17:30 | オープニング |
18:00 | Tani Yuuki |
18:30 | もさを。 |
19:00 | ひらめ |
19:30 | 海外アーティストから到着したスペシャル動画 |
20:00 | 瑛人 |
20:45 | yama |
21:15 | Rin音 |
22:00 | 優里 |
Billboard JAPANと、ショートムービープラットフォーム「TikTok(ティックトック)」がタッグを組んだ配信ライブ【LIVE BEACON 2021】が、1月11日(月・祝)に開催された。
Billboard JAPANとTikTokは2020年6月28日に初コラボ生配信ライブ【Billboard JAPAN|TikTok Special Live Streaming #MusicCrossAid】を開催。その後、10月からは今話題のアーティストを毎月フォーカスする番組『NEXT FIRE』をBillboard JAPAN TikTokアカウントで配信してきた。今回の【LIVE BEACON 2021】には、2020年にBillboard JAPANチャートやTikTokを賑わせ、2021年もさらなる飛躍が期待されるアーティストが出演。ビルボードライブ東京から、瑛人、Tani Yuuki、ひらめ、もさを。、yama、優里、Rin音の計7組がパフォーマンスを披露した。さらに、新年を祝ってコナン・グレイ、サーフェシズ、ショーン・メンデス、Stray Kids、セイレム・イリース、gnash(ナッシュ)、MAMAMOOによる海外アーティストからのライブ映像や、コメント動画も配信。またMCは、フリーアナウンサーの岡副麻希とお笑い芸人のこがけんの2人が担当した。
今回、トップバッターを務めたのがシンガーソングライター・Tani Yuuki。聞き馴染みのあるピアノフレーズが響き、「Myra」からライブがスタートした。12月22日に東京・代官山LOOPで初ワンマンライブを行い、新しい一歩を踏み始めたばかりのTani Yuuki。透き通るような甘い歌声の余韻に浸る間もなく、ギターでアルペジオを弾きながら2曲目について語り始める。一人一人与えられた個性を見つけていこうという思いが込められた楽曲「百鬼夜行」。壮麗なメロディに、言葉遊びが好きなTaniのワードセンスが溢れるリリックを乗せていった。
続いて"女性目線のラブソング"を歌うシンガーソングライター・もさを。が登場し、「きらきら」を披露。今回、普段なかなか見ることができないギター、ベース、ドラム、キーボードというバンドスタイルだ。「会いたい」や「好きが溢れていたの」と、哀愁感が漂う楽曲を立て続けにパフォーマンスしていく。そして代表曲「ぎゅっと。」では、思わず聞き惚れてしまいそうな包容力のある歌声によって、ステージは温かい空間に。ラストは今の季節にぴったりの冬恋ソング「冬のプレゼント」を届けた。
シンガーソングライター・ひらめは、アコースティックギターを抱え、シックな衣装とウェーブのかかった髪型で登場。ファンによる恋愛相談から作り上げた「既読無視」でライブの幕が開く。その後は一曲一曲丁寧に、楽曲の説明や注目箇所などを伝えながら、「午前0時」や「君にチューしたい」とミディアムナンバーをパフォーマンスしていく。初披露となった「Love」は、跳ねるようなピアノの伴奏と恋人への熱い想いを綴った歌詞によるポップな楽曲だ。そして、「半年前の自分が想像していなかった景色が今ここにあります」と感謝や今後の意気込みなどを伝え、若者の中で“きゅん現象”を巻き起こした「ポケットからきゅんです!」でラストを飾った。
「瑛人ピース」と言い放ち、開始から朗らかな雰囲気を作る瑛人。ライブはお笑いコンビ・チョコレートプラネットがミュージックビデオに出演して話題となった「ライナウ」でステージを盛り上げてスタート。コーラスと瑛人の温かみのある歌声のハモリがなんとも心地良い。リラックスした様子の瑛人は「座って歌わないといけない契約をしていて」とジョークを交えながら、昨年大反響を生んだ「香水」をアレンジを加えて演奏した。そして、自分の全てを込めて制作した1stオリジナルアルバム『すっからかん』から、幼少期の原体験をもとに家族について描かれた「ハッピーになれよ」や妄想で描いたというリード曲「僕はバカ」を披露。始終、人情味溢れる瑛人の表情やMCに癒されたリスナーは多かったに違いない。
謎に包まれたシンガー・yamaが、白いパーカーにフードとマスクを被ってステージに登場。今回のパフォーマンスでは、ジャズアレンジの演奏と持ち前の甘く艶のあるハスキーボイスのアンサンブルが繰り広げられた。「a.m.3:21」や「真っ白」と、ハイピッチな歌声で序盤から存在感を放っていく。自身初の配信ライブで観客を賑せた最新曲「ブルーマンデー」では、高揚感溢れるメロディに、ベースのスラップやギターの冴えるカッティングが鳴り響く。気迫が段々とみなぎる中、初披露された「タルト」では、コメント欄に「エモい」、「素敵」といった称賛の声が集まる。そして、アカペラでサビをワンコ―ラス会場に響かせてから始まった「春を告げる」でライブが終着した。
DJと共に登場したラッパー・Rin音。「成人式ができなかった人たちにも思い出になってほしい」という思いを込めて歌った「%BOY」や「夜明乃唄」と洒脱なサウンドを投下していく。そして、艶麗なトランペットサウンドの音色が特徴的な「箒星飴店」や最新曲「metronome town」とノンストップでアグレッシブに攻めていった。Rin音を一躍有名にさせた「snow jam」では、至近距離の巧みなカメラワークで臨場感がひしひしと伝わってくる。「これから、新しいことに挑戦したいと思っている」ことを明かしたRin音。若い人たちに向けて、人生で挫折や嫌なことは付き物ではあるが「一回何かに挑戦して欲しい」、「夢を追いかけることを諦めないで欲しい」と熱く伝えていたシーンが印象的だった。
本イベントの大トリを飾ったのは、現在「ドライフラワー」が人気沸騰中の優里だ。ライブが始まる前から優里の出番を待ち望むコメントが殺到していた。そしていよいよ始まったライブでは、奥深い歌声の「ピーターパン」で初っ端から度肝を抜かれる。「妹に恥をかかせない歌手になります」と感動のエピソードを語り、視聴者の涙を誘った後、「かくれんぼ」を感情いっぱいに歌い上げた。続いて、1月9日から放送開始されたばかりのテレビアニメ『SK∞ エスケーエイト』エンディングテーマである新曲「インフィニティ」へ。さらに、こだまするようなサビがインパクトの未発表曲「花鳥風月」と畳みかけていった。改めて2020年の自身の軌跡を振り返り、これから、さらに名を馳せることを固く誓った優里。ラストとなった「ドライフラワー」は、パワフルかつ透明感のある歌声が華やかにステージ全体に広がった。
また、17時30分からスタートした配信は、最高同時視聴人数が14,815人、総視聴者数が434,209人となった。
Text: Tatsuya Tanami / Photo: Masanori Naruse