2012/04/12
過去6ヶ月間、マック・ミラーのキャリアは本人も想像していなかったほどに勢いをつけてきた。ペンシルバニア州ピッツバーグ生まれの彼はインターネットで注目を浴び、デジタルの人気をレコード・セールスにつなげてきた。しかしそうした評判はすごいプレッシャーにもなっている。
1STアルバム『ブルー・スライド・パーク』がビルボード200で初登場1位を記録したあと、マック・ミラーはそこら中のインディ・ラッパーにとって 成功の見本的存在になった。「他の人からのプレッシャーは感じないけど、自分自身から感じるんだ。自分にものすごく期待してるから」と彼は言う。
しかし、自信も覗く。「オレはナンバーワン・アルバムを出すためにここに来たんだ。ナンバーワンでなくてもいいなんて思ったことないよ。それが自分に期待してることなんだ」
2NDアルバム『ドナルド・トランプ』でも、ラッパーはそんなマジックをまた掴みたいと願っている。「もう一度それをやりたいと思っただけじゃなく、もっとうまくやりたいと思って作ったんだ」
20歳の彼は先月ミックステープ『マカデリック』を出した。ジューシーJ、ケイシー・ヴェギース、ケンドリック・ラマーらがゲスト参加したプロジェクトは彼の若々しい魅力がいっぱいながら、本人の現在の心境も反映している。「『マカデリック』が現在のオレの立ち位置なんだ。ミックステープのいいところはそこだと思う。アーティストから聞き手に直接伝わる。オレたちはそれを作って、ミックスして、次の日には発表できるからすごくナマなんだよ。そこがオレの音楽のいいところさ。ミックステープがなかったら、人々はオレが何者かわからなかっただろうね」。2012年末までに彼は3つのプロジェクトを進める予定だが、詳細はまだ秘密だという。「ひとつはすぐ出るけどね。どれもクレイジーだよ。ほんとにすごいんだ。それが今オレのしなきゃならないことだと思うんだ。いろいろ探究し、拡張して、他の人たちと音楽を作るのさ」
「長い間すべて自分でやりたいと思ってた。自分の力でここまで来たってわかってほしかったから。今は他の人たちと仕事をするのをすごく楽しんでる。オレのミックステープはおかしなゲストでいっぱいだよ。それがとにかく楽しい。アーティストとして成長するためにもっとやらなきゃって思ってる」
マックは国内の『マカデリック』ツアーを2012年5月まで続け、その後海外遠征に出かける。
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