2024/11/18
11月12日、神奈川・ビルボードライブ横浜にて【kiki vivi lily×tonun at Billboard Live YOKOHAMA 2024】が行なわれた。同公演はナノ・ユニバース創立25周年を記念して、ビルボードライブとタッグを組んで開催したスペシャルなイベント。1stステージをtonun、2ndステージをkiki vivi lilyが彩り、多くの観客魅了していた。そんな同公演の様子をレポートする。
まずは1stステージ。tonunが拍手とともに姿を現し、「今夜のキスで」でライブがスタート。甘くシルキーな歌声が響いていく。ポケットに手を入れ、自然体で歌う姿もどこかスタイリッシュだ。「よろしくお願いします」とギターを持つと、「東京cruisin’」へ。自然とクラップをする観客たちは、彼の音楽に没入しつつ、体を揺らしていた。
「こんばんは。ナノ・ユニバース25周年、ビルボードライブ横浜がタッグを組んだイベントということで、呼んでいただきありがとうございます」と挨拶をすると、「初めてビルボードライブでやるんですけど、めちゃくちゃ素敵な会場で気分が高まっています。ゆったり聴いてもらえたら嬉しいです」と笑顔を見せた。赤い照明に変わると、そのまま「思考回路はmellow」へ。R&B、HIPHOPムードたっぷりに歌い上げたところで、アップテンポな「バージンヘア」がスタート。さらに「Sweet My Lady」ではtonunの渋いギターソロも飛び出し、オーディエンスの心をグッと惹きつけていた。
ステージにtonun1人が残ったところで、「楽しんでますか? 弾き語りもやっちゃおうかなということで」とエレキギターからアコースティックギターに持ち替える。「最近めちゃくちゃ寒くなってないですか? ストリーミング・サービスとかで再生ランキングを見ると、この曲が(順位が)上がってきてるから」と語ってラフにスタートしたのは、「snow love」。バンド編成とはまた違った表情を見せていく。どこか温かな空気が広がったところで、上着を脱いでリラックスをしてもう1曲。「この曲は2年前に書いた、最初のクリスマスソング。もしかしたら知らない人もいるかもしれないですけど、よかったら聞いてください」と、「13度目のクリスマス」を披露した。
すっかりクリスマス色に染まった会場。ここでバンドメンバーを紹介し、「この間出した新曲、聴いてくれましたか?」。「ソロツアーでは弾き語りでやったんですけど、バンドでやるのは今日初めてということで。みなさん一緒にノリノリで聴いてもらえたら嬉しいです」と、「チルっとしたい」をバンドバージョンで初披露していく。tonunの柔らかな表情も楽しげな同曲の雰囲気にぴったりだ。ここでクラップを煽ると、「一緒に歌う方、どうぞ」と「沼らせないで▽」へ。さらに、ミラーボールがキラキラと回って「Sugar Magic」へと続く。歓声が上がったところでキラーチューン「Friday Night」が飛び出し、オーディエンスも思いっきり体を揺らしたり、クラップをしたり、手を上げてみたり。一気に盛り上がりパートを駆け抜けていった。
「早いもんでラスト一曲です。あっという間だったな」と名残惜しそうに話すと、【tonun One-man tour 2025】、さらに現在開催中の【tonun 1st Acoustic One-man tour「Solo」】を告知。「今日来てくださった皆さん、ありがとうございます。記念すべき一日をこの曲でお祝いしましょう」と「how many times」でハッピーな空気を作り上げて本編に幕を下ろした。
アンコールに応えて再び姿を現したtonunは、ナノ・ユニバース提供の衣装を紹介。バンドメンバーたちの衣装を説明しようとするも、「紹介できるほど知識がなくて……」と笑いを誘う。さらにナノ・ユニバースとのコラボグッズの告知をしたところで、「最後はあの曲でサマーグルーヴしますか!」。夏の夕暮れのような照明の中、「琥珀色の素肌」が始まった。クラップが鳴る中、グルーヴィーに歌いあげると、「ありがとうございました!」と手を振りながらステージを後にした。
2ndステージは、バンドメンバーが登場するとすぐに「Copenhagen」が流れてくる。そこにkiki vivi lilyが登場してそのまま歌い始める、という演出だ。思わず聴き入ってしまうキュートで魅力的な歌声で一気に“kiki vivi lilyワールド”を広げたところで、「Yum Yum」へ。客席をじっくり見渡すように歌ったり、歌詞の〈君〉で観客を指したりしながら、オーディエンスを引き込んでいった。「こんばんは、kiki vivi lilyです。よろしくお願いします」と挨拶をして始まった「Rainbow Town」は、軽快でスウィートな歌声で刻まれるグルーヴが心地良い。会場も彼女の音楽に身を委ねていた。
改めて挨拶をすると、「1stステージはtonunくんがダンディーでセクシーな舞台を繰り広げていました。tonunはラジオを同じ帯でやっていたりして、一緒にできて嬉しかったです」と語っていく。「火曜日のこの時間なんで仕事終わりの方もたくさんいらっしゃると思うんですけど、今のこの時間だけはすべて忘れて週末のように素敵な夜を一緒に過ごしましょう」と、「80denier」をスタートさせた。さらに「Whiskey」で魅せると、「風も冷たくなってきたのでこの歌を歌いたいと思います」と「Lazy」へと続けていく。客席からは〈Wake up〉と声が出ており、温かな空気が広がっていく。コーヒーの湯気のようにゆらゆらと揺れたくなる「カフェイン中毒」では、ポップなキュートさとドープさがグラデーションのように表現され、オーディエンスを魅了していった。
ここでバンドメンバーを含め、ナノ・ユニバース提供の衣装のポイントを紹介。kiki vivi lilyはこの日ベージュのジャケットにキラキラしたニットのセットアップという出で立ち。「これ、お腹がちょっと出てるんですよ。お腹を出させていただける機会なんてもうないんじゃないかと思って、頑張って一週間くらいジムに行きました」と笑顔を見せる。「今日は素敵な現場なので、ちょっとアコースティックな曲もお届けしようかなと思います」と言って始まったのは「At Last」。ギター一本に合わせて歌い出すため、彼女の声にじっくり酔いしれることができる一曲だ。「Waste No Time」を続けて披露すると、「先月新しい楽曲をリリースしまして。今日は世界で初めてバンドでその曲をやりたいと思います」と、1年5か月ぶりの新曲である「illusion」を披露。サビは客席も一緒に歌い、盛り上がりを見せていく。「Blue in Green」を歌い上げると、パッと笑顔を見せるkiki vivi lily。クラップを煽ってスタートしたのはnobodyknows+のカバー「ココロオドル」だ。オーディエンスとのコール&レスポンスも決まったところで、「今日最後のパーティー、一緒に楽しみましょう!」と「Pink Jewelry Dream」へ。クラップをしながら歌ったり、オーディエンスと声を合わせたり、彼女の楽しそうな姿が印象的だった。
楽しい時間はあっという間に過ぎていく。「今日は平日の火曜日、遅い時間なのにみなさんこんなにたくさん来ていただいて素敵なパーティーになりました。ありがとうございました。ビルボードライブで初めて歌うことができて、『illusion』も初めて歌えたし、忘れられない一日になりました」と思いを伝えていく。そして、「皆さん、お体に気をつけて。冬にこれを聴いて乗り越えてほしいなと、冬の曲で終わりたいと思います」と、ラストナンバーの「星喫茶店」で本編に幕を下ろした。
アンコールでは物販のお知らせをすると、「貴重なお時間を割いて来てくれて本当にありがとうございました。素敵な夜になりました。いつになるかはわからないですけど、ライブのお知らせができるように頑張って活動していきますので、応援よろしくお願いします」とkiki vivi lily。「また会う日まで、という意味を込めてこの曲を」と「See you in Montauk」を奏でると、最後は「またどこかでお会いしましょう!」と笑顔でステージを去っていった。
Text:高橋梓
Photo:後藤壮太郎
◎セットリスト
【kiki vivi lily×tonun at Billboard Live YOKOHAMA 2024】
2024年11月12日(火)神奈川・ビルボードライブ横浜
tonun(1stステージ)
1.今夜のキスで
2.東京cruisin'
3.思考回路はmellow
4.バージンヘア
5.Sweet My Lady
6.snow love(弾き語り)
7.13度目のクリスマス(弾き語り)
8.チルっとしたい
9.沼らせないで▽
10.Sugar Magic
11.Friday Night
12.how many times
13.琥珀色の素肌
kiki vivi lily(2ndステージ)
1.Copenhagen
2.Yum Yum
3.Rainbow Town
4.80denier
5.Whiskey
6.Lazy
7.カフェイン中毒
8.At Last
9.Waste No Time
10.illusion
11.Blue in Green
12.ココロオドル
13.Pink Jewelry Dream
14.星喫茶店
15.See you in Montauk
※▽=特殊記号のハート
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