは「スライ(&ザ・ファミリー・ストーン)の『暴動(There's a Riot Goin')』の俺たち世代バージョンと言っても的外れじゃないと思う。力強くファンキーで、そう容易く理解できるものじゃない」とのこと。「彼は13年もこのレコードに時間を掛けてしまう、そういうアーティストなんだ。君たちがこのレコードを消化するには10年かかるだろうね。何から何まで素晴らしいよ。クラシックとはどういったものなのか判断するのにちょうど良い作品で、アルバムを聴いて30秒で理解できると思う。実際のところ、俺たちがこのアルバムに取りかかったのは2004年だけど、まさに時間を超越した作品になるよ」と続けている。
2004年以来、音楽業界ではディアンジェロのタイトル未定の新作について、根拠のない様々な誤報が飛び交ってきたが、クエストラヴはこの1年の間にアルバムをリリースする可能性を見据え、2月までには新作を仕上げられると確信しているようだ。
昨年6月、ディアンジェロは“ボナルー・フェス”でザ・ルーツ他とのジャム・セッションに参加し、アメリカでは10年ぶりとなるパフォーマンスを披露した。一方、クエストは、ザ・ルーツとしてエルヴィス・コステロとのコラボレーション・アルバムを今年中にリリースすると発表したばかりだ。
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