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2018/07/05 18:00

『アンティル・デス・コール・マイ・ネーム・リローデッド』ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲイン(Album Review)

 2018年5月12日付ビルボード・アルバム・チャート7位に初登場した、 ヤングボーイ・ネヴァー・ブローク・アゲインのデビュー・アルバム『Until Death Call My Name』に、新曲7曲が追加された“リローデッド”盤がリリースされた。

 本作からは、先行シングル「Outside Today」が、米ビルボード・ソング・チャート“HOT 100”で31位、R&B/ヒップホップ・チャート18位、ラップ・チャート最高14位のヒットを記録。自宅まで追い回すパパラッチに中指を立てる、若手ラッパーらしいヤンチャなミュージック・ビデオも好評で、公開半年で1億回視聴を突破した。

 リル・ウェイン作の2ndシングル「Diamond Teeth Samurai」も、ラップ・チャート25位まで上昇し、4月に公開したビデオは早5,000万視聴を突破するスマッシュ・ヒットとなった。その他、プロダクション・チーム・808マフィアのプロデューサー=TM88が制作に参加した「Public Figure」や、ハードコアなオープニング・ナンバー「Overdose」~ピアノベースのメロウ「Preach」など、どの曲もなかなかの力作。しかも、これら全曲を自身が制作したというから驚きだ。まだ18歳なのに……。

 オリジナル盤には、ビジネスマンとしても成功を遂げ、今なお世間を騒がせている(?)米ニューオーリンズの代表格=バードマンから、現在のヒップホップ・シーンを担うフューチャー、ドレイクのプロデュースによる「Yes Indeed」が大ヒット中の新人リル・ベイビーまで、新旧の人気ラッパーたちがゲストとして参加。新たに追加されたデラックス盤には、ミーゴスのオフセットとリル・ウージー・ヴァートの2人がクレジットされている。

 そのリル・ウージー・ヴァートが参加した「Rich Nigga」は、和っぽい電子音がバックで鳴り響く、ド派手なトラップ。オフセットとのコラボ曲「R.I.P」もその路線で、どちらもシングル・カットが見込める高クオリティ。追加された曲の中でも、この2曲は特にインパクトが強かった。オリジナル盤に収録されたタイトルと同等、それ以上の完成度か。

 また、 演歌っぽい歌いまわしも登場する「Run It Up」や、リズムに若干ズレをきかせてラップする「Thug Cry」、独特のハイトーンで張り上げる「Genie」など、ボーカルとラップを絶妙に絡ませる、スキルと勢いを増したボーカル・パフォーマンスも聴きどころ。オリジナル盤の収録曲もそうだが、1曲が2~3分弱と短く、あっさり聴き流せるのも良い意味で本作の魅力だと思う。

 米ルイジアナ州バトンルージュ出身。父親が逮捕され、母親も家を出て行き、育ての祖母も死去してしまう……という、ハードな幼少期を過ごしたヤングボーイ。その悲惨な環境がハングリー精神に繋がり、7歳からリリックを書き始め、若干14歳で初のミックステープ『Life Before Fame』(2015年)を発表。9作目となる『A.I. YoungBoy』(2017年)で初のランクイン(全米24位)を果たし、同年リリースしたマネーバッグ・ヨーとのコラボ曲「Fed Baby's」(最高21位)でブレイク、本作へのヒットに繋げた。

 2016年には殺人未遂容疑で逮捕され、翌2017年5月に保釈されたものの、今年2月には女性への暴行と誘拐(?)の容疑で再び逮捕。 保釈金を払って翌3月に保釈されたが、近々、また何かヤラかしそうな予感がする……。


Text: 本家 一成

◎リリース情報
アルバム『アンティル・デス・コール・マイ・ネーム・リローデッド』
2018/6/29 RELEASE

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