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2024/01/04

【米ビルボード・ソング・チャート】ブレンダ・リー首位返り咲き、TOP8をホリデー曲が史上初めて独占

 ブレンダ・リーの「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」が返り咲き、通算3週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。

 1958年11月にリリースされた「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」は、2年後の1960年12月12日付で64位に初登場した後、2週間後に最高14位まで到達したが、当時TOP10にはランクインしなかった。その後、ストリーミングが集計に加算されるようになった2014年以降年々最高位を更新して、2019年から2022年のホリデー・シーズンまで通算9週間2位を記録。2023年12月9日付で1位に到達し、翌12月16日付、そして今週(2024年1月6日付)3週目の首位を獲得した。

 今週の集計期間(2023年12月22日~12月28日)には、ストリーミングが5,730万回(16%増加)、エアプレイが2,220万回(7%減少)、セールスは4,000(10%減少)をそれぞれ記録して、ストリーミング・ソング・チャートでは5週連続、通算6週目の首位を獲得。今週最も伸びた曲に贈られるStreaming Gainerを2週連続で獲得した。デジタル・ソング・セールス・チャートでは8位から6位、エアプレイ・チャートでも24位から22位にそれぞれ上昇している。

 2023年11月3日には、リリース65周年を記念してタニヤ・タッカーとトリーシャ・イヤウッドがカメオ出演した初のミュージック・ビデオを公開。TikTokでは自身のキャリアについてコメントを寄せた投稿をしたり、12月7日に放送された米NBCの『クリスマス・アット・ザ・オプリ』ではこの曲をパフォーマンスするなど、今シーズンは同曲の積極的なプロモーションを行っている。

 ホリデー・ソングとしては、1958年12月22日~1959年1月12日付まで4週間1位を記録した、ザ・チップマンクス&デヴィッド・セヴィルの「ザ・チップマンク・ソング」、2019年から先週(2023年12月30日付)まで通算14週をマークしたマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」に続く史上3曲目の首位獲得で、Hot 100に続きホリデー・ソング・チャート“Holiday 100”でも今週3週目の首位を獲得している。

 初めて首位を獲得した「アイム・ソーリー」(1960年7月18日付)からは、今週「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」が首位を獲得するまでの期間を63年5か月3週間に更新し、Hot 100で首位を獲得したアーティストとしての最年長記録を79歳3週間に自ら塗り替えた。

 「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」と入れ替わり、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」は今週2位にダウンしたが、ストリーミングが5,480万回(13%増加)、エアプレイが2,650万回(16%減少)、セールスも7,000(1%減少)といずれも高水準を維持している。通算19曲目の首位を獲得した同曲は、ザ・ビートルズが保持している20曲の史上最多記録に迫り、Greatest of All Time Holiday 100 Songsでは1位に選ばれた。

 以下、ボビー・ヘルムズの「ジングル・ベル・ロック」(1957年リリース)も先週に続き3位をキープ。ワム!の「ラスト・クリスマス」(1984年リリース)も4位、バール・アイヴスの「ホーリー・ジョリー・クリスマス」(1964年リリース)も5位をそれぞれキープして、今週もTOP5はホリデー・ソングが独占した。

 6位は、アンディ・ウイリアムスの「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」(1963年リリース)が先週の7位からワンランクアップして、「ロンリー・ストリート」が初めてTOP10入りした1959年10月12日付からのブランク記録を歴代最長の64年3か月に更新した。

 先週8位にランクインしていたディーン・マーティンの「レット・イット・スノー」(1959年リリース)も今週7位に上昇し、2020年のホリデー・シーズンに記録した8位を上回る最高位を更新。続いてホセ・フェリシアーノの「Feliz Navidad」(1970年リリース)も先週の9位から8位に上昇し、今週のTOP8は全てホリデー・ソングが独占した。1年前の2023年1月7日付ではTOP7をホリデー・ソングが独占したが、TOP8に全てホリデー・ソングがランクインするのは史上初のチャート・アクションとなる。

 また、今週は10位にもザ・ロネッツの「そり滑り」(1963年リリース)がランクインしていて、TOP10は9位の「ラヴィン・オン・ミー」を除く9曲をホリデー・ソングが独占する時期らしいチャート・アクションとなった。なお、これまでには2021年1月2日付と先週(2023年12月30日付)の2回、ホリデー・ソングがTOP10に9曲ランクインしたことがある。

 ザ・ロネッツは、「そり滑り」が今週もTOP10にランクインしたことで、最後にTOP10入りした「ビー・マイ・ベイビー」(1963年10月)からのブランク記録を60年3か月2週間に更新し、グループとしての歴代最長記録をさらに伸ばした。なお、ホリデー・ソングを除くと今年の11月18日付でザ・ビートルズが打ち出した59年9か月3週間が現時点での最長記録となる。

 非ホリデー・ソングとして今週唯一9位にランクインしたジャック・ハーロウの「ラヴィン・オン・ミー」は、R&B/ヒップホップ・ソング・チャートとラップ・ソング・チャートでそれぞれ7週目の首位を獲得している。

 次週はクリスマス・ウィーク終了後のチャートになるため、例年の傾向ではホリデー・ソングが一掃されて非ホリデー・ソングがTOP10に返り咲くことが予想される。


Text: 本家 一成

※関連リンク先の米ビルボード・チャートは1月5日以降掲載予定となります。

◎【Hot 100】トップ10
1位「ロッキン・アラウンド・ザ・クリスマス・ツリー」ブレンダ・リー
2位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
3位「ジングル・ベル・ロック」ボビー・ヘルムズ
4位「ラスト・クリスマス」ワム!
5位「ホーリー・ジョリー・クリスマス」バール・アイヴス
6位「イッツ・ザ・モスト・ワンダフル・タイム・オブ・ザ・イヤー」アンディ・ウイリアムス
7位「レット・イット・スノー」ディーン・マーティン
8位「Feliz Navidad」ホセ・フェリシアーノ
9位「ラヴィン・オン・ミー」ジャック・ハーロウ
10位「そり滑り」ザ・ロネッツ

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