12月29日に渋谷CLUB QUATTROでライブイベント【WATT'S GOING HAPPENING!?】が開催され、THE ALFEEの坂崎幸之助や曽我部恵一らも絶賛するロックバンド 井乃頭蓄音団が出演。募集していた失恋エピソードが基の新曲を初披露した。

　オワリカラ、URBANフェチ、ザ・ビートモーターズ、テングインベーダーズ、うみのてと、今勢いに乗るバンドが多数出演した今回のイベント。そのトリを務めることになった井乃頭蓄音団だが、松尾よういちろう（vo,g）は転換時から「セッティングという新しいパフォーマンスでございます」と絶好調だ。

　「親が泣く」よりライブをスタートした彼らは「この人は誰だろう」「デスコ」と代表曲を続けると、中盤、多数投稿された中から選んだ失恋エピソードを松尾が朗読し始めた。付き合っていた男性から「他に好きな人ができた」と一方的に別れを告げられ、芽生えた憎しみの感情を鎮魂して欲しい。

　36歳女性からのそんな願いを、激情的なロックナンバーとして昇華させた5人は、間髪入れずに「コンドームなんて持っていなかった～上半身の愛」を披露。ヒロヒサカトー（g）が客席に乱入してギターソロを繰り出す大暴れで盛り上げた。

　終盤には、この日のチケット予約者にレコーディングしたばかりのCDをプレゼントした「カントリーロード」で大合唱に。アンコールにも応えて最後まで会場を盛り上げた井乃頭蓄音団だが、ライブ中には告知として東京では初のワンマンライブを2013年3月23日に下北沢CLUB Queで行うことも発表した。

　オフィシャルサイトには“満員でソールドアウトをさせなければならない理由がある！”とあるが、果たしてその理由とは。続報にも期待しよう。

◎あなたの失恋に鎮魂歌 採用された失恋エピソード全文：
井乃頭蓄音団様
この機会に私の失恋エピソードを送りたいと思います。
匿名希望、三十六歳、女性。
数年前の秋、私は当時付き合っていた彼氏に、別れを切り出されました。
理由は、他に好きな人ができた、ということ。そして、私に内緒で既にもう付き合っていること。
それが理由でした。
不思議とその時私は、悲しいや寂しいという感情はなく、覚えているのは憎しみだけで。
この人は私と別れても幸せなんだなと思うと腹が立ってしょうがありませんでした。
あの時どうすればよかったのかは今でも分かりません。
この行き場のない、やり場のない気持ちを歌にして鎮魂して下さい。
よろしくお願いします。

◎ライブ【WATT'S GOING HAPPENING!?】
2012/12/29（土） at 渋谷CLUB QUATTRO
セットリスト：
01.親が泣く
02.この人は誰だろう
03.デスコ
04.別れてあげない（新曲）
05.コンドームなんて持っていなかった～上半身の愛
06.カントリーロード
07.帰れなくなるじゃないか

En1.好敵手～ライバル～
En2.素直な自分

◎井乃頭蓄音団 ライブ情報
【カラバッシュカウントダウンパーティ！】
12月31日（月）～2013年1月1日（火） 下北沢BASEMENT BAR＆THREE
※松尾よういちろうソロ
＜2013年＞
【Great Hunting Night vol.41】
1月11日（金） 青山 月見ル君想フ
1月13日（日） 吉祥寺SILVER ELEPHANT
【リバーシブル吉岡主催ロックフェス“男女共学”】
1月14日（月） 大阪 十三FANDANGO
【ヤーチャイカ企画“ばかしあい”】
1月19日（土） 秋葉原GOOD MAN
【コンテンポラリーな生活 presents！ 「コンテンポラリーな人々vol.3」】
2月17日（日） 下北沢BASEMENT BAR
【親が泣くツアーファイナル＆東京初ワンマン ～ツアーなんてやったけな？2013～】
3月23日（土） 下北沢CLUB Que
※ワンマンライブ