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2012/10/11

数多の楽器を操る6人組 初ワンマンで闘病から復帰メンバー涙

 3rdアルバム『Reincarnation』をリリースしたばかりのAureole(オーリオール)が、10月6日にSHIBUYA O-nestで同作のリリース記念ライブを開催。初のワンマンライブで唯一無二のサウンドを見せつけた。


 2007年に結成されたAureoleは、ノートPCも操るボーカルギターの森大地を筆頭に、ベースとコントラバス、ギター、ドラム、キーボードとフルート、ヴィブラフォンとグロッケン(共に鉄琴の一種)と、様々な楽器を駆使して時に幻想的で時に攻撃的なサウンドを生み出していく異色の6人組バンドだ。

 2010年以降は森が主宰するレーベル kilk recordsより作品をリリースし、メディアからは“今後の日本の音楽シーンのキーマン”とも評されている彼ら。この日は初めてのワンマンという記念すべきステージにして、くも膜下出血を発症して一時バンドを離れていた岡崎竜太(b)の復帰を祝福する舞台でもある。


 “前説フリースタイル”としてスーツ姿のラッパー DOTAMAが開幕を告げると、Aureoleの面々は4人の管楽隊を率いてステージへ。『Reincarnation』収録曲を中心に、豪華な布陣で豊潤なサウンドを鳴らしていく。また、この手の音楽に取っ付き難さを覚える人はいるかもしれないが、緻密に編み込まれた繊細さを持ちながら、聴き手を選ばないポップさに溢れているのも彼らの大きな特徴だ。

 それはメンバーの人柄にもよく表れており、楽曲を演奏するたびに「どうもありがとうございます」と微笑む森や、復帰を祝う観衆に何度も礼を告げ、時折瞳を潤ませる岡崎。白いドレス姿で美しい音色を奏でつつ、溌剌な笑顔を見せる女性陣 saiko&佐藤香と、あたたかみのある佇まいで観衆を魅了するのがAureoleなのだ。


 ライブは終盤に激しい楽曲の応酬となり、中澤卓巳が叩き出す荒々しいリズムに、百戦錬磨のギタリスト 中村敬治が奏でる幻想的なフレーズが絡み合う1曲もと、圧巻の音世界を展開。最後はダブルアンコールにも応じて約2時間、満場の観衆を魅了し続けた。

 演奏後にはこれからも良い音楽を作り続けると宣言した森が、岡崎の手を掲げて彼の復帰を祝福する感動的な一幕でステージを締め括った彼らだが、現在YouTubeにはアルバム『Reincarnation』から実に5曲ものミュージックビデオが公開されている。

 さらに、10月13日には所沢航空公園 野外ステージで開催される【埼玉フェスティバル2012】への出演も決定しているので、この機会に是非Aureoleの音楽に触れてみてはいかがだろうか。

 Photo By Ameshiba


◎アルバム『Reincarnation』収録曲ミュージックビデオ
・Dark Adaptation
http://youtu.be/9UMOdaNkW3A

・Live Again
http://youtu.be/Ye5DCQamJuQ

・Pass The Past
http://youtu.be/kuicST5K1Bw

・Suicide
http://youtu.be/GWO-8yHAeM4

・Leave
http://youtu.be/Egog6lyxM04

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